歯科医院にクラシックが流れる訳・・・・・661
~ 今 日 の 雑 感 ~
歯科医院にクラシックが流れる訳♫
最近は、歯科医院や産婦人科などでクラシック音楽を流している所が多くなってきたそうですね。
わたしが通っていた歯科医院では、日本の童謡や唱歌、イギリス民謡などをメロディーのみで流していました。
音楽には、人間の身体にかなり影響を及ぼす力があるそうで、心理トリックの良い道具として活用する職場などが増えてきているのだと言います。
たとえば、レストランや回転ずしなどでは、客の回転をよくするためにテンポの良い曲をあえて流し、短時間でたくさん食べるように仕向けているのだとか----。
歯科医院や産婦人科などの患者に緊張を強いる場所では、リラックス効果をねらって、ある特定のクラシック音楽を流すのだそうです。
(もちろん、クラッシック音楽ならば何でもいいという訳ではありません。やはり、それなりの用途があり、病院でワーグナーの「ワルキューレ」では、むしろ逆効果ですよね)
でも、わたしのような極端に神経質で繊細な人間には、あまり効果はないように思うのですが・・・・。(笑)
誰の話だ?
また、緊張した神経を緩和する場合、いきなり穏やかな曲を聴かせてもあまり意味がないそうで、最初は更に神経を緊張させるような曲をあえて聴かせ、その後、徐々に神経を鎮静させる音楽に移行させて行く方が、より効果が高いのだということです。
これを
「同質の原理」と名付け、悲しみに打ちひしがれている人の気持ちをいやすためにも、この方法は効果的だということでした。
つまり、始めのうちは悲しい曲を流し、やがて穏やかで明るい曲にシフトして行くのです。
そうすることで、立ち直りが早くなることが実験で判ったとのことでした。
音楽療法の権威である心理学者の研究によれば、頑固な便秘で苦しんでいる人に食事の前と就寝前にモーツァルトの「メヌエット」、ショパンの「マズルカ舞曲」、シュトラウスの「ウィーンの森の物語」と聴かせたところ、三日目から便通があったそうです。
便秘の解消には、この曲の他にドボルザークの「ユーモレスク」やチャイコフスキーの「白鳥の湖」なども効果があったそうです。
音楽療法ではないですが、わたしは子供の頃書店の棚に並んでいる本の背表紙を眺めていると、無性にトイレへ行きたくなるというまか不思議な現象に襲われることがよくありました。
読書は大好きで、書店へ行くことが何よりも嬉しかったのですが、この現象が起きることをあらかじめ想定して、お目当ての本の場所へ直行すると、他には目もくれずにそれを手に取り、レジへと向かうよう心がけていました。
音楽は耳からの情報ですし、本は目からの情報であるため、あまり関連性がないようにも思うのですが、もしかしたら共通の何かがあるのかもしれないと、ふと思ったしだいです。
因みに、頭痛の軽減には、ガーシュインの「パリのアメリカ人」やベートーベンの「ロマンス・ヘ長調」なども効果的だという実験結果が出ているそうです。
<今日のおまけ>
ハーバード大学の広中平祐教授は、言う。
「人は年をとるとしょんぼりしてしまう。それは、何かを考えていてもすぐに反省がかぶさって来てしまうからだ。反省は自分のエネルギーを自分で打ち消してしまう。反省というマイナスのエネルギーがせっかくの発想を帳消しにしてしまうのだ」
反省は、人間性を深くするためには必要だが、進歩を遅らせるマイナス要素を持つものでもあるようだ。
人間は、過去を振り返ってばかりでは大成しないということだろう。
しかし、常に前ばかりを向いて傍の迷惑を考えない自己中人間には、少しは人並みに反省して欲しいものである。
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