~ 今 日 の 雑 感 ~
八ッ場ダムって、なに?
本日のスーパーマーケットでの山ノ内町(と、思しき)の主婦たちの会話を再現します。
本当は、もっとすご~い方言で話していたのですが、それでは、翻訳が必要なので、標準語に直して書いてありますので、ご了承ください。
主婦A 「ヤンバ・ダムって、すぐお隣の町の群馬県長野原町に出来るはずのダムなんですってよ」
主婦B 「ああ、知ってる。あれって、『八ッ場』って書いて、『ヤンバ』って読むんですってね。前原さんが視察に行ったのに、長野原の人たち、誰も話し合いに来なかったってニュースでやっていたけど、せっかく国土交通大臣が来たんだから、会うだけでも会ってみればいいのに、住民の人たち、なんで、拒否しちゃったのかな?」
主婦C 「最初は、住民たちも、ダム建設には反対していたようなんだけど、前の自民党の人たちに説得されて、立ち退きを承諾して、家も、お墓も、手放しちゃった人たちが多いんだって。そういう人たちは、代わりの土地に温泉街を造って、ダム湖を名物に商売をしようと思っていたんだけど、もしも、ダムが出来ないとなると、何のために立ち退いたのか判らないって、怒っているんでしょ?」
主婦B 「そりゃァ、住民が怒るのも当然よね。だって、民主党がダム建設を中止すれば、立ち退き金がもらえなくなるばかりか、温泉街構想も、パーでしょ。それに、もう、3千億円もお金をかけて、ダム工事に必要なトンネルなんかも造っちゃった後らしいし、いまさら、中止と言われても、じゃァ、これまでかけた税金は、無駄にするの?-----ってことだよね」
主婦C 「な~んか、石原都知事も怒っていたよね。ダムが出来れば恩恵にあずかれる下流の、東京や千葉なんかの自治体も、1千400億円以上負担金を出しているから、中止なら、そのお金を返して欲しいって言っているんだよね」
主婦A 「それじゃァ、もしも、ダム建設をやめれば、造るよりもお金がかかるかもしれないってこと?」
主婦C 「いや~、それはどうだろう?ダムって、それだけを造れば済むってもんでもないらしいから、なんやかんやで、9000億円ぐらいかかるっていう人もいるくらいだから-----」
主婦A 「ところで、この八ッ場ダムって、いったい何のためのダムなの?建設されれば、すっごく巨大なダムになるそうだけれど、未だに、ダムなんて必要なのかしら?」
主婦B 「必要だって言っている人たちは、利根川や荒川の下流部の人たちを洪水から守るためだとか、首都圏の渇水対策だとか言っているけれどね」
主婦A 「大事なところは、そこでしょう?使い道のないダムを造っても、維持費やダムにたまる土砂を取り除くお金を、どぶに捨てるようなものでしょう。もったいないじゃない」
主婦B 「でもさ、断腸の思いで、移転を決意した長野原町の人たちのことを思うと、やっぱり、可哀そうだよ。それに、自民党政権から、民主党に替わっても、政策をころころ変えられては、国民は迷惑よね。それって、実際やっちゃいけないことじゃないのかな?」
主婦C 「みんな、そう思うけれど、二大政党制ってのは、そういう大どんでん返しもあり得るってことみたいよ。アメリカなんかじゃ、大統領のコックさんまで代わるそうだから。韓国だって、大統領が代わったら、北朝鮮政策も180度変わったからね」
主婦A 「へ~、そんなに劇的に変わるなんて、知らなかった」
主婦C 「要するに、自民党政治よりも、考えようによっては、民主党政治の方が、何かにつけて白黒つけたがるということかもね。わたしが、長野原町の人だったら、絶対、前原さんに話を聞いてもらいに行ったと思うな。どうせ、中止なら、大臣に思いのたけをぶつけてみるのもいいじゃない。町長に、『大臣を蹴り飛ばして欲しい』って頼んだ人もいるんだから、そんなに腹が立つなら、自分自身で蹴り飛ばす気で会うべきだと思う。会わない、話し合いに応じないということは、中止を認めたと思われても仕方ないやり方だよ」
主婦A 「でも、話し合いの席に住民が一人もいないところで、前原さん、ずっと住民たちの来るのを待っていたんでしょ?何だか、気の毒だわ・・・・」
主婦C 「はあ~?若い男とみれば、すぐ同情するんだね」
主婦A 「だって、まつげが長くて、いじめられキャラ全開って感じなんだもん」
主婦C 「あんたの結論は、結局、それかい!」