臨機応変を学ぶ
臨機応変を学ぶ
今の若者たちは、「臨機応変」ということが苦手だそうだ。
こうしなさい。何時間やりなさい。こんな風にやりなさい。---などなど、きっちりとマニュアルが示されると真面目に取り組むことが出来るのだが、自分の頭で判断して物事を進める選択能力が落ちているらしい。
しかし、今回の大震災の被災地支援に投入された若い自衛隊員や警察官なども、この場所でその「臨機応変」を学んだという。
ある自衛隊員たちは、上官から命令された仕事に赴く際、小学校の教諭から「児童の成績表が入っている金庫を、泥の中から見付けだして欲しい」と、急きょ頼まれ、自らの判断で金庫の掘り出しを優先した。
金庫は掘り出され、中の成績表や書類も無事だった。
そこへ上官がやって来たので、金庫掘りを手伝った自衛隊員たちは、任務を勝手に変更したことを丁寧に詫びたが、上官もそれを咎めなかったそうである。
これまで、常にマニュアルに縛られて判断能力を放棄してきた若者たちも、この大災害を前にして、重要なものは、まず「人間力」なのだということを実践したのであった。
しかし、ある評論家は、「彼らの行為が許されたのは、あくまでも未曽有の災害時故であり、普段ならばこうした規律違反を見逃してもらえるとは限らない」と、言う。
つまり、人は平素からその場の事情や立場、環境に応じた的確な判断が、自然と出来るような心身の柔軟性を養っておくべきで、「臨機応変」は、一朝一夕に培われるものではないということなのだろうと思った。
<今日のおまけ>
今日の暑さは、またすごかったですね~。
熱中症で大勢の人が倒れたそうです。
保育園や幼稚園、小学校では秋の運動会も開かれる時季ですから、子供たちの水分補給には十分気を配ってあげたいものです。
ところで、行方不明となっている奥山リポーター、洗濯物や汚れた食器もそのままに、愛用のバッグも置きっぱなしで、自宅から姿を消したとか・・・。
事件なのか、自発的な失跡なのか・・・?
不思議です。
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