好意は近付くほど深まる

ちよみ

2012年08月08日 22:16

好意は近付くほど深まる




    こんな実験がある。

    一人の男性と二人の女性が会話をする。

    三人は初対面である。

    女性の一人は、男性から50センチほど離れた位置の椅子に腰かける。

    もう一人の女性は、男性から2メートルほど離れた位置の椅子に腰かける。

    しばらく、世間話などをしてもらったあとで、男性だけを呼び出して、どちらの女性に好意を感じたかを訊ねると、男性は、

    「50センチほど離れた場所にいた女性に好感が持てた」

    と、答えたという。

    この反対で、一人の女性が二人の男性と会話をした場合も、同じような傾向が見られたそうだ。

    だが、同性が三人だった場合は、こうしたことは一概に言えなかったのだという。

    異性同士の場合、人は自分により近い場所にいる異性に好感をもつという習性があることが判る。

    ここで大切なことは、それがほぼ初対面の場合ということであろう。

    たとえば、ある男性が、趣味も性格も年恰好も似通った二人の女性を同じように気に入った時、より好感を覚えるのは、最初に接近して話をした女性の方ということになるわけだ。

    とはいえ、初対面にもかかわらず、過度に親しそうに接近すると不審人物とも勘違いされ兼ねないので、その辺りは節度をもってほどほどに----。

    人間心理の不思議である。

    

    
<今日のおまけ>

    
    「私が暮らす東北を、そして東日本を未曽有の災害が襲ったあの日から、いま日本は決して忘れることのない悲しい記憶を胸に、それでも復興への道を少しずつ確かな足取りで歩み始め、多くの試練と困難に立ち向かっています。

    私たちのひた向きなプレーが、あすへと懸命に生きる人々の希望となることを信じ、私たちの躍動する体と精神が、あすへと進む日本の無限の可能性となることを信じ、そして、私たちの追い続ける夢が、あすの若者の夢へとつながっていることを信じます。

    全国の仲間が憧れたこの甲子園で、わき上がる入道雲のようにたくましく、吹き抜ける浜風のように爽やかに、正々堂々と全力でプレーすることを誓います」



    これが全国高校野球選手権大会の開会式で、酒田南(山形)の下妻貴寛主将(3年)が行った選手宣誓の全文だそうですね。

    「宣誓!」というのは忘れちゃったらしいですが、これはこれで歌舞伎の口上のようで、なかなか良かったのではないでしょうか。

    大震災被災地東北地方の選手の言葉というのも、高校野球ファンの胸に響いたものがありました。

    応援していた長野日大や松商、中野西が県代表でなかったことは、少しばかり残念ですが、佐久長聖ナイン(10年ぶり5度目の甲子園)の健闘を期待したいと思います。

    因みに、佐久長聖の監督さんは、大阪の名門・PL学園を3度甲子園に導き、今年4月に同校に就任したばかりの藤原弘介監督だそうです。

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