ちょっと、一服・・・・・⑤
日本の暮れ、正月は、何故かクラシック音楽が花盛り!そんな訳で、テレビドラマの中にもそのたぐいのものを見つけました。
『
のだめカンタービレ』------楽しいドラマですよね。普段はあまり連続ドラマは観ない方なんですが、これは好きで再放送も、再々放送も観てしまいました。コメディーとクラシック音楽の共演がなんとも斬新で、しかも、可愛らしい恋愛模様も嫌みなく加えられていて、近年の連続ドラマの中においては、なかなかの佳作だったと思います。
のだめが、閉められそうになるドアに首を挟んでストッパー代わりにするシーンのすごさにはギャグとは分かっていても、びっくりするやら可笑しいやら・・・・。(^◇^)よくあんなことを思いつくものだと感心してしまいます。(あれを、子供がまねたら困るという親御さんもおられるとは思いますが、そこは、フィクションと割り切って、お許しを・・・・)
ドラマの中に、幼い
のだめがピアノ教師にひどく叱られるシーンがあったのですが、あれを見ていてなんだか身につまされてしまいました。実は、わたしもはるか昔、ピアノを習っていたことがありまして、とてもドラマごととは思えなかったのです。あまりのスパルタに、正直ピアノ恐怖症になったほどでした。しかし、ある時、ついに自分には才能が全くないことを思い知らされました。ピアノを弾くのに最も大事な手が、あまりに小さすぎて、な、何と、オクターブ(低い音のドから高い音のド)に指が届かないのです。これは、致命的だ!うまい、下手の問題ではなかった。ところが、一緒にレッスンをしていた弟は、コンクールに出るなどの上達ぶり。(しかもまだ小学生だというのに!)これは、もう、まずいと思いまして、学校の音楽会の伴奏を最後にきっぱり足を洗いました。しかしながら、弟もその後「おれは、音楽よりも剣道に生きる」と、宣言。そちらの道へまっしぐらに進み、今では、まったく畑違いの剣道指導者(ボランティア)になっています。(本職は新聞社勤務ですが・・・・)実に、人間の才能などあてになりません。好きと、才能が合致する者など、世の中には、そうざらにいるものではないのでしょうね。
でも、最近、また無性にピアノが弾きたくなる時があるのです。あれほど嫌でたまらなかった鍵盤に指を走らせたくなるのです。本当に、不思議です。
のだめが、例のピアノ鍵盤の柄のついたレッスン鞄を下げているのを見ると、なんとなく懐かしささえ覚えます。今はもう、かつてのような難しい曲はとても弾けません。映画の主題曲などを、チョロチョロと、気ままに弾いているばかりですが、それでも、ストレス解消にはなりますから。これからも、ほどほどの趣味程度に楽しんで弾いて行こうと思います。
のだめも、言っていました。「どうして、楽しんで弾いちゃいけないんですか?」と-------。音楽は、やっぱり、楽しいのが一番ですから、辛さがトラウマになってしまっては、どんな名曲も台無しですもの・・・・。
では、引き続き、「地域医療最前線~七人の外科医~」を、お読みください。
*写真は、「
のだめカンタービレ」とは、関係ありません。
「今日の一枚」-------『初稽古』
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