道訊きのマナーとは?・・・・・164

ちよみ

2009年09月13日 22:53

~ 今 日 の 雑 感 ~


道訊きのマナーとは?


   
    皆さんは、誰かに道を訊ねられた時、上手に教えることが出来ますか?

    これは、左近先生のブログにも書かれてあったことなのですが、最近は、こちらがどれほど親身に教えて差し上げても、それが理解出来ないと、まるで、教えているこちらの方が悪いというような態度を露骨にする人も多くなりました。

    わたしは、一つの礼儀として、もしも、何処かの街で、商店などに入って道を訊ねる際は、必ず、そのお店の物を一つ買うことにしています。もちろん買うのは安いものですが、たとえ、ガム一個やチョコレート一枚でも、こちらは、そのお店の人の時間を煩わせてしまったのですから、買わせて頂くのは当たり前だと思っています。

    また、自動車で走っている時に、通りすがりの人に道を訊ねる時も、いったん自動車を路肩に止め、車から降りて訊ねるのが礼儀だと思います。

    もちろん、それで道順が判ればいいですが、もし判らなかったとしても、「お手数をおかけしてすみません。どうも、ありがとうございました」の言葉を言うのは、当たり前のことです。しかし、今は、そんな子供でも知っている常識さえも、出来ない大人が増えているのです。

    これは、左近先生のブログへのコメントにも書いたのですが、先だって、わたしは、こんな経験をしました。

    わたしが、いつもの散歩をしていますと、そばへ一台のワゴン車が来て止まりました。そして、運転席から三十代ぐらいの男性が顔を出し、「この辺に、共同浴場、ないかな?」と、訊くのです。敬語でもなければ、「すみません」もなく、車を降りる気配もありません。車内には、奥さんと二人の幼い子供が乗っています。

    わたしは、子供たちが楽しんで入浴することのできる、色々な施設を備えた外湯への道順を教えました。すると、その男性は、「そんな値段の高いところダメだよ。もっと、安いところはないの?」と、いうので、別の共同浴場を教えると、助手席にいた奥さんが、「もう、お昼だから、何処かでご飯を食べなきゃ」と、言います。

    わたしは、「そのお風呂にもレストランがありますから、食事が出来ますよ」と、答えたところ、いきなり、その男性がこちらを小馬鹿にしたような笑い方をして、「そこまで訊いていないよ!」と、キレたのです。

    これは、いったい、どういうことだと、わたしは仰天しました。こちらが、頼んで、道を教えさせて頂いている訳ではありません。呼び止めたのは、相手の方なのです。それを、まるで、顎で使うような言い方をして、平気な顔をしているどころか、まるで、こちらを馬鹿にするような態度です。

    こんな親を見て育つ子供は、どんな子になるのかと思うと、ぞっとしました。

    わたしも、そこまで言われて、黙っているつもりはないので、「じゃァ、好きなところへ行けばいい。この辺りは、足湯もあるし、コンビニでお弁当でも買って食べなさい。お金を出すのが惜しいのなら、子連れで遠出なんかしない方がいいですよ」と、捨てゼリフを吐いて、そこから離れました。

    親切が仇になるとは、このことです。

    ですから、その後は、やはり道を訊かれても、あまり言葉や態度が悪い人には、「さあ、知りません」と、とぼけるようにしています。でも、そういう人は、友人たちのところへ戻る時、大体においてこんな言い方をします。

    「ダメダメ、あの人知らないってさ。地元の人間なのに、バッカじゃないの~」

    旅に出て、気が大きくなると、たいてい皆そんなものなのです。それが、日本人の「地」なのです。自分が楽しければ他人がどうでも構わない。自分の方が、こんな人間よりも「上」。自分の気にそぐわない者には、礼など言う必要はない-----。

    つまり、皆さんが、道を訊ねる時、本当に行きたい所に到達できるか否かは、その人個人個人のマナーにかかっているといっても過言ではないのです。

    

    
<今日のおまけ>

    「スギ花粉なんか、頭からかぶったって平気だ」

    と、のたまわっていた父親が、ついに花粉症になりました。くしゃみと鼻水が止まりません。

    花粉症は、何も春のスギ花粉ばかりが原因ではなく、秋のブタクサなどの花粉もアレルギーを引き起こすようです。

    どうやら、父親の体内の花粉アレルギー許容量も、とうとう満杯になってしまったようです。

    家庭菜園で野菜を作るのが唯一の趣味の父親ですから、こりゃァ、大変です。

    毎日、我が家には、ティッシュペーパーの山が築かれています。
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