他人の話を聞かない人・・・・・184

ちよみ

2009年10月01日 15:14

~ 今 日 の 雑 感 ~


    
他人の話を聞かない人


    
    最近多いのが、他人の話を聞かない人です。

    とにかく、自分の話ばかりをしたがり、話し相手になっている人の言葉には、ほとんど耳を傾けません。

    そして、相手が業を煮やして話し始めると、相手の話が途中でも、さっさと帰ってしまったり、その話に相槌を打つふりをして、またもや自分の方へ会話を奪い取ってしまうのです。

    しかし、よく昔から言われる「話し上手は聞き上手」という言葉の逆で、そういう人の話は、決してうまいとは言えません。要するに、人の話を聞く機会がありませんから、話題も少なく、言葉のボキャブラリーも貧弱で、聞かされている方は、「また、その話なの?」と、うんざりすることもしばしばです。

    でも、本人は、話しながら常に悦に入っているのです。皆が自分の話を感心して聞いていると、本気で思っているのですから始末に負えません。

    わたしの周りにも、そういう人がいます。

    こちらが大切な話をしていても、ほとんど聞いてはいないのです。何故なら、その人の頭の中は、次に自分が何を話そうかということで一杯で、こちらの話がまだ続いているにもかかわらず、息継ぎの隙間を見て、話に割り込んできてしまうのです。

    そんな訳で、あとから、こっちが「さっきの話だけど、判ったわね」なんて言ったところで、「何の話?あなた、そんなこと言ったっけ?」などというトンチンカンな受け答えをする破目になるのです。

    ところが、そういう人の困るところは、そうして自分が聞いていないことを棚に上げ、「そんなこと、あなた、話していなかったじゃないの?判るように言ってくれなきゃ」などと、まるで、こちらが悪いようなことを平気でのたまうのですから、開いた口がふさがりません。

    自分の不注意も、他人のせい。何でもかんでも、他人が悪い。

    世の中、それで通して来た訳ですから、決して自分の非を認めません。自分が失敗したことを認めるのは、敗北とでも考えているようです。

    人の話を遮ってでも、自分を主張したい。そうしないとイライラが高じて、頭がおかしくなりそうだ。-----そんな人とかかわり合いになった時は、こちらも言うだけのことは言って、サッサと離れるに限ります。

    その人が、忠告を耳に留めずに、穴に落ちても、こちらがとやかく心配することはないと、わたしは最近割り切っています。そういう人は、きっと、穴の中でもしゃべり続けていることでしょうから。 
<今日のおまけ>

    高齢者の特に男性に、「病気をして最も凹むことはなんですか?」と、訊ねると、ほとんど真っ先に返ってくる答えが、

    「運転免許証の返上」

    だそうです。足腰が弱り、もう自動車の運転など無理だと判っても、やはり、免許証は手放したくないというのです。

    高度成長時代を支え、自動車が一家団欒のシンボルだった時代を通り過ぎて来た高齢男性にとって、妻や子供たちを自家用車に乗せて、ドライブをした時が、もっとも父親を実感した時間だったのでしょう。

    つまり、自動車や運連免許は、自分が一家の長であるということの証でもあるのです。

    事実、高齢者教習には、ほとんど自力で歩けない男性や、九十歳を超えた男性が、家族に支えられながら来る姿もよくあるそうです。

    そういう人たちが、再び免許証を交付されても、おそらく、自動車を運転することはもうないのでしょうが、それでも、免許証を持っているということが、彼らの生きる自信にもなっているという現状があるのです。
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