ブロガーが背負う歴史
2012年06月19日
ブロガーが背負う歴史

ブログと一口に言っても、それを書き続ける過程には、さまざまな歴史が積み重ねられるものだ。
ブログを始めたばかりの頃は、大勢のブロガーたちと華やかにコメントのやり取りをして、それは楽しいこともあるだろう。
ところが、長期間書いて行くうちに、次第にブロガー同士の間に派閥なども出来て、自分の意見が素直に言い出せなくなるという弊害が起こるようにもなる。
こういうことを書いたら、あのブロガーとの関係に支障が出るのではないだろうか?
あんなことを書いたら、あのブロガーの考え方とぶつかることになるな・・・。
ブロガー同士の関係が濃くなればなるほど、自分の書きたい意見がどんどん狭められて行くのだ。
コメントをもらえば、相手のブログにも書き返さなくては失礼にあたるのではないか?----とか、毎日一度は相手のブログを訪問しないと、へそを曲げられるのではないか----などなど、気苦労ばかりが多くなり、ついには、
「今度、コメントをやり取りする親しいブロガー同士で、実際に会いましょう」
などというブログ内回覧が回れば、何があっても参加しなければ仲間外れにされてしまうかも・・・等のプレッシャーに負けて、ついにはブログをやめざるを得なくなるブロガーも多々いるのである。
現実社会で顔を合わせる分には、それなりに相手の立場に配慮する大人の対応がとれても、ブログというバーチャルの世界に入り込むと、一気にそうした理性がままならなくなり、執拗に自らの要求を突き付けなければ気が済まなくなるという、ある種の「ブログ病」に陥りやすいのも、また事実なのだ。
つまり、多くのブロガーには、そんなこんなの苦難の歴史が少なからず付きまとうわけで、ごく最近そのサイトでブログを書き始めたばかりのブロガーには、そうした過去の経緯(いきさつ)は、ほとんど判らない。
ただ、コメントのやり取りが嬉しくて、楽しくて、ついつい一人はしゃぎしてしまいがちなのだが、そういう新人ブロガーのコメント相手にだって、艱難辛苦を乗り越えたり、逆に脛に傷持つブロガーも多いのだ。 (そして、脛に傷持つブロガーの方が、何も知らない新人ブロガーとのコメントをより頻繁に行ないたがるという習性があるようだが、これは心理学的に言えば自己弁護の習性とイコールのようだ)
「みんな仲良く、和気藹々(わきあいあい)にブログを楽しみましょう」
は、確かに理想だが、このたった二、三年の間にでさえ、そんなバーチャルの世界の限界に疲れ失望して、ブログを閉じて行った大勢のブロガーを、わたしは見ている。
結局、ブログを長年続けているブロガーたちの多くは、諦念と達観を自分なりに消化し、悟り切った人々だと言っても過言ではないのかもしれない。(中には、過去に自分が犯した過ちはすっかり忘れて、開き直りの態度で書き続けているブロガーも少なからずいるが・・・)
ただ、我が身に翻(ひるがえ)っておもんばかれば、未だそれが出来ているか否かは、はなはだ疑問ではあるが・・・。


<今日のおまけ>
今日は朝から雨模様ですね。
大型台風の影響でしょうか?
昨日は、少し水分補給をし過ぎたせいか、やや浮腫みっぽいです。
ところで、あの「北風小僧の寒太郎」の歌詞のイメージは、作者の井出隆夫さん(軽井沢町)が、幼少期を過ごした南佐久郡小海町の松原湖高原なんだそうですね。
何となく、信州の匂いがする歌だなァ・・・と、思っていたのですが、やっぱり----って感じです。
今日は朝から雨模様ですね。
大型台風の影響でしょうか?
昨日は、少し水分補給をし過ぎたせいか、やや浮腫みっぽいです。
ところで、あの「北風小僧の寒太郎」の歌詞のイメージは、作者の井出隆夫さん(軽井沢町)が、幼少期を過ごした南佐久郡小海町の松原湖高原なんだそうですね。
何となく、信州の匂いがする歌だなァ・・・と、思っていたのですが、やっぱり----って感じです。

Posted by ちよみ at 11:48│Comments(2)
│ちょっと、一息 19
この記事へのコメント
こんばんは。
苦難の歴史ですか、そうですね、長い間ブログをやっていると、多かれ少なかれあるものですね。
ブログとはいえ、結局、人が書いているものですから、人間の感情なり、いやらしさみたいなものが出てしまうものです。
コメント仲間とのやりとりも楽しいものですが、あまり親密になってしまうと、いろんな感情が出てきてしまい、終いには離れてしまう事にもなってしまいます。
僕が思うに、ブログはネット上だけの楽しみでいいのではないかと思います。
僕もけっこう長いことブログを書いていますが、ブログで知り合った方とはお会いした事はありません。
結局、自分に合ったペースで、自分の書きたい事を
書いていくのが一番良いのでは、と思います。
苦難の歴史ですか、そうですね、長い間ブログをやっていると、多かれ少なかれあるものですね。
ブログとはいえ、結局、人が書いているものですから、人間の感情なり、いやらしさみたいなものが出てしまうものです。
コメント仲間とのやりとりも楽しいものですが、あまり親密になってしまうと、いろんな感情が出てきてしまい、終いには離れてしまう事にもなってしまいます。
僕が思うに、ブログはネット上だけの楽しみでいいのではないかと思います。
僕もけっこう長いことブログを書いていますが、ブログで知り合った方とはお会いした事はありません。
結局、自分に合ったペースで、自分の書きたい事を
書いていくのが一番良いのでは、と思います。
Posted by こみさん
at 2012年06月20日 21:52

こみさまへ>
こんにちは。
そうですね。
こみさんも、長くブログを書かれていますから、これまでにも色々な経験をされたことでしょうね。
ブログでのコミュニケーションにあまりにものめり込み過ぎると、バーチャルと現実の境目がなくなってしまい、終いには何を書けばいいのか、悪いのかが判らなくなってしまうことにもなり兼ねません。
ブログ内で親しくなった相手が、他のブロガーとも必ずしも良好な関係を築いているとは限りませんから、ブログを始めたばかりの人は周囲の状況を慎重に判断する必要があるかもしれませんね。
そうですね。
ブログは、自分に合ったペースで書きたいことを書くのが、一番良い方法だと思います。ネット上のやり取りだけでも難しいのが人間関係です。現実を知り過ぎていると、なおさら書けなくなることも多いですから・・・。
こんにちは。
そうですね。
こみさんも、長くブログを書かれていますから、これまでにも色々な経験をされたことでしょうね。
ブログでのコミュニケーションにあまりにものめり込み過ぎると、バーチャルと現実の境目がなくなってしまい、終いには何を書けばいいのか、悪いのかが判らなくなってしまうことにもなり兼ねません。
ブログ内で親しくなった相手が、他のブロガーとも必ずしも良好な関係を築いているとは限りませんから、ブログを始めたばかりの人は周囲の状況を慎重に判断する必要があるかもしれませんね。
そうですね。
ブログは、自分に合ったペースで書きたいことを書くのが、一番良い方法だと思います。ネット上のやり取りだけでも難しいのが人間関係です。現実を知り過ぎていると、なおさら書けなくなることも多いですから・・・。
Posted by ちよみ
at 2012年06月21日 15:08

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