別れさせ屋の悲劇・・・・・294
~ 今 日 の 雑 感 ~
別れさせ屋の悲劇
世の中に、
「別れさせ屋」などという商売があるなんて、驚きました。
この職業は、文字通りに、依頼者が別れて欲しいと思う対象者を、さまざまな手段を駆使して別れさせ、報酬をもらうというものなのだそうですが、最も依頼が多いケースは、不倫中の独身女性からの、「彼と奥さんを別れさせて欲しい」と、いうものだそうです。
何だか、とんでもなく身勝手な依頼のようにも思えますが、そこは商売ですから、「別れさせ屋」は、奥さんの方に近付き、奥さんの気持ちを自分の方へ向けて、彼女にも自分との間に不倫の事実を作ることで、ご主人が別れやすくなるように仕向けるのだといいます。
この手口で、夫と離婚させるために奥さんに近付いた「別れさせ屋」が、なんと奥さんを本当に好きになってしまったことが、殺人にまで発展してしまった事件が最近起きました。
「別れさせ屋」の男性調査員の桑原武被告(31)は、2007年、栃木県のスーパーで五十嵐里恵さん(死亡時32)に、「チーズケーキのおいしい店を教えてください」と、声をかけ、自分は、本当は既婚者でありながら、独身でIT 関係会社勤務と彼女を騙し、夫との関係に悩んでいた里恵さんの気持ちに付け込んで、接近。
里恵さんは、新しい恋人が出来たことで夫との離婚に踏み切ったものの、今度は、「別れさせ屋」の桑原被告の方が彼女を本気で好きになってしまい、離婚成立後も、自分の身分を偽って里恵さんと交際を続けていたといいます。
しかし、今年の三月、
里恵さんは、桑原被告が「別れさせ屋」であることを知り、また、妻がいることも知って、彼との交際を断とうとしたところ、既に、「別れさせ屋」の探偵会社を解雇されていた
桑原被告によって、東京都中野区の里恵さんの自宅マンションで、絞殺されたのでした。
こうした事件が起きたこともあり、さらに、着手金が数十万円から百万円と高額なうえに、成功率も低いということもあり、依頼料が払えずに途中で依頼を取り消す客も多いといいます。
国民生活センターには、「別れさせ屋に着手金を支払ったのに何もしてくれない」と、いう相談が寄せられていることもあり、警視庁は、「(依頼者からの)苦情が多い業者には、報告を求め、立ち入り検査や指導をする。業法違反があれば厳正に対処する」と、説明し、探偵会社などで作る日本調査業協会も、
「別れさせ行為は公序良俗に反する」と、自主規制を促しているという話です。
それにしても、こんな職業が商売として成り立っていたということが不思議でなりません。
不倫関係で、「奥さんと彼を別れさせて」などと頼む女性の心理は、判らなくもないですが、
しかし、奥さんと別れるような男性は、たぶん、数年もしないうちに、その女性とも別れると思うのです。つまり、それが、そういう男性の癖なのですから。
わたしの家の近所にも、奥さんを離婚させてご主人と一緒になった女性がいますが、そういう女性がご主人の浮気癖を、近所の奥さま仲間にくどいても、奥さま仲間たちは、「あんただって、前の奥さんから旦那を奪ったんだから、浮気されても当然じゃない。大目にみてやりなさいよ」と、素知らぬ顔で笑われてしまうようです。
不倫の代償は、大きいものだと思いますよ。(爆)
<今日のおまけ>
野球とベースボールは違うと、よく言われるが、その理由は、日本の野球のルーツが学校教育の一環で人間形成のための教科であったのに対して、アメリカのベースボールは、あくまでも子供の遊びが金銭を稼げる大人の遊びに移行しただけのものという性質の違いにあるのだという。
しかし、日本人選手の大リーグ加入を機に、そのアメリカのベースボールが次第に変わって来たらしい。
イチロー選手や松井秀喜選手のように、用具の手入れから球場や観客への感謝の気持ち、さらには、プレーに対するたゆまぬ研究心など、野球を「尊敬」する心構えという日本人特有の考え方が、大リーグの選手たちの間にも浸透しつつあるそうだ。
それにしても、この今や大活躍の二人だが、振り返れば、過去の甲子園大会で上田投手を擁して快進撃を見せた松商学園と対戦しているのである。
あの時、甲子園をわかせたナンバー1のヒーローは、紛れもなく上田投手であった。あれから、18年経ち、その立場はまったく逆となってしまった。人の運命などというものは、本当に判らないものだと、痛感するこの頃である。
関連記事