文章を書くって、難しい
文章を書くって、難しい
色々なブログ記事を読ませてもらうと、つくづく文章を書くって、難しいもんだなァ・・・と、思う。
たとえば、内容的にとても考えさせられる重いテーマを取り上げているのに、文章が難解で途中で読むのが辛くなる記事もある。
わたしの場合、かなりの近視にもかかわらず、テレビを観る時や運転をする時以外は眼鏡をほとんど使わない人間なので、小さくて細かい文字がびっしり所狭しと埋まっているブログは、少々抵抗があるのも事実なのだが、それ以上に、文章の流れが気になる方なのだ。
文章を読む時、特に気になるのが「てにをは」の使い方である。
それから、場面場面に合わせた言葉が使われているか否かだ。
これらがうまく噛み合わさっていないと、存外、文章は読みにくいものとなる。
「彼は、ジーンズがよく似合う」という文章があったとしよう。別におかしなところはないように思うが、わたしは少し違和感を覚えてしまうのだ。
「彼は----」と来たら、「ジーンズがよく似合う男だ」と、締めなければ何処かしっくりこない。
そして、「彼には、ジーンズがよく似合う」----これなら、OKだろう。
また、ごく一般の人物を対象にした描写にもかかわらず、「隣に引っ越して来た若い男性が突然やってくるなり、持ち出した案件は、我が家の愛犬の鳴き声がうるさいという苦情であった」というのも、何処か大仰な気がする。
もちろん、文面に滑稽さをかもし出さんとする意図があるのなら、それも良しであろう。
しかし、そういう狙いがないのなら、やはりここは素直に、「隣に引っ越して来た若い男性が突然やってくるなり、我が家の愛犬の鳴き声がうるさいと文句を言い始めた」ぐらいが適当ではないかと思う。
まあ、何と言うか、言葉にもその場に応じたTPOがあるように思うのである。
などと書いてはいるが、書きたいことを自由な文章で書くのがブログであるから、無理やり型にはめる必要もないのだろうが、せっかく読みごたえのある内容なのだから、最後まで読者を疲れさせないように読ませて欲しいと感じた次第である。
自分のことは、思いっきり棚の上へ放り上げてだが---。(~_~;)
因みに、上記の例文は、わたしの創作なので、実際のブログ記事とは何の関係もありません。
<今日のおまけ>
午後のワイドショーでは、柔道着を着る時のおくみ(着物の前えりから裾まで縫い付ける細長い半幅の布)の重ね方は、左が上か、右が上か----と、いう話題で、出演者たちが混乱していた。
番組では、以前、北朝鮮の女子柔道選手と谷亮子さんが対戦した際、北朝鮮選手が柔道着を左前(これは、右が上ということ)に着ていたために、優勝候補だった谷選手の勝手が違ってしまい、この無名選手に負けたという話題を取り上げた。
そういうことがあってから、柔道着のおくみは、左おくみを右おくみの上へ重ねるというのが正式な着方になったのだという。
ところが、これを説明するアナウンサーが元々着物のおくみの重ね方を右が上と勘違いしていたために、ゲスト・コメンテーターたちの意見と噛み合わず、最後まで説明がもつれてしまったわけである。
普通、着物の左前は、死に装束の着せ方といわれ忌み嫌われるのだが、今は、そんな常識も通じない若い人たちが増えたということなのかもしれない。
でも、そのアナウンサーに関しては、もはや若いという年齢ではないと思うのだが、それだけ着物を着るという習慣が縁遠いものになっている証なのだろうと思った。
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