アロマセラピーの功罪・・・・・200
~ 今 日 の 雑 感 ~
アロマセラピーの功罪
近頃、巷でじわじわと注目度をあげて来たものに、
「アロマセラピー」があると聞きました。
これって、「アロマテラピー」だと思っていたのですが、どうも、「セラピー」は英語読み、「テラピー」はフランス語読みだそうです。(のりピーはどっち読みだ?)(ー‿ー;)フ・・・・
「香り」というものは、実に複雑なもので、人間は生まれた時に五感の中で最も最初に働かせるものが臭覚だと言われますよね。そこで、その時に嗅いだ臭いが自分が最もリラックスできる匂いだと認識するようなのです。つまり、母親の体臭ということでしょうか。
ですから、他人にとって不愉快な腋臭(わきが)の匂いでさえ、そうした体臭を持つ母親の子供は、その不愉快な臭いをとても好きになるのだと言います。また、よく「フェロモン」などという言葉も聞きますが、男女が最初に惹かれあうのは、このフェロモンが大いに影響しているのだということです。
特に臭いに敏感な女性は、無意識のうちに、自分の父親と同じフェロモンを発散する男性に惹かれているのだと言います。「理想と現実は違う」と、よく言いますし、「あんな美人が、どうしてこんな不細工な男と?」と、思うカップルもよく見かけますが、それは、その男性の体臭が、その女性にとってはとても安心するものだということなのです。
それほどに、「香り」とか「匂い」というものは人間にとって微妙な感情を左右する位置を占めているといえる訳です。
最近は、病院や美容院など、不特定多数が集まるような場所での香りの効果を接客に取り入れている場所も多くなりました。香りによって、気持ちがリラックス出来たり、プラス思考になれたりと、その影響は、なかなかのものだそうです。
ところが、そんな効果の大きな「香り」ですが、最も神経質に嫌われる場所もあります。それは、飲食店です。
わたしの友人が、匂いがさほどきつくもない香水をつけて長野市のお寿司屋さんへ入ったところ、せっかくの寿司の味が悪くなるので、出て行ってくれと、怒られたこともありました。
また、特別匂いに敏感なもう一人の友人は、自動車のシートの臭いがどうしても我慢できず、未だに自動車での外出が出来ません。その友人が、ある美容室へ行った時、その店内に「奇妙な香り」が、漂っていたのだと言います。オーナーに訊ねると、「アロマセラピー」の効果を狙ったもので、「ゼラニウム」という植物の香りをアレンジしたものだと説明したそうです。
友人は、とても長時間の我慢は出来ないと判断。カットの途中で、店を出て来てしまったのだというのです。
「香り」には、人の気持ちを落ち着かせたり、やる気にさせたり、イライラを抑えたりと、その効能は無限にあると聞きます。しかし、そこに集まる人たちが、全員そうした香りを望んでいるとは限りません。
わたしも、どちらかというと、ほとんど「香り」とは無縁の生活を送っていますし、化粧品でさえ、出来れば無臭の物を選びます。トイレにも、芳香剤は置かず、逆に消臭効果のある物を置いています。
「香り」というものは、十人いれば、十人好みが違うはずです。独り、お部屋でくつろぎたいためにお香を焚くなどするのもよいでしょう。気分転換のために、かすかにオーデコロンをつけるのもよいでしょう。
しかし、その「香り」、本当に周囲の人たちが認めてくれている匂いですか?
わたしの経験では、これまでに、いい香りだなァ・・・・と、感じたのは、外科の担当医の石鹸の香りと、大学教授のラベンダー・オーデコロンの香りだけでした。
最後に、どうしても一言付け加えたいことがあります。
それは、時々テレビコマーシャルなどで聞く
「ねえ、これ、匂ってみて」などという言葉。これは、
「嗅いで見て」というのが正しいのではないでしょうか?どうも、関西の人たちが、綺麗な日本語だと勘違いして使っていることが多いようですが、はっきり言って、変な日本語です!!!
少なくとも、信州では通用しませんから、あしからず!!
<今日のおまけ>
先日の夕刊を読んでいたら、飲酒量の多い女性ほど乳がんにかかる危険性が高くなるという記事があった。
特に、五十歳前後の閉経後の女性にこの傾向が顕著であるということで、お酒をまったく飲まない女性を1とした場合、一週間で七合以上の飲酒を習慣的にしている女性は、その約倍の1.74倍の罹患率があるということだ。
やはり、飲酒はほどほどにと、いうことなのであろう。
ところで、「難しい事柄を難しく書くならバカでも出来る。それを如何に判りやすく書くかということが、文章を書く時最も大切なことだ」と、ある作家の人が言っていた。まったく、その通りだと思う。
しかし、それが最も難しいのだ。
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