長野電鉄屋代線の奇跡・・・・・173

ちよみ

2009年09月22日 23:06

~ 今 日 の 雑 感 ~


長野電鉄屋代線の奇跡



    9月21日午前八時四十六分頃、長野電鉄屋代線の「旧長野街道踏切」内に、二歳七ヵ月の女児がいるのを普通列車の運転士が見つけ、急ブレーキをかけた。

    女児は、とっさに前のめりに身を伏せて、レールの間の板と車体底部の間に潜り込み、おでこに軽い打撲と、足にかすり傷を負っただけで間一髪助かった。

    この踏切は警報機も遮断機もない「第四種踏切」で、女児は、踏切の近くに住む祖父の家へ母親と一緒に遊びに来ていたところ、母親が目を離したすきに、裸足で踏切内に入り込んだのだという。

    列車は、女児の上を1.3メートルほど通過して止まったが、停車距離があと十センチほど延びていれば車軸が女児に接触していた可能性もあり、正に、奇跡としか言いようがないと、ニュースは全国に報じていた。

    女児は、列車が停止したのち、自力で車体の下から這い出して来て、母親がこの事故に気付いた時、運転士に抱きかかえられていたという。

    運転士があと一秒でも女児の存在に気付くのが遅ければ、取り返しのつかない大事故になっていた筈であった。また、女児が、偶然なのか、自ら判断したのかは判らないが、とっさにうつ伏せに倒れたことも、この奇跡を生んだ要因といえる。


    この事故の原因は、言わずもがなの祖父と母親の注意義務の怠慢である。祖父の家が踏切の近くにあることが判りながら、女児から目を離したことが、女児には、とてつもない恐怖を、そして、列車の運転士には、たとえ一時とはいえ「轢いてしまったかもしれない」という、精神的衝撃と罪悪感を、もたらしたのである。

    さらに、列車の乗客たちにも、心配と、足止めを余儀なくさせた訳で、母親たちの責任は、極めて重いというほかない。

    今回の問題を、長野電鉄がどのように処理するのかは判らないが、ある人の説明では、「公共交通を故意にせよ過失にせよ滞らせた場合は、会社側から賠償請求がなされることもある」そうで、俗に、「商用車とは事故を起こすな」と、いうのも、こういうことがあるためだそうだ。

    わたしの知り合いで、同じように踏切近くに家を建てた人がいるが、その人は、家事をこなす時などは、子供が小さな頃は、子供の身体に紐を括りつけ、三メートルほど延ばして柱に縛っておいたそうである。しかし、これは、決して虐待ではない。幼い子供から一時でも目を離すことの方が虐待なのだと思う。

    今後は、絶対に、このような事故が起きないことを願うのみである。

    
    

    
<今日のおまけ>

    今日の午後、この記事をいったん書き終わり、下書きとして保存させようとしたところ、突然消えてしまいました。

    「ナガブロ」は、最近、またどうもつながりが悪いです。せっかく書いたのに、一気に吹っ飛んでしまった記事をもう一度書くのは、何ともゲンナリするものです。なので、最初に書いた記事よりも、かなりコンパクトになってしまいました。

    長めの記事をご所望の読者の方には、もの足りないかとも思いますが、ご容赦のほどをお願いいたします。


    ところで、今日は、地元の秋祭りです。

    子供たちの灯篭行列がありました。

    かつては、小学校高学年の男の子だけしか持つことが許されなかった灯篭も、今は、女の子も持てるようになりました。

    地元のお祭りは、男女を問わず継承して行く必要があるのです。
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