雪  女・・・・・285

ちよみ

2009年12月13日 23:17

~ 今 日 の 雑 感 ~


 
雪  女



    今からものすご~~~~く、前のこと、長野駅の駅ビル「MIDORI 」の中を、各ショップを冷やかしながら歩くのが好きでした。ファッション関係のお店って、眺めているだけで何となく幸せな気持ちになるんですよね。

    特別何を買うという訳ではないのですが、それでも、少しばかりおしゃれをして、ヒールの高い靴でも履いて歩けば、気分だけでもキャリアウーマンになったようで、ちょっぴり嬉しいものです。

    そんなある日のこと、また例のように、「MIDORI 」の中をぶらぶらしていると、いきなり、目の前にスーツ姿の若い男性が一人現われ、声をかけてきました。

    「すみません。あなた、人間ですよね?」

    「はあ~~~~~???」

    「あの~、ぼくと、お茶して頂けませんか?」

    「・・・・・・・????」

    どう見ても、わたしよりは年下の男性です。それも、開口一番、「人間ですよね?」とは、何なんでしょうか?

    何と返事ををしていいものやら、呆れた顔で沈黙していると、彼は、実に申し訳なさそうな表情になり、

    「すみません・・・・。何となく、雪女かと思ったものですから・・・・」

    雪女------!??? 

    「違います!!人間です!」

    わたしが答えると、男性は、恐縮そうに立ち去って行きました。

    う~~~ん、なんで、雪女なんて思ったんだろう?そんなに、人間が冷たそうに見えたのでしょうか?

    そして、その雪女を、お茶に誘おうとする気持ちにも、「?」でした。



    でも、わたしの「雪女」伝説は、これだけではありません。

    まだ、新聞記者をしていた頃、オーストラリアの大学生たちが志賀高原へスキーの研修に訪れた時のことです。

    彼らのホームステイ先での過ごし方を取材するために、渋温泉のある旅館へ行きました。そこでは、何人もの学生たちが夕食を食べていましたが、ちょうど、彼らとの交流の機会を持とうと、地元の青年たちもその夕食会へ合流していました。

    わたしは、そんな学生たちと地元の青年たちの交流の模様を写真におさめ、インタビューなども終えて、さて、帰ろうと、階段を下りてきた時です。

    ロビーにいた青年の一人が、突然、大きな声をあげたのです。

    「わあー!!びっくりした!」

    「はあ~~~~?」

    わたしが、怪訝そうな顔をすると、その青年が言うことには、

    「雪女かと思ったよ~」

    なんで、そんな風に思われるのか、実に不思議です。

    わたしは髪の毛も短いし、決して細身の楚々としたタイプではありません。これは、断言できます!!

    それなのに、どうして「雪女」などと言われるのか、奇妙でした。

    未だに、あれは、彼らの言い間違いで、「雪女」ではなく、「雪だるま」のことではなかったのかと、思い出すたびにおかしくてなりません。(爆)


    怖い話を期待していた方、こんなバカ話ですみません。

       

 
<今日のおまけ>

    最近の大学生は、ゆとり教育の弊害が出て来ているらしく、三十年前の大学生と比べると、中学生レベルの知識しか持っていないという話である。

    一芸に秀でていれば入学出来るなどの大学まで現われたことで、専門分野の勉強がすぐには始められないのだそうである。つまり、大学へ入ってから、もう一度基礎学力をつけ直さねばならず、まともに専門知識を勉強するのは二年生と三年生の二年間だけになってしまい、四年生になれば、既に就職活動で授業などそっちのけであるから、四年制大学も、ほぼ短大化しているのが現状とのことである。

    しかも、そういう学生も基礎学力がないので、言葉遣いや態度に問題が多く、就活の際に、ほとんどが会社の面接で落とされるという。ただでさえ、不況が就活の足を引っ張っているのだから、苦戦を強いられるのは当然である。

    

    
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