成人式も変わったなァ・・・・・331

ちよみ

2010年01月13日 15:25

~ 今 日 の 雑 感 ~


 
成人式も変わったなァ・・・・



    1月10日、11日には、全国のほぼすべての地域で成人式が行なわれたようです。

    テレビのワイドショーなどで各地の成人式の様子を中継しているのを観ていると、新成人たちのファッションの様変わりぶりには驚きます。

    最近の女性の晴れ日姿には、「盛り髪」というヘアースタイルが一般的なのだと言います。

    この髪形は、キャバクラに勤める女性たち-----俗称「キャバ嬢」たちの間から流行り始めたもののようで、とにかく、ロングヘアーに逆毛を立てて、髪の毛を膨張させるのです。

    それだけではなく、そこに花やらティアラやらの様々なヘア―・アクセサリーをふんだんに飾りつけ、きらきらのラメ入りヘアー・スプレーで仕上げると、かつてのフランス女王マリー・アントワネットも真っ蒼という、盛り盛りヘアーが完成するのです。

    また、彼女たちの晴れ着も、数年前では考えられないほどに派手になりました。

    振り袖の襟の部分にレースを施し、それだけでは飽き足らない女性は、さらに、パールやクリスタルのビーズをあしらいます。着物の柄も今までの小さくて奥ゆかしいものではなく、大胆で大柄なものが好まれ、この不況下にもかかわらず、そうした貸し衣装代に30万円から50万円もかける新成人はざらだといいます。

    また、男性たちも、女性たちに負けてはいません。

    衣装に紋付き袴はもちろんのこと、幕末維新の頃のフロックコート姿などの男性新成人も多く、特に一番人気は、函館五稜郭で官軍と戦った新選組副長・土方歳三の軍服ファッションだという話でした。

    胸元の白いマフラーが、男性たちのお気に入りだそうで、この衣装を身につけた青年の一人は、

    「土方の気概が自分に乗り移るようで、身の引き締まる思いです」

    と、語っていました。

    一部のバカな新成人たちの暴走が、今年も新聞紙面をにぎわせていましたが、そんな連中のことは、多くの新成人たちも決して認めてはいません。

    わたしも個人的には、こういう新成人の風上にも置けないような情けない若者たちのために、わざわざ自治体が税金を使って成人式を行なうことに、意味があるのかとも思いますが、しかし、この行事が今後もなくならないのだとしたら、こういう機会に思いっきりおしゃれをして、同級生たちとの再会を懐かしむのも、悪くはないと思います。

    ヨーロッパには、デビュタントと呼ばれる男女が大人の仲間入りの証でもあるブラック・タイと、白のイブニング・ドレスにティアラの正装で、カップルとなりウィンナー・ワルツを踊る、「デビュタント・ボール」と称される格式高い舞踏会があると聞きます。

     しかし、日本には、一般的に、成人が晴れ着を着たりドレスアップをして楽しめる社交界的な場所がほとんどありませんから、成人式というものは、結婚式を除いては、彼女、彼らがめいっぱい着飾ることが出来る、人生最初で最後のチャンスなのかもしれません。

    「もう、今日は、一日このスタイルのままでいる」

    と、嬉しそうに笑っていた女性もいました。

    それにしても、そんな奇抜なファッションの新成人の中でも群を抜いていた女性が一人いました。

    しかも、その彼女は二十歳にして既に、一人娘のお母さん。ご主人も同い年で、二人揃って出席したのだそうです。

    その女性の振り袖姿は、なんと、鎖骨丸出しのもろ肌脱ぎ。寒風吹きっさらしの中、ショールもなく堂々と歩いていました。 



    ***  写真がいわゆる「盛り髪」ですね。でも、十年後にこの写真を観た時、彼女は、きっと思うでしょう。「やだ、なんで、あたし、振り袖なのにこんな髪形してたんだろう?」----って、ね。
          でも、それが青春というものです。(笑)

          下の写真は、イギリス上流社会の「デビュタント・ボール」です。 
<今日のおまけ>

    テレビで、新春恒例のニューイヤーコンサートを観た。

    これを観る時、毎年のように思うのだが、会場となるウィーンの楽友協会ホールには、必ず何人かの日本人観客の姿がある。
   
    そういう日本人のうち女性は、押し並べて着物姿なのだが、どうしてこれほど彼女たちの姿はこの会場に不釣り合いなのだろう?大半のヨーロッパ人観客たちの中にあって、日本人がこれほど不似合いに思えることは、そうはない。

    彼女たちは、たぶん、かなりのお金持ちで、教養も高い人々なのだろうが、如何せん、あの東洋人特有の大きな頭は、スマートな外国人の中で、ただ滑稽としか見えないのである。

    ああいう場所は、やはり、正装した白人たちが似合う場所なのだ。

    歌舞伎座に外国人が似合わないように、楽友協会ホールに日本人の姿は、どうしても無理があるように思える。
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