都 市 伝 説
都市伝説ばかりを取り上げたテレビ番組を観た。
伊勢神宮とユダヤ教が関係あるとか、株価は満月に落ちて新月に上がるとか、面白い話が多かった。
そういえば、以前、こんな都市伝説を聞いたことがある。
ある女性が耳たぶにピアスの穴を開けていたところ、ある日その穴から糸のようなものがのぞいていた。
何だろうと思って、その糸をどんどん引っ張り出してみたら、あるところでプツンと音がして、その瞬間目の前が真っ暗になり、そのまま目が見えなくなってしまったという話だった。
おかしな話である。
また、こんな話も聞いた。
男子高校生が毎日の登校途中に見るある古いマンションの一室の窓から、いつも彼を見下ろす少女がいた。
少女は白いネグリジェのような物を着ていて、元気に学校へ通う男子高校生の姿を羨ましそうに見詰めていた。
男子高校生は、この少女のことを勝手にこんな風に想像した。
「きっと、病気で学校に通うことが出来ないんだな。いつかお見舞いに行ってやろう」
男子高校生は、卒業を目前にしたある日、意を決して彼女のために見舞いの花束を買い、そのマンションへ向かった。
建物内はやけに静かで、人影も見えない。
階段を上り、少女がいるはずの部屋のドアをノックしても返事がないので、ノブを回して中へ入ると、室内はまるで廃屋同然であった。
もちろん、住人などいるはずもない。
男子高校生は気味が悪くなって、慌ててマンションから飛び出した。
また、こんな話もある。
一人の女子大生が、ある夜、同じ大学に通う女友だちのアパートの部屋を訪ねた。
ひとしきり二人で他愛もないおしゃべりをしたあとで、友だちがベッドの上へ座りながらこんなことを言い出した。
「ねえ、知っている?あたしの知り合いの一人暮らしの女の子が、この間実家の法事で数日帰省してからアパートへ戻ったら、何か部屋の中の様子がいつもと違うような気がしたんだって。
でも、別に何かが盗まれているというわけでもないので、ただの気のせいかと思って、疲れもあったのでそのままベッドで眠ってしまったんだって。
すると、夜中に何か嫌な胸騒ぎがして眠れなくなってしまったので、台所へ行って水を飲もうとベッドから出て、水道でコップに水を汲んで飲みながら何気なく部屋のベッドの方を見たら、そのベッドの下に男が一人横になってじっと彼女を見ていたんだって」
これを聞いた女子大生は、
「それって、都市伝説ってやつでしょ」
バカバカしいと笑ってから、飲み物が足りなくなったので、コンビニまで行って来ると言って友人の部屋を出た。
コンビニで買い物を済ませた彼女が友人が待つアパートの部屋へ戻ると、飲み物をテーブルの上へ置こうとした時、何とはなしにベッドの下の空間が目に入った。
すると、そこに見知らぬ男が一人潜んでいるのを見て仰天し、友人に、
「ねえ、ちょっと一緒にもう一度コンビニへ行ってくれない。買い忘れたものがあるんだけれど・・・」
そう言いながら友人を連れ出すと、その足で二人は近くの交番へ息も絶え絶えに駆け込んだ。
と、いう具合に都市伝説には、SFのようなものから、ホラーのようなもの、実際に起きそうな事件のようなものなどいろいろある。
これもまた一つの夏の風物詩だ。
<今日のおまけ>
ロンドン五輪女子マラソン、日本勢は完敗でしたね。
スタート直後に降り出した雨の影響が大きかったのかな?
石畳は滑りそうだし、どうしても走りが慎重にならざるを得ないですよね。
そうはいっても、アフリカ勢は、やはりスピードが違いますね。
ところで、連日の猛暑で、少しバテ気味なもので、いつもはあまり食べないのですが久しぶりにアイスクリームを食べました。
で、このソフトクリーム、案外おいしかったのでビックリでした。
でも、ちょっとタンパク質の摂取が多めかな?