思い込みのトリック・・・・・678
~ 今 日 の 雑 感 ~
思い込みのトリック
『思い込みのトリック』----好評につき(?)、またまた出題します。(^_^.)
エヘヘ・・・
1) 山田君は、夜ベッドに入ったが、電気スタンドを消し忘れたのでベッドから三メートルほど離れたテーブルの上にある電気スタンドを消すためにベッドを出た。
そして、電気スタンドのスイッチを切り、まだ部屋が暗くならないうちに再びベッドへ戻ることが出来た。
どうして、このようなことが可能なのだろうか?
お答え下さい。
2) ある貨物船のデッキから縄ばしごが垂れて、海面に浮いていた。
縄ばしごの先の方は海中に没していて見えないが、3.6メートルほど波風に揺れているのが見える。
時間がたつにつれ潮が満ち始め、海面は約80センチほど高くなった。
さて、水上に見える縄ばしごの長さは何メートルだろうか?
判りますか?
3) 画廊に飾られている一枚の肖像画の前で、一人の男性がこの肖像画を眺めている。
客の一人が、この男性に訊ねた。
「どなたの肖像画をご覧になっていらっしゃるんですか?」
すると、その男性が答えた。
「わたしには、兄弟も姉妹もいないのですがね、この男性の父親は、わたしの父親の子供なんですよ」
では、男性は、誰の肖像画を眺めているのだろうか?
さあ、お答えください。
答えを早く知りたい方は、『続きを読む』を開けて下さい。
回答は次回へ持ち越し-----などという意地悪なことはいたしません。
<今日の答え>
毎度、つまらない問題にお付き合いして頂きまして、恐縮です。
(つまらないというなら詰まる問題を出せとの声もありますが・・・・)
1)の答えは、簡単ですね。電気スタンドは消したものの、部屋の天井の電気(室内灯)はまだ点いていたのです。
2)の答えは、縄ばしごは海面に浮かんでいるのですから、潮が満ちようがどうしようが、縄ばしご自体の長さが変わる訳ではありません。3.6メートルのままです。
3)の答えは、これはちょっと難しいですね。肖像画に描かれた男性の父親は、肖像画を見ている男性の父親の子供ですが、肖像画を見ている男性には兄弟も姉妹もいませんから、肖像画の男性の父親が、彼の腹違いの兄弟や姉妹ということにもなりませんね。
となれば、肖像画の人物は誰なのか?
肖像画の人物の父親こそが、この絵を眺めている男性自身なのです。
つまり、肖像画の男性は、絵を眺めている男性の息子ということになりますね。
ただ、こういうクイズには、実はこれが唯一の正しい答えだというものはないのです。(だそうだよ、甥っ子たち)
1)の答えにしても、もしかしたらこの電気スタンドはスイッチをOFFにしてもしばらくは灯りが点いているという最新機能付きのものかもしれませんし、2)にしても、縄ばしごが波で持ち上がった時、上の先端がデッキ内へ落ちてしまっていて、3.6メートルよりも短くなっているかもしれないのです。また、3)も、肖像画に描かれている人物の父親は、実は、肖像画を見ている人物の父親の弟が養子縁組をしているという可能性だってある訳です。そうなると、肖像画の人物は、絵を見ている人物とは血縁的には従弟ということにもなるのです。
そうやって色々可能性のあるパターンを考えることにこそ意味がある訳で、飛躍的な発想や発見も、そういうところから生まれるのだと言われます。
つまり、考えるということには、何一つの無駄もないのです。
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