自分のことを、何と呼んでいますか?・・・・・177

ちよみ

2009年09月26日 10:07

~ 今 日 の 雑 感 ~


自分のことを、何と呼んでいますか?



    あなたは、自分のことを呼ぶ時、どんな言葉を使っていますか?

    「ぼく」「おれ」「わたし」「あたし」「おいら」「わし」-----呼び方は、さまざまありますが、お子さんやお孫さんのおられる方は、ご自分を「お父さん」「お母さん」「お祖父ちゃん」「お祖母ちゃん」などと、呼ばれている人も多いことでしょうね。

    昔の童謡に、「さっちゃん」という歌がありました。

    「さっちゃんはね  さちこっていうんだ ほんとはね  だけど ちっちゃいから自分のこと さっちゃんて呼ぶんだよ  おかしいな  さっちゃん」

    このように、小さな子供は、自分のことを「〇〇ちゃんね~」などと、自分の名前で呼ぶことがよくあります。本当は、おかしな言い方なんですけれど、幼児の場合は、可愛さに負けて許してしまいますよね。

    でも、これが、小学校の高学年頃からは、何とも鼻につくように思えて来るものです。大人とさほど変わらないような体格の子供が、「〇〇ね、今度、ママとディズニーランドへ行くのよ」なんていう言葉を聞くと、この子の親は、いったい家でどんなしつけをしているのだろうと、考えてしまいます。

    小学生でも、奇異に思えるのですから、いい年をした大人が、自分を「〇〇が、思っているんだけれど・・・・」などと、名前や仇名で呼ぶなどということは、奇妙を通り越して、相手に失礼にさえなると思うのです。(ただし、メディア関係などによく登場する人や、タレントなど、そう自称することが職業上必要な場合は、その例ではありません)

    また、自分のことを、第一人称でどう呼んでいるかということは、その人個人の性格も表しますよね。物語一つをとっても、原語の翻訳が、「わたし」で書かれているか、「ぼく」で書かれているかで、読む気が起きたり失せたりしてしまうものです。

    中学生の頃、わたしは、推理小説にはまりまして、「シャーロック・ホームズの冒険」というシリーズをほとんど全巻読破しました。しかし、このシリーズは、出版社によって、翻訳の日本語の表現が微妙に違ったのです。

    名探偵ホームズのシリーズは、ホームズの親友である医師のジョン・ワトソンによる、「我が親愛なる友、シャーロック・ホームズは-----」というような、語り口調で書かれて行く小説なのですが、そこは、少年少女向けに書かれているものですから、「ぼくの親友のシャーロック・ホームズは-----」と、いう書き方になっている訳なのです。

    しかし、わたしは、この「ぼく」のところが、どうしても「ぼく」でなくては読む気にならなかった訳で、たまに、「わたし」と書かれているものは、どうしても敬遠したくなってしまうのでした。また、「ワトソン」も、「ワトスン」という訳し方では、やはり読む気が起きませんでした。

    物語を書く上でも、この第一人称がどれほど大事かということも、この時に知ったのです。

    ですから、わたしは、普段の生活でも、特に男性が自分をどのように呼ぶのかということに、とても興味があります。

    自分をどう呼ぶかで、その人の生活感までが想像できてしまうような気がするからです。これが、英語なら男女の区別もなく、すべてが「 I 」で、済んでしまうため、何とも味気のない人物像になってしまいますが、日本語は、その点、多種多様な第一人称が存在するため、実に、楽しい言語だといえるのです。

    「あたい」「うち」「あて」「わたい」「小生」「吾輩」「それがし」「拙者」「みども」「わらわ」「われ」「余」「朕」などなどなど・・・・。

    あなたは、ご自分を、何と呼んでいますか?そして、ブログを書く時の第一人称は、何ですか?

    

    
<今日のおまけ>

    先日、深夜のテレビを見ていたら、今流行りの「都市伝説」の話をしていました。

    二十五歳のOLが、都内のあるマンションへ引っ越して来た時、管理人さんから、鍵を替えますか?と訊かれたのに、彼女は、このままでいいと答えて、その部屋へ住み始めました。

    ところが、会社から帰って来ると、窓が少し開いていたり、飲んだ覚えのないジュースの空き缶がゴミ箱に入っていたり、おかしなことが続いたある日のこと、彼女が珍しく会社を早退して帰宅したところ、何と、部屋の中のベッドに見知らぬ男が一人寝ているのを見て、慌てて警察へ通報。

    警官がその男を取り調べてみると、男は、その部屋の鍵をネットで買ったと供述したので、その鍵を売っていたサイトの管理者を逮捕して話を聞くと、「もともと、あの部屋に住んでいたのは自分で、鍵は、コピーして、既に三十人ほどに売った」と、答えたということでした。

    この話を信じるか信じないかは、聞いている人の自由だということですが、何だか、実際にあってもおかしくないような話なので、気味が悪かったです。
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