いじめの代償

ちよみ

2012年09月30日 17:26

いじめの代償




    眠い・・・。

    今日は、何故か。異常に眠い。低気圧のせいか?

    台風、だんだん近づいてきたようだな。



    人をいじめるということは怖いもので、いじめた方もいじめられた方も、別れてしまえば関係がそこで終わりという場合ばかりではないのが、世の常だ。

    知恵袋に、既婚女性からのこんな投稿があった。

    「義弟の彼女を紹介され、結婚するということなのだが、彼女の身の上話を聞いているうちに、彼女の実家の飲食店は、偶然にもわたしが過去に二年間ほどアルバイトをした店であることが判った。

    しかも、そのアルバイトをしている間中、わたしは彼女の両親にいじめられ続けた。わたしにトロイところがあったことも認めるが、それでもあの時受けた屈辱は今もしっかりと頭に焼きついている。

    でも、自分も強くなろうと頑張って、二年間バイトを続けた。

    むろん、彼女に罪があるわけではないが、結婚式ともなれば彼女の両親と否応なく顔を合わせなければならないわけで、正直、会いたくないのが本音だ。

    もう、十年も前のことなのだから引きずるのは大人げないと言われそうだが、そうはいかない。やった方は忘れても、やられた方は一生恨むものなのだ。

    わたしは、どうしたらいいのか?皆さんのお知恵をお借りしたい」



    これに対するベスト回答は、

    「義弟さんの結婚式なのだから、恨みはあるとしても式にはちゃんと出席して、『その節はお世話になりました』と、大人としての対応をするべきである。もう、昔の弱虫なあなたではないということを、彼女の両親にも見せつける。相手を許す必要はないから、自分のなすべきことをすればいい」

    と、いうようなものだった。

    実に、世間とは狭いもので、いじめや嫌がらせをした者は、必ずいつかは過去の自分と向き合わねばならない破目になる---そんな教訓的な話だ。

    確かに、一応式には出席した方が、のちのち面倒なことにならずに済むと思うが、挨拶の際は、

    「昔は、あなた方に良くいじめられましたよ。なかなか刺激的な人生経験をさせてもらいました。でも、兄嫁として、お宅の娘さんには、わたしと同じような辛さは極力味あわせないようにしますけれどね」

    ぐらいのハチの一刺しは、さりげなく伝えておいた方がいいかもしれない。

    いじめた方は、案外過去の行状については忘れているものだから、そういう親切も必要だろう。

    自分の可愛い娘が今度は人質に取られるのだ。彼女の両親も嫌でも自らの過ちを反省するしかないだろう。

    わたしも、実はこれに良く似た経験がある。

    小学生の時にクラスのいじめグループのリーダーだった女性と、大学卒業後にある専門学校で顔を合わせたのだ。

    彼女は、短大を卒業して、さらに知識を身に付けたいと、その専門学校に勉強に来ていた。

    小学校時代は女子の中でも最も体格が良く、教師の子供で成績もトップだったその女性は、先生たちのお気に入りでもあり、その大いなる権力をバックに、家来のように従う数名の女子仲間を使い、成績もあまり芳しくない他の女子たちを徹底的にいじめていた。

    わたしは、もともとがあまのじゃくな性格なので、いじめられていた女子たちの味方になり、あえてその子たちと仲良しになった。

    もちろん、当然のことながら、わたしも彼女たちのいじめの対象にはなったが、体育の時間に行なうドッジ・ボールなどを口実に、思い切りボールを叩きつけて相手を泣かせ、溜飲を下げていたものだ。

    そんないじめっ子だった女性と十年ぶりに再び顔を合わせたのだが、彼女にかつての女王様のような不遜な面影はなく、身長もあれからほとんど伸びなかったようで、まるで別人のように小柄で大人しかった。

    それだけではない。彼女は、わたしの顔を見るなり、ギョッとして身体をこわばらせ教室の隅で小さくなっていたと思ったら、しばらくして退学届を出し学校をやめてしまった。

    わたしは、彼女に何一つ言葉をかけたわけでもなかったが、わたしに再会したことで、過去の自分を思い出したのであろう。もしかしたら、一種の恐怖心を覚えたのかもしれない。

    しかし、その恐怖心は、誰が与えたものでもない。彼女自身が作り出した復讐の亡霊に他ならなかった。

    一度いじめに手を染めた人間は、一生目に見えない恐怖や焦燥、悔恨、不安を背負って生きなければならない。たとえ、いじめた相手が許すと言っても、その言葉を100パーセント信じ切れはしないのである。

    そして、いじめはいじめた者、いじめられた者、当人たちだけの問題ではない。

    いじめの根深さは、いじめた者、いじめられた者がたとえこの世を去ったとしても、その子供や孫へと代々引き継がれるものでもあるのである。    
<今日のおまけ>

    久しぶりに金縛り現象に遭いかけた。

    金縛りに遭うのは、決まって心配ごとや気になることがある時だ。

    夢の中で、一生懸命目を覚まさなければいけないと思いつつ、どうしても眠気が邪魔をするというような時、金縛りはやってくる。

    この間の夢では、掛け布団の上へ何者かが手を置いているという状況で、お腹の辺りがやたらに重くなり、金縛りが始まりそうになった。

    そこで、そいつの手を早くどけることが先決と考え、強引に振り払ったところ、ようやく金縛りが解けた。(もちろん、これも夢の中の話)

    良く考えれば、自分の手がお腹の上に載っていただけのことだったんだろうな。

    金縛りの正体なんて、こんなものなのだろうが、それにしてもあまり気持ちの良いものではない。

    夢の中で、何度も眠りから覚めてはまた眠る・・・という夢も、不安心理の表われなのかもしれない。

    
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