~ 今 日 の 雑 感 ~
男の本心は
言葉よりも行動で見抜け
「あなた、わたしのことが好きなの嫌いなの?」
「そんなこと判っているじゃないか・・・・」
「判らないから訊いているんでしょ!」
「何で判らないんだよ。おれくらい判りやすい男はいないと思うけれどな」
付き合い始めた男女が、時々、喫茶店の片隅などで交わしている会話ですよね。
どうして、太古の昔からこの手の口論が絶えないのかといいますと、もちろん、そこには男女の微妙な心理の違いがあるのです。
でも、この二人も、間違いなくお互いを好きなのです。
だったら、いちいち口に出さずとも良いのではないかと思うのですが、それがそうもいかないのが女性なのです。
女性は、はっきり言って
「言葉で相手を信用する動物」なのです。裏を返せば、言葉が伴わない恋愛は恋愛ではないのです。言葉といっても、別に声という意味だけではありません。表情でも文字でも仕草でもなんでもいいのですが、そうした表現方法を用いての現実的アプローチがないことには、相手を100パーセント信用できないのです。
しかし、男性はこれとはちょっと違います。
多くの男性にとっては、言葉は単なる信号に過ぎませんから、「この娘を自分に振り向かせたい」と、思えば、どんな軽慮な言葉でも平気で口から出すのです。
「きみ、可愛いね。今度一緒にドライブでもしない?」
ドラマなどで見かけるベタな誘い文句ですが、意外に一般の男性もこれと似たりよったりの言葉で女性の興味をひいているのです。
ところが、付き合い始めた頃は頻繁にその女性の良いところなどを持ちあげていた男性が、ある時期からパッタリと女性を褒めることも優しい言葉をかけることもしなくなります。
そこで、女性としてみれば「あの人、わたしのことが嫌いになったのかしら?」と、一気に不安になり、上記の台詞となる訳です。
ところが、男性の方はそれとはまったく逆で、「おれときみは、もう言葉でとやかく言う間柄じゃないだろう。それほど、おれはきみに気持ちを許しているんだよ」と、いうことになるのです。
その証拠に、そういう男性は言葉は発しなくても、常に女性の近くにいるはずなのです。男性は、誘い文句には長けていても、その後の恋愛言葉にはまったく無器用な人が多いのです。
ですから、あとは必死で自分の思いを行動で示そうとするので、女性はそれを見落としてはならないのです。
もしも、男性が女性のことを本当に嫌いになるとか、女性に興味がなくなった場合も、「きみのことが嫌いだ」「もう、飽きた」などとはおそらく言わないでしょう。
まあ、中にはそういうはっきりとした意思表示をする男性もいるでしょうが、ほとんどの男性は、自然消滅を目論みます。
これもやはり、行動で示す訳です。女性のメールにいつまでも返事をしない。女性が電話をかけても常に留守電状態。メールアドレスを変えてしまうとか、万が一電話に出ても「今忙しいから・・・・」「悪いけれど、会社にいる時はかけてこないでくれるかな?」などと、言い訳をするはずです。
しかし、女性は、「言葉の動物」ですから、はっきりとした意思表示がないうちは一年でも五年でも待つことだってあるのです。時には、男性が既に別の女性と結婚しているにもかかわらず、「わたしって、まだあなたの彼女よね」などと言って、男性の家へ押し掛ける人もいるくらいですから・・・・。
だから、男性がこうした冷遇的行動を女性にとるようになったら、言葉の「さようなら」はなくても、女性はある程度察する覚悟も必要だということです。
しかし、どっちにしても、面倒くさい問題ですけれどね。