一人前の定義・・・・・750
~ 今 日 の 雑 感 ~
一人前の定義
「お前も、もう一人前だな」
会社で上司にこんな言葉をかけられたら嬉しいものですね。
でも、「一人前」って定義は、実に人それぞれなんですよね。
この上司のように、部下が上司の世話にならずとも一人で顧客を開拓出来て一人前と、考える人もいれば、それとは、まったく別の視点で、人は一人前になると考える人もいるようです。
ある人は、「子供を育てあげて一人前」と、思うようですが、これは、子供が出来ない夫婦や子供のいない独身者は一生人として一人前になれないということを意味しますよね。
女性の中には「子供を産んで一人前」という人もいますが、これでは、男性は全員が一人前以下だということですし、さらに範囲を狭めて「女として一人前」と、言うのであれば、つまりは人間としては半人前ということです。
それでは、あの黒柳徹子さんも半人前なんですね。
また、ある人は、「両親の介護を最後までして一人前」と、言いますが、この論理では、自分が幼い時に両親が他界している人は一人前にはなれないということになります。
そして、ある人は、「大病を克服してこそ一人前」と、言います。では、大病をしない健康体の人は、大人として認められないのでしょうか?
ご近所のご老人は、「戦地で敵兵と戦ってこそ、男は一人前」と言っていました。確かに、地獄の戦場で生き残って帰られたのですから、これほど過酷な体験はないでしょうが、今の平時で敵と戦わなくては一人前ではないと言われれば、おそらく日本国民は、ほぼ全員が半人前ということになりますよね。
また、「自分の資金力のみで家を建ててこそ一人前」ともいう人がいますし、もっと簡単に「結婚してこそ一人前」という人だって案外未だに多いものです。
このように、「一人前」の感覚は、本当に千差万別で人それぞれなのです。要は、「自分は〇〇だから一人前の大人だ。自分のようでない奴は、一人前ではない」と、言っているにすぎないのです。
でも、わたしは、こう思います。
人は、この世に生を受けた瞬間に既に一人前だと----。
0歳も、100歳も一人前としては変わらないのです。家族の期待と希望を一身に受けて祝福される価値のある赤ん坊は、何ものにも増して一人前ですし、長い人生経験を経て世の中を知り尽くして亡くなるお年寄りが、たとえ誰からも看取られることがなくても、その人は立派に一人前なのではないでしょうか。
あなたにとっての「一人前の定義」は何ですか?
<今日のおまけ>
民主党の代表選挙が迫ってきたが、なんかとても変な感じだ。
菅さんは、このまま総理を続けたいから代表選挙に出ると、動機が極めて明快だ。
しかし、小沢さんは、自分が出たいという意志を公然とさせないにもかかわらず、出て欲しいと懇願されている。自ら積極的に出馬する意欲のない人に党の代表や総理を任せてもいいのだろうか?
どうせ、また、政策が国民から批判されれば、「わたしは出たくなかったのに、周りが勝手に押したのだ。わたしには責任はない。むしろ被害者だ」などと勝手な屁理屈を並べて何処かへ雲隠れするのが落ちではないのだろうか?
民主党員や民主党の議員の先生方には、立候補者の政策・政治能力だけではなく、候補者本人たちの性格もしっかりと視野に入れて投票して欲しい。
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