教員資格は、6年制に・・・・・204

ちよみ

2009年10月14日 23:49

~ 今 日 の 雑 感 ~


教員資格は、6年制に



    文部科学省は14日、4月にスタートした教員免許更新制を廃止する方針を決めた。免許更新制の代わりに、10年程度の指導経験を持つ教員が専門的な講習を受講し、「専門免許状」を取得する新制度を導入する方針。2010年度予算概算要求に新制度の検討経費を計上し、早期の実施を目指す。
    現行の教員免許更新制は、教員の質の向上を目的に、無期限だった教員免許に10年間の有効期限を設定。更新するためには、大学などが開設する更新講習を計30時間受講する必要があった。
    民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で、現行制度を抜本的に見直す方針を提示。同省が13日開いた有識者との懇談会でも、免許更新制に否定的な意見が相次いだことから、専門免許状の取得を基本とする新たな教員研修制度に移行することにした。 <YAHOO ! ニュース>





    民主党は、衆院選で政権を獲得した場合、教員免許取得課程を、2012年度からは、これまでの四年制から、六年制にして、大学院の二年も義務化するという方針をすでに打ち出している。

    教員の指導力向上が目的だが、その際、今年四月に始まったばかりの教員免許更新制度は、「教育現場の負担が大きく、効果が不透明」として、新制度に合わせて廃止する意向だという。

    しかし、6年制の受け皿となる「教職大学院」は、まだ全国に二十四校しかなく、この制度を導入するためには、政権獲得後一年をかけて、各都道府県ごとに徐々に増やしていくつもりだそうである。

    そして、更に、現職教員の質の向上策として、免許取得後八年以上の現場経験を積み、「教科指導」「生活・進路指導」「学校経営」などの分野で高い能力を持つと認定された教員には、「専門免許状」を与え、校長や教頭になるには学校経営の専門免許状の取得を条件とする方向であるという。

    しかし、問題は、その教職大学院の整備が本当に進むかということである。

    確かに、大学院が義務化されれば、教員の質の向上は期待されるであろう。また、そこに加えて、一年間の教育実習も制度化されれば、教員に向かない人間を識別し早期に排除することも可能である。

    だが、教員免許を取る人は、現在、年間で16万人もいるのだ。そのうち、公立の小中高校の採用者だけでも2万人に上り、現在の二十四校では、800人強が受け入れられるだけである。

    また、このように、多くの専門資格を必要とすることが義務付けられることで、そこに更なる官僚利権の落とし穴が生まれないかということも懸念材料である。

    わたしの近所に住む高校教師をしていた女性も、今回の教員免許制度を受講することが、教員削減のための口実であることが判っていたので、この受講をすることなく、教員を辞めた。

    受講のあとで、「教員失格」という不名誉なレッテルを張られて退職させられることを、潔しとしなかったのである。

    しかし、今回の政権交代で、その制度もなくなるとなったら、彼女は、正に国の制度に振り回されたあげく、捨て石にされたようなものである。

    これを、制度改革の狭間に引っ掛かった運の悪い人だ---で、片付けられるものであろうか?

    何とも、腑に落ちない現実だと言わざるを得ない。
<今日のおまけ>

    民主党は、夫婦別姓も考え始めているらしいですね。

    年配の男性たちは、おそらくほとんどの人が反対なんだろうなァ。でもね、別姓にならなくても、夫婦同じ姓ならば、いいんでしょ?それなら、奥さんの姓に統一するってのはどうでしょう。

    子供も、もちろん、姓は変わらない訳だし。家族の絆を説くのなら、それで充分じゃないでしょうか。

    それが嫌だというのなら、結局、あなたは、男性の姓に女性が合わせるのが当然だと思っているんですね。つまり、女が男に従えばいいと-----。そういう考えの人が、どんなに改革を支持しても、眉つばものとしか言えませんよ。

    人は、いいけど、おれは嫌だでは、結局、あなたも古い自民党議員と、何ら変わりはありませんから。



    写真は、わたしが、むか~し参加したハロウィンパーティーの一コマです。

    ハロウィンの10月31日、死者があの世から蘇り、悪霊や魔女もやって来るので、自分たちも怖い格好をして、玄関にはくりぬいたカボチャを飾り、そうした悪霊たちを驚かせ、追い払おうというお祭りなんですよね。だから、映画にも、ハロウィンを題材にしたホラー・ストーリーが多いんですね。
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