彼女の料理を捨てる彼母
彼女の料理を捨てる彼母
会社員で一人暮らしの26歳で付き合って一年の彼のアパートの部屋へ初めて行った彼女(20代)が、得意の手料理を作り、彼と二人でいざ食べようとしているところへ、いきなりやって来た彼の母親が勝手にドアの鍵を開けて入室。
「あんた、誰!?ここで何やってんの?嫁入り前の娘が、男の一人住まいへやってくるなんて非常識にもほどがある」
と、大激怒。
彼は、彼女を母親に紹介したが、母親の怒りはおさまらず、彼女の作った手料理を、すべてゴミ箱へ放りこんでしまった。
「この子がお腹でもこわしたら、どう責任取ってくれるの?変な物、食べさせないで!」
この母親の暴言に、さすがの彼も怒りだし、「いい加減にしろ!」と、母親を叱りつけたのだが、彼女はもう何が何だか判らなくなってしまい、慌ててその場から逃げだした。
彼女は、以前彼から、「うちの母親は、少し変わっているから、まだ紹介することが出来ない」と、言われたことを思い出し、こういうことかと納得した。
こんな異常な母親のいる男性と、これから先もお付き合いして行って、ちゃんと結婚出来るのかと悩む彼女。
確かに、凄まじい母親だと思うが、息子を溺愛する母親なんて、大抵こんなものだろう。
ここまでものすごくなくても、彼女の作った料理を本心から「おいしそう。良い彼女が出来てよかった」なんて、考える母親は、100人中1人いればいい方である。
息子に一人暮らしをさせること自体、内心では大反対なのだ。だから、合鍵を使って勝手に部屋へ出入りもする。
彼女は、結婚してから彼母の本性を知る破目にならずに済んだだけ、ラッキーだったといえる。
母親と縁を切ってから結婚を----などと、他人は勝手なアドバイスをするが、肉親の縁などそうそう簡単に切れるわけもない。
わたしの家の近所には、姑が認知症になり施設へ入るまで、夫のために作った弁当を、姑に地下室へ捨てられ続けた奥さんだっている。
彼女や嫁なんてものは、彼母からしてみれば一生赤の他人であり敵。
どんなに優しく、出来た彼母でも、心の一角には、そういうトゲが頭をのぞかせているものなのである。
何故なら、母親にとっての文字通り異性の分身は、息子だけなのだから。
<今日のおまけ>
「世界仰天ニュース」だったかな?
13年前に起きた桶川駅前女子大生殺人事件をドラマ仕立てで振り返っていたが、埼玉県上尾署のあまりのいい加減さや保身に走る狡猾さに、開いた口がふさがらなかった。
そういえば、この事件が起きた当初にマスコミが流した被害者・猪野詩織さんのイメージは、男遊びの激しいブランド品好きな水商売女性という感じで、国民もこれを半ば信じていたが、まさかこのイメージが警察によって故意にねつ造されたものだったとは・・・。番組を観ていて愕然とした。
しかも、事件発生直後の上尾署の捜査本部の記者会見には、憤りを通り越して不気味ささえ感じた。人一人が殺害されたというのに、あのへらへら笑顔、笑い声をあげながらの冗談口会見は何だったのだろうか?
毎日当然のように事件や事故にかかわっていると、あそこまで常人としての神経が麻痺してしまうとしたら、警察官も定期的に心療内科や精神科を受診した方がいいのかもしれない。
本当に、後味の悪い再現ドラマだった。
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