言い訳がましい人とは・・・・・516
~ 今 日 の 雑 感 ~
言い訳がましい人とは・・・・
「今日は、どうも頭が痛くて・・・・」
「昨夜は、よく眠れなかったんだよね」
「ちょうど、来客があってさ」
こんな風に、たびたび言い訳がましいことを口走る人って、必ず職場に一人か二人いますよね。
そして、たいてい、そういう人はあまり仕事が出来る方ではないはずです。
どうして、こういう人は、他人が訊きもしないのに、わざわざこういう言い訳をするのでしょうか?
これは、要するに、「
自己ハンデキャッピング」と、いうもので、こういうことを予め周囲に話しておくことによって、そのあとで自分が失敗しても恥をかかずに済むという心理状態から、自らにかけられる期待度のハードルを下げておくというものなのだそうです。
これを言っておくことで、一生懸命努力する必要もなくなる訳です。
もしも、努力不足で試験の成績が振るわなくても、それは、「頭が痛かった」ためだったり、「寝不足」だったり、「お客さんが来ていて勉強が出来なかった」と、いうことになる訳です。
そういうことを何度も繰り返すうちに、これがいつしか口癖になり、別に試験や仕事がなくても、常に「今日は身体が重い」とか「調子悪い」などの言葉が、無意識に口から出るようになってしまうのです。
スポーツ選手などで時々見られることなのですが、試合の前に必死で練習をした選手は、あまりこういうことを口に出す人はいないそうです。
しかし、きつい練習に飽きてしまい、さほど頑張らなかった選手ほど、こういう言い訳がましいことを話し、案の定成績が振るわないことが多いのだとか。
つまり、自分は練習しなかったために負けただけなので、もし、懸命に練習していればもっと良い成績を出すことが出来る素質は持っているんだよと、いうことを、暗にほのめかし、現実逃避をしているのです。
ですから、アスリートたちが勝負を前に「弱音を吐きたくない」と、いうもの、ある意味それだけの練習を積んで来ているんだという自信の表れでもあるのです。
そのため、これまでは自身のケガについておくびにも出そうとしなかったアスリートが、「膝の調子がイマイチで」とか、「練習中に転んでしまいました」などと、試合を前に話すようなことがあったとすれば、それは、かなり自信がぐらついているという証拠なのかもしれません。
そして、この「
自己ハンディキャッピング」を、頻繁に口にするようになったとしたら、その選手の現役引退も近いと考えてよいようです。
<今日のおまけ>
長野マラソンのランナーの中に、「メディカル・ランナー」という人たちがいるということを初めて知った。
これは、一般の参加者が途中で気分が悪くなったり体調を崩した際に、すぐさま手当てが出来るように主催者側が要請した医師や看護師、救命救急士などのランナーたちなのだという。
今回は、この要請に応えた60人の「メディカル・ランナー」が、7800人の一般ランナーに交じってコースを駆け抜けたという。
医師や看護師の中には、意外にマラソン体験者が多いことも驚きであった。体力勝負の職場だけに、そういうスポーツ経験者も多いのだろう。(実は、わたしの担当医の一人の先生も病院の野球部に籍を置いているそうだ)
まあ、わたしのような歩くことすら精一杯の人間にとっては、彼らは雲の上の存在であることは間違いがない。
仕事は過酷だが、健康で働けて動ける喜びに感謝して頂きたいと思う次第である。
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