相棒Season 8 ・・・・・206
~ 今 日 の 雑 感 ~
相棒 Season 8
「相棒」新シリーズ、始まりましたね~。
先日のスペシャルでは、意外な発見がありましたね。
それは、杉下右京警部(水谷豊)がロンドンから帰って来た空港でのシーン。新しい相棒の神戸尊警部補(及川光博)が、上司の杉下右京を出迎える場面で、偶然、共に空港で出迎えることとなった杉下の元妻・宮部たまきに、杉下が神戸を紹介した一瞬、杉下の表情が微妙に変わったことでした。
元妻・たまきが神戸と握手をした時の神戸のあの手の握り方は、正に、女性をエスコートしなれた男性の握手でしたね。
その時のたまきのはにかんだような微笑み-----あの笑みを見て、杉下は間違いなく神戸に対してかすかな嫉妬心を抱きました。杉下の中に未だくすぶる、たまきに対する愛情を、水谷の表情は、実に巧みに演じていたと思います。
このほんの何秒かのシーンで、今後の新「相棒」が、どんなイメージで進められて行くのかを、それとなく視聴者に納得させた訳で、本当にうまい演出だと思いました。
ところで、今度の新しい相棒同士のこの二人----一言で言って、シャーロック・ホームズと、明智小五郎が組んだというような感じなのです。(これは、まったくの私見ですが・・・・)
今までの、杉下と亀山薫の「相棒」は、正に、シャーロック・ホームズと、ジョン・ワトソン医師のコンビか、もしくは、エルキュール・ポワロとアーサー・ヘイスティングス大尉の関係に近いものだったように思われるのですが、新「相棒」は、世代こそ違え、二人の雰囲気には共通点も多く、知的でユニーク、ユーモアもあり、男性の色気もそこそこにあるといった、似た者コンビの設定を、制作サイドは、あえて選んだような気がします。
このような似た者同士がコンビを組むという設定は、ある意味難しいと思うのですが、もしも、この二人の劇中でのウェイトがほぼ同じといった場合には、実に面倒なことになりかねません。たとえば、かつてのアメリカドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」や、「刑事スタスキー&ハッチ」がそうでした。zukyさんも、ブログに書かれていましたが、「白バイ野郎-----」に関しては、最終的にジョン役のラリー・ウィルコックスと、パンチ役のエリック・エストラーダの確執がもとで、ラリーが役を降りることになってしまった訳です。そのあとは、パンチ役のエリックが独り主人公となり、相手役を色々と替えてはみましたが、やはり、ラリーがジョンを演じていた時のインパクトにかなうはずもなく、番組は視聴率低迷で終了してしまった訳です。
二人のコンビが主人公というドラマは、こういった危険性をはらんでもいるのですが、こと「相棒」に関しては、始めから主人公は、杉下右京であり、その相棒である亀山刑事や今回の神戸警部補は、どちらかといえばその補佐役といった立場にあるため、タイトルは「相棒」でも、ドラマの内容は、「杉下右京とその相棒」と、いうべきところなのだと思います。
そして、その他のレギュラーメンバーは今回も健在です。
内村完爾刑事部長、中園照生参事官は、相変わらず杉下たちを目ざわりだと感じていて、いつものように嫌がらせをたくらみます。
伊丹憲一、三浦信輔、芹沢慶二の捜査一課の刑事三羽ガラスも、時に敵対、時に協力のスタンスで絡んできます。ただ、わたしとしても、やはり、伊丹刑事の「特命係の亀山~」という、嫌みたっぷりの名ゼリフが聞けなくなったのは、ややさびしい感が無きにしも非ずです。
組織犯罪対策5課長の角田六郎。「おい、暇か?」と言いながら特命係室へ入って来ては、勝手にコーヒーを飲んで行くお調子者警部。そして、杉下の陰の協力者である落語好きの鑑識課捜査員の米沢守。常にラムネをボリボリかじっている警務部人事第一課・主任監察官の大河内春樹。確か、彼は、一時、部下の男性刑事と親密な関係にあったことも・・・・?
さらに、杉下と神戸の元上司で、杉下に対しては異様に複雑な接し方をする敵か味方かも判然とし難い男、警察庁・官房室長の小野田公顕。
奇々怪々、複雑怪奇、跳梁跋扈、百鬼夜行の捜査迷路を、鋭い推理力と、魅力的発想で突き進む、杉下と神戸の新しい「相棒」に、今から、期待感がいっぱいです。
<今日のおまけ>
わたしは、いつも我ながら大いなる矛盾を言っているなァ・・・・と、思うことがある。
それは、女性を蔑視する男性を敵視しつつも、その女性という生き物を心底好きになれないということだ。ましてや、ドラマなどで、女性ばかりが登場するようなものを観ていると、生臭ささえ感じて気分が悪くなる。
(因みに、就寝中に夢を見ている時、その夢の中に出て来るわたしは、何故か、いつも男なのである)
それに比べ、男性ばかりが登場するドラマは、女性が一人も出なくても、平気で鑑賞できるのだから不思議だ。
この前、「徹子の部屋」に出演していた男性俳優も、実は、同じようなことを言っていた。「男ばかりの出演するドラマには出てみたいと思うが、女性が絡むやつは、正直苦手だ。このシーン、本当に女優さんいるの?って訊きたくなる」と。
この感覚は、男女同じなのだろうか?それとも、わたしの感覚が、少し変わっているのだろうか?
あなたは、どうですか?
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