夏の終わりの顔面マヒ・・・・・152

ちよみ

2009年09月03日 22:59

~ 今 日 の 雑 感 ~



夏の終わりの顔面マヒ



    暑い夏が過ぎ、朝晩の風が涼しく感じられる頃になると、次のような症状を訴えてクリニックを訪れる患者さんがよくいるそうです。

    患者  「先生、朝起きたら、何だか顔半分が重だるくて、歯磨きをしたあと口をすすごうとしたら、口の端から水がみんなこぼれてしまって、うまくすすげないんですよ。それで、朝食を食べる時も、味噌汁がやっぱり口の端から流れ出てしまって、これはおかしいと思って来てみたんです」

    医師  「痛みは、ありますか?」

    患者  「いいえ、大して感じません」

    医師  「重だるいのは、顔半分で、もう半分は何でもないんですね?手足にしびれはありますか?」

    患者  「顔半分だけです。手足には、そういうことはありません」

    (何か、ちょっと、誰かのブログの書き方に似てしまって、ヤダナー)

    これは、たいてい、いわゆる「顔面(神経)マヒ」の症状なのだそうです。この症状になっている人は、麻痺している方の顔半分の目も、瞬きが出来ず、閉じることも出来ないため、眼球が乾燥してひどい場合は失明する恐れもあるといいます。

    ですから、医師は、症状に合わせた目薬と眼帯を併用すること、そして顔面のマッサージを勧めるそうです。こうした症状になった場合は、口笛を吹くということも出来なくなるといいますから、変だなと、思った時は、試してみるのもいいでしょう。

    では、何故、この「顔面マヒ」の患者が、夏の終わりに集中するかといえば、一番の原因と思われるのが扇風機の使いすぎなのだそうで、常に同じ方向からばかり風を受けるような生活を続けていると、そちら側の顔面半分に、そうした症状がでやすくなるのだといいます。

    これは、トラックの運転手のように、やはり開けた同じ側の車窓からばかり走行中に風を受けている人にも時々見られるもので、風に限らず、熱や一定の刺激に対しても起きることがあると聞きます。

    しかし、「顔面(神経)マヒ」は、「顔面(三叉)神経痛」とは、症状がやや異なるものだそうで、「顔面神経痛」のように、激しい痛みがあり、脳やその他の病気が原因(ウィルスが原因の場合もある)で起きるものとは違い、比較的完治(自然治癒)が容易なものだといいます。早い人では、二週間ぐらいで治りますし、遅くても半年ぐらいで元に戻るようです。(ただし「顔面マヒ」も、病気やウィルスが原因で起きる場合もあるとのこと)

    ただ、その間の生活には、不自由な面は否めません。言葉もはきはきとは話せませんし、食事にもある程度の支障はでます。

    また、これとは違った過程で「顔面マヒ」になる場合も、稀にあるそうです。それは、ひどいショックを受けるなどの心理的要因が元になる場合です。わたしの叔母が、十年前にくも膜下出血で倒れた時、そのあまりの痛がりように、そばで見ていた叔父の方が動転してしまい、この「顔面マヒ」になってしまったことがありました。

    叔母の手術中、患者の家族が待機する場所にわたしもいたのですが、叔父の右目が全く瞬きをしないことに気が付きました。わたしが、隣に腰掛けている母に、「顔面マヒみたいだね」と、言うと、母も気付いていたようで、「うん、そうだね。きっと急激なストレスが原因だよ」と、言いました。

    その叔父の症状は、叔母が退院するまで、半年弱続きましたが、叔母が退院した途端に完治しました。

    この夏、「扇風機に当たり過ぎたな」と、思う人は、時々、自分の顔に注意してみてください。

    そして、もしも、少しでも奇妙だと感じたら、即刻、医師の診察を受けて下さい。 



    (注)  上記の症例は、あくまで、わたしが取材した人の経験談に基づくものですから、医学的に正確なものかは判りません。

    
<今日のおまけ>

    「お母さんなんか、嫌いだ!じいちゃんに言いつけてやるからな!」

    外で、五歳ぐらいの男の子が叫んでいる。きっと、何か面倒を言って、お母さんに注意をされたのだろう。しかし、言い付けるのがお父さんではなく、お祖父ちゃんというところが、如何にも男の子である。

    小さな男の子は、何故かお祖父ちゃんが大好きだ。一家で一番偉いのは、お祖父ちゃんだと信じて疑わない。だから、お祖父ちゃんも、孫が可愛くてならない。

    この声を聞いて、わたしは、「ああ、この子の家は、一家団欒のある幸せな家庭なんだろうな」と、思った。つまり、お母さんも、家の中で一番偉いのはお祖父ちゃんだということを、常日頃から子供に言っている証拠なのである。

    あのアメリカ民謡の「大きな古時計」という歌だって、孫がお祖父さんを慕っている歌詞である。

    お祖父ちゃんと小さな男の子-----。何処の国でも、普遍の信頼感で結びついているようである。



    ところで、最近、わたしがブログを書いている「中野・飯山エリア」に、正体不明のブログが多数出没している。

    中には、明らかに同一人によるものと思われるブログが、それぞれハンドルネームやブログタイトルは違えど、いくつもアップされているのである。あるブログは、若い男性、あるブログは、定年を迎えた夫婦、また、あるブログは、謎の中国人(これは別人か?)、等々・・・・。

    そして、時には、すごく卑猥な文章もあるなど、まさに、「中野・飯山エリア」は、天地創造前夜のカオス地帯と化しているのだ。

    まあ、以前から、小説ブログなどを書く毒舌ブロガーもいるしね。(爆)

    そんな訳で、読者のみなさん、「中野・飯山エリア」へ足を踏み入れる折は、二、三度深呼吸をされてから、どうぞ。(;一д一)
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