褒め方あれこれ
褒め方あれこれ
あなたは、次の四つのパターンのうち、どんな言い方をされると嬉しいですか?
A 「きみは、仕事の手際がとてもいいね。でも、時々ミスがあるから気を付けてくれないと困るよ」
B 「きみの仕事には時々ミスがあるね。でも、仕事の内容は十分判っているようだから、飲み込みは悪くない。これからは細部にも気を配り、頑張ってくれ」
C 「きみの仕事はいつも完璧だよね。ミスもほとんどなくて、もう言うことなしだよ」
D 「きみは、手際も悪いし、ミスしてばかりだ。仕事に身が入っていないんじゃないのか?」
如何ですか?
ある実験によると、人は、Cのように最初から最後まで褒め続けられると、必要以上にプレッシャーを感じ、あまり気持ちがいいとは思わないのだそうです。
では、その反対に、Dのように最初から最後までけなされていたのでは、これも不快なもので、自信喪失にもつながりかねません。
ところが、このD以上に不愉快に感じるのが、Aの言い方なのだそうです。Aは、最初に褒めておきながら、あとでけなすというやり方の典型なのですが、この言い方が最も相手を憤慨させたり落ち込ませるパターンなのだとか。
と、なれば、一番ベストな褒め方は、最初はけなしておきながら最後に褒めるというBのパターンということになりますね。
しかし、ここに一つ落とし穴があるのです。
けなされたことが、相手が常にコンプレックスに感じているものであった場合、どんなに最初けなして最後に褒めても、その褒め方は効果を発揮しないのだそうです。
つまり、自分は太っているというコンプレックスを懐いている女性に、「きみは、太っているけれど、可愛いね」と、言っても、「太っている」という言葉だけが頭に残り、決して褒め言葉にはならないというものなのです。
こういう場合は、その女性がコンプレックスと感じているだろうことは、あえて避け、女性が関心をもっている洋服やアクセサリーのセンスを褒める---と、いうやり方の方が理にかなっているということのようです。
髪形にこだわりのある女性には、ヘアスタイルを褒めたり行きつけの美容院の情報を聞くなど、その人の関心事について話題を展開すると、嬉しく感じるそうですし、また、特に男性には、仕事に対する褒め言葉は嬉しいものなのだそうです。
ですから、もしも、あなたが誰かの意見に反論したい時は、先に反論を述べてから最後に相手の意見も尊重する内容の一言を付け加えることをお勧めします。
どんなに最初、同意するふりをしていても、最後に「そうはいっても・・・」とやったのでは、それまで褒め言葉や賛意を並べた努力がすべて水の泡になりますから----ね。
<今日のおまけ>
今日は、歯医者さんへ行って来ました。
奥歯の象牙質が削れてしまい、歯磨き粉や水が沁みたり、歯ブラシがあたると痛いので治療して頂きました。
虫歯だったら嫌だな・・・と、思っていたのですが、そうではなくて一安心です。
ところで、どういうものか、この頃は最後まで気持ちよく会話することが少なくなりました。
必ず、最後の最後で気分の悪い思いをさせられることが多いのです。
おそらくは、上記のような他人を不快にさせない会話術を知り得る人があまりいないからなのでしょう。
他人の意見に対して反対を述べれば知的に見えるなどというのは、単なる妄想にしかすぎません。
別に、自分の利益にならないようなどうでもいいことは、相手に同意しておいても損はないと思うのですがね・・・。
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