やはり、あなたはB型人間・・・・・754
~ 今 日 の 雑 感 ~
やはり、あなたはB型人間
行きつけの理容院で血液型の話になった。
理容師の人とA 、B 、AB 、O型、それぞれの血液型の性格などの話で盛り上がっていた時、隣の椅子には70代後半から80代と思しき女性が、別の理容師に髪をセットしてもらっていた。
その後、わたしよりも一足早くその女性は、椅子を離れ、近くのソファーに腰をおろしてコーヒーを飲んでいた。
そこへ、髪のカットとシャンプーを終えたわたしが行くと、その女性は、突然わたしに声をかけ、自分の家族のことを話し始めた。
「さっきの血液型の話、すごく面白かったわ。わたしの家族って、AB型が多くて、娘二人もAB型で、上の娘が結婚した相手もAB型。そして、その子供たちもAB型なのよ」
「それは、珍しいですね。AB型は、日本人の二割しかいない珍しい血液型なのに、ご一家にそれだけ集中しているというのもすごいです」
わたしが驚くと、女性はますます興が乗って来た様子で、
「わたしの上の娘は小学校の教員をしていたのだけれど、結婚したら向こうのお舅さんから家へ入って仕事はやめるように言われたので、仕方なく教員をやめたんだけれど、実は、結婚した旦那の方も教員で、その旦那は、今度教頭になったので遠くの学校に単身赴任することになったの。だから、娘は、向こうのご両親と子供と一緒に生活していて、本当に、貧乏くじを引いたってもんだわよね」
「そうなんですか・・・・。せっかく教職につかれていたのに、もったいないことをしましたね」
「ほんと、そうなのよね。娘の方が旦那よりも優秀だと思うのに、女だからって仕事をやめなければならないなんて、おかしいわよ。でも、AB型でもマイナスが出ないで良かったと思っているの。ABでマイナスなんて、最悪でしょ」
「まあ、そうですね・・・・。いざ、輸血なんてなった時は、大変だそうですよね」
「旦那になる男がAB型だと知っていたら、一緒になどさせなかったんだけれど・・・・」
そう言いながらも、女性は何処か得意気である。
実は、自分の家族の血液型の話をしながら、娘とそのご主人の自慢話をしたかったようなのだ。
涼しげなレースの襟のついた生成りの麻混スーツに大きめのメノウのネックレスをしている女性は、高齢にしてはとてもおしゃれである。
「でね、わたしの両親は二人ともB型なのよ。だから、わたしも、B型なの」
なるほど、やはりそうだったか----と、わたしは、深く納得した。
見ず知らずの人間に話しかけてくることといい、このおしゃれ具合といい、家族の自慢話といい、まあ、彼女がB型であろうことは何となく判っていた。
「でね、あなた、さっき話していたでしょ。B型は一点集中型だから、興味のあることが目に入ると、前に人がおぼれていても気が付かないって----」
「はあ、そうですねェ・・・・」
「あれね、ホント、正解よ。主人と結婚した時が正にそうだったもの。主人のことしか目に入らなかったから----」
「でも、そんなに優秀なお嬢さんに恵まれて、お幸せですね」
「まあね----」
そう言うと、つば広の夏用の帽子をかぶり、さっそうと理容院を出て行った。
<今日のおまけ>
軽井沢の鳩山さんの別荘で鳩山グループと小沢グループが懇親会を開いたそうだ。
小沢さんとすれば代表選を有利に戦うための布石を打とうとしたのだろうが、ここに集まっている民主党の政治家先生たちの意見もバラバラだ。
「代表選にはぜひ小沢先生自ら出て欲しい」という小沢さん側近の議員もいれば、「小沢さんには早く消えてもらいたい」と、明言する議員もいる。
そして、ここに招待されることがなかった菅総理たちのグループには、またそれなりの思惑もある。
軽井沢の森に「気合いだ!」の掛け声が響いていたが、何に対する気合いなのかが、今ひとつよく判らなかった。
(ちょっと、話題が古くてすみません)
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