" DOCTORS "~最強の名医~
" DOCTORS "~最強の名医~
昨夜、「" DOCTORS "~最強の名医~」を観た。
外科医たちが朝の出勤時に、外車で一斉に病院の駐車場へ乗りつけるシーンには、ちょっと笑ってしまった。
それにしても、世の中にこれほど高ピーな外科医たちがいるものかとビックリだが、ドラマのストーリーはこのくらい強烈な描き方をした方が視聴者の興味を引くんだろうなァ。
高嶋政伸扮するエリート外科医の激しい自己中思考にも驚くが、同僚医師たちの徹底した我関せずぶりも凄いもんだなァと、呆れるのを通り越して感心してしまった。
野際陽子演じる病院長は、そんな高慢外科医たちにほとんど頭が上がらないようで、何処か常に頼りない。
そんな我欲主義にまみれた病院を改革しようと、さっそうと登場したのが沢村一樹扮する天才外科医・相良浩介なのだが、看護師たちにふりまく笑顔とは裏腹に、辛辣な言葉で堕落した医療体制にメスを入れる----と、いうのが大筋らしい。
救命救急のドラマを手掛けた脚本家の書き下ろし作品だということもあり、外科という、また違った分野をテーマにしているので、診療体制の描き方に少々(?)な部分もあったが、手術シーンなどはかなりリアルに感じられた。
そして、リアルといえば、術中死に至った男性患者の家族に経緯を説明しなくてはならなくなった、伊藤蘭演じる内科医の心境もきついものがある。
高嶋扮する執刀医が患者の家族への説明を拒んだために、内科の担当医であった彼女におはちが回って来たという設定だが、おそらくは普通の病院ではこういうことはないと思う。(たぶん・・・)
とはいえ、万が一、そういう立場に立たされた医師がいるとすれば、これはかなりの心理的かつ物理的ダメージになると思われる。(下手をすれば、すべての責任を背負う破目にもなりかねないわけで・・・)
登場人物がことごとく責任転嫁体質に浸かりきっている病院を、この主人公はどう立て直して行こうというのか・・・。
一見、医師の目線で描かれているようで、実は、「あなたが、もし、この病院の患者だったとしたら、どんな医師に治療をして欲しいですか?」という、患者の立場からの理想の医師像がコンセプトにあるのが、このドラマのようだ。
ちょっと、何処かの小説に書かれていたような台詞やシチュエーション、名前めいた箇所も若干見受けられたが----。
次回も楽しみに観たいと思う。
*** 医師ドラマに付き物の黒白対決シーンですな。(~_~;)
<今日のおまけ>
山ノ内町で発生した熊の被害だが、熊は猟友会会員に射殺される前に被害者の一人である男性によってつるはしで殴られ、既に動かなくなっていたそうである。
マスコミがその詳細を積極的に報道しなかったのには、そういう事実を知った動物愛護団体などから圧力がかかることを懸念したためともいわれ、被害者よりも熊に同情的な一部の人たちの過剰反応を考慮した措置のようである。
しかし、人が襲われ命の危機に直面しているにもかかわらず、熊の肩を持つような薄情な人がいるとは正直信じられないのだが・・・。
それが事実とすれば、日本人の感性が何処か歪んでしまっているように思えるのは、わたしだけではないはずだ。
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