泌尿器科外来にて・・・・・330
~ 今 日 の 雑 感 ~
泌尿器科外来にて
「今日は、エコー検査なんですけれど、おしっこ溜まっていますか?」
女性看護師さんが訊く。
「え?おしっこ溜まってないとまずいんですか?」
わたしが言うと、看護師さんは、ニコニコしながら、
「そうなの。じゃァ、早く溜まるように何か飲んでください」
そこで、わたしは自動販売機でリンゴジュースを買って飲んだ。それから、しばらくして、看護師さんが来て、もういいかな?と、言うので、さほど尿意を感じている訳ではなかったが、エコー検査室へ入った。
検査用の狭いベッドへ横になり、検査技師さんに言われるままにお腹を出して、ヌルヌルのジェルを塗ってから、プローブ(探触子)と呼ばれる機械をお腹に当てて、跳ね返って来る超音波がディスプレイ画面に写す映像で、内臓を診る。
その際、緊張していたわたしは、お腹に必要以上に力を入れていて、技師さんに、
「力を抜いて下さい」と、言われてしまった。(笑)
そこで、慌てて
ヘニョッと力を抜く。
「はい、次は、横向きです」
技師さんが言った時、閉められたカーテンの向こう側から、泌尿器科の医師と男性患者の会話が聞こえてきた。
「じゃァ、この注射を一本打ちますからね。注射は、お腹に打ちます」
「腹かい?珍しい注射だね」
「ええ、とても高価で、一本3万円するんですよ」
医師が言う。男性患者は、相当にびっくりしたらしく、
「3万かい!?たっけェ注射だんな~~~~」
「でも、この注射は、すごくよく効くからね。薬もちゃんと飲んでいれば大丈夫ですよ」
医師は、あえて強調するように言う。男性は、納得した風で、
「ほんじゃ、打っとくらい」
と、答えていた。
わたしには、何となくその会話から、男性が前立腺がんの患者であろうと思われた。
それにしても、今は、良い薬が出来たものである。前立腺がんを患いながらも、普通に生活をしている男性は、非常に多い。
で、わたしの検査結果は、というと、これもまた、いつもと変わらずであった。
<今日のおまけ>
1月8日の大雪の日、あまりにツルツルの凍結路面に悪戦苦闘しながら、自動車を走らせていて、気が付いた。
走っている自動車が、わたしの車のみであることに--。(汗)
前からも後ろからも一台も来ない。そりゃ、そうだよね。こんな日に、あえて自動車で出かけようなどという人が、そうそういるはずはないのだ。新潟では、ある家の祖父が運転する自動車が凍結悪路でスリップし、同乗していた中学生の孫娘とともに、川へ転落。二人とも亡くなるという、痛ましい事故が起きたという。
中学生の孫は、県内でも女子剣道の有力選手として、将来を期待されていた女の子だったそうである。
それも、これも、スタッドレスタイヤなどを履いていたから起きた事故で、これがスパイクタイヤだったら、こんなブレーキ操作ミスは、決して起きなかったはずなのだ。
これがアメリカだったら、絶対に、タイヤメーカーを訴える訴訟問題に発展していたはずである。
もしも、今後もスパイクが履けないのなら、絶対に滑らないスタッドレスをメーカーは開発する義務があると思う。
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