共同浴場のお湯が・・・
2013年07月31日

昨日、いつものように共同浴場へ行ったのだが、ドアを開けて入ると同時に、中から先に入浴していた女性がいきなり顔を出した。
「お湯がどんどんなくなって行ってしまうんだよね。栓がずれてしまっているようで・・・。誰かが踏んだ拍子にずれたんだと思うんだけれど、これが、ずれたままガッチリはまりこんでしまっていて、びくともしないのよ」
わたしも、脱衣所へ入ると、ガラス扉越しに浴場内をのぞいた。
浴場内には、もう一人近所の主婦が入っていて、何とも弱り顔をしている。
浴槽の中には、既にお湯がほとんどない。
二人が入浴し始めた時は、まだお湯が八分目ほどはあったようなので、栓がずれていることに気付かずに入ってしまったらしい。
石鹸で体を洗い始めてから気付いたのだという。
「悪いけれど、責任者に言いに行ってもらえる?」
と、頼むので、わたしは慌ててそこから出ると、さっそく女性管理者にこのことを伝えに行った。
すると、管理者は、
「え?----またなんですか」
と、驚いた様子で、すぐさま共同浴場へ直行。
わたしはそのまま家へ帰って来てしまったのだが、どうやら、その後も栓はずれてはまったまま動かず、女湯にはしばらく入浴出来なくなってしまったようだ。
が、問題は、既に入ってしまっている女性たち。
洗い場に出ている熱いお湯を洗面器に汲んでは水とまぜて根気よく使い、何とか石鹸を洗い流すと、ようやく上がることが出来たそうである。
わたしはといえば、仕方がないので自宅の風呂を使った。
あれから栓は直ったのだろうか?
今日行った時には、しっかり確かめてみなければ・・・。
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ナスのグラタン
2013年07月30日

畑でナスが大収穫なので、連日ナス料理を食べている。
中でも、手間いらずに作れるのが、ナスのグラタン。
グラタンとはいっても、ホワイトソースなどは一切使わない。
耐熱皿にジャガイモを薄くスライスして敷き、その上に細かく切ったキャベツを載せ、さらに薄切りにした長ナスを載せる。
ピーマンがあったら、細かく切って色どりに散らしても良い。
ラップをかけて電子レンジで3分ほどチン。
耐熱皿は熱いので火傷しないように気をつけて電子レンジから取り出し、ラップをはがしたらマヨネーズ少々と醤油少々をかける。
その上にとろけるチーズを一枚かぶせ、今度はオーブンへ。
チーズにほんのり焦げ目がついて、とろけたら、オーブンから出して、熱々を食べる。
ナスのアクが気になるようならば、薄切りにしたあとで水にさらすと良いかもしれない。
夏は、どうしても冷たいものばかりが欲しくなるが、たまにはこんな熱い料理もうれしい。
下に敷いたジャガイモがまったりとした食感とコクのアクセントになって、なかなかのうまさである。
夏野菜もたくさん食べられて、ローカロリーで減塩。
これだけでもお腹いっぱいになるかもしれない。
渋温泉は、またまたモンスターハンターとのタイアップで、誘客に乗り出したらしい。
最寄りの長野電鉄線湯田中駅には、電車が到着するたびに、おどろおどろしげな音楽が流れる。
さわやかさが売り物の夏の高原の入り口には、あまりふさわしいとは思えない音楽だが、これから約一年にもわたって、このモンハン祭りが続くのだそうだ。
わたしのような古い感性の者には、何が面白いのかさっぱり分からない。
が、ゲームファンにはそれなりにウケているのだろうな。
とはいえ、色々な方面の業者の方にうかがった感想では、それによって商品の注文数が増えたということは、今のところないようだ。
「こういう温泉地は日帰り客よりも、湯治客や宿泊客が増えないと意味がない」
そんな意見が大半であった。
観光地は、それぞれに必死で趣向を凝らした誘客に腐心しているが、やはり未だ観光客の財布のひもは固いようである。

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戻ってきた猫
2013年07月27日

三日ほど前から、また家の近くで猫の鳴き声が・・・。
どうやら、まだ子猫のようだ。
洗濯場の屋根の上を見ると、案の定、先日出て行った子猫らしき一匹が、ちょこんと座っていた。
この間より少し大きくなったようである。
小首を傾げて、大きな丸い目でこちらをじっと見ていたが、しばらくすると、あっという間もなく、またまた我が家の天井裏へ飛び込んでしまった。
猫は家につく-----と、言われるだけに、母親や兄弟と一緒に過ごした場所が懐かしくなって戻って来たのだろうか。
それにしても、これは困った。
このまま我が家を寝床にされても迷惑なので、どうしたら出て行ってくれるかと思案していると、何処からか親猫らしい声が聞こえて来た途端、その子猫は再び天井裏から飛び出し去って行った。
栄養状態もさほど悪そうでもなかったので、親猫の飼い主からでも餌をもらっているのだと思う。
それにしても、猫が飛び込む屋根裏の穴を、早く塞がねばならない。
見ず知らずの猫に、天井裏を子育てに貸す義理もない。
それよりも、飼い主には、もっと責任を持って飼い猫の管理をして欲しいものである。
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ゲリラ雷雨
2013年07月25日


今日の午後には、凄まじいゲリラ雷雨があった。
バケツをひっくり返した----とは、正にこのことだろう。
北陸や東北地方では、未だに梅雨前線が停滞していて、激しい雨が連日降り続いているそうだ。
そのため川の水が土砂で濁り、浄水が間に合わず、一週間も断水が続いている場所もあるとか・・・。
やはり、今年の異常気象はハンパではない。
この気象状況も関係しているのか、全国的に凶悪、凄惨な事件が立て続けに起きている。
アメリカでは、ある気象条件が人間の神経に変化をもたらし、事件や事故が多発するということが証明されているそうだ。
それに似たことが、今年の日本にも起きているのかもしれない。
で、あまりに世の中がせわしないので、テレビでは世界水泳を観ている。
深夜の放送なので、もちろん録画だが----。
シンクロのソロ、デュエット、チームと観続けているのだが、一頃よりも世界のレベルがものすごく上がっていることに驚いた。
各国の選手の演技に共通するのは、表現力の素晴らしさである。
技術面はまだまだ日本には及ばないものの、感情表現の巧みさでは、明らかに日本選手の上を行っている選手たちばかりだ。
日本は、ウクライナを最大のライバルと呼んでいるようだが、素人目に見ても、明らかにウクライナの選手たちの動作の方が情感豊かで芸術性に富んでいる。
しかも、敏捷性も高いし、美しい。
日本が4位、5位をキープしている方が奇跡のようにさえ思える。
いったい、日本選手たちに何が足りないのだろう?
おそらく、喜怒哀楽を全身で表現するという感性の激しさが足りないのだろう。
いくら頭で理解しようと思っても、こればかりは無理というものだ。
選手たちはかなり懸命に全身で表情を作っているつもりなのだろうが、他の国の選手たちに比べれば、まだまだ無表情に近い。
本を読んだり、映画や舞台劇を観たり、バレエを習ったりするなど、もっと感情面を鍛える必要があるのではないかと思いながら観ている。
驚くべき嗅覚
2013年07月23日

参院選も終わり、おおかたの予想通りの自民党圧勝。
衆参のねじれも解消され、TPP参加、消費増税、憲法改正、自衛隊国防軍化等が着々と進んで行きそうな気配だ。
でも、今回、自民党が勝ったのは、有権者に世の中の景気を良くして欲しいという願望が強かったからであって、決して上記の実現を期待したからではない。
投票率の低さが、それを如実に証明している。
ところで、日本列島選挙一色の最中、伯父がまたまた入院した。
自宅でテレビを観ていた時、急に口の中で舌が大きくはれ上がり、物が飲み込めなくなったのだとか・・・。
ただでさえ大きな持病を抱えているので、すぐさま病院へ行き、即日入院となったらしい。
舌がはれただけでは収まらず、気道までもはれてしまったら息が出来なくなると懸念しての措置だったようだ。
わたしがお見舞いに行くと、伯父は、
「この入院のことは家族と親戚の一部にしか知らせていない。〇〇(例の病院好きな叔母・伯父の妹)には内緒だからな」
と、言う。
しかし、叔母は、何処から伯父の入院のことを耳にしたのか、翌日にはしっかりと面会に訪れていたそうだ。
驚くべき嗅覚である。
そして、面会に来ただけでは飽き足らず、家へ帰ってからは、やはり伯父の付き添いから帰宅した伯母(伯父の連れ合い)や従姉(伯父の娘)に電話をかけ、いつものように長々と世間話を始めたのである。
こちらが、伯母に用事があって電話をしても、一向にお話し中が終わらない。
午後7時にかけてもお話し中。
それから、8時、9時、10時にかけても受話器の向こうからはプー、プー、プー・・・という音声が流れるばかり。
これが最後だと、10時30分にかけてみたのだが、やはりお話し中であった。
もしや、受話器が外れているのでは?----と、心配したこちらが、翌日改めて電話してみると、伯母の話では、な、なんと叔母は4時間にも渡って電話をかけ続けていたのだという。
「もしも、病院から大事な用件で緊急連絡が入ったらどうするの?」
と、呆れると、伯母は、疲れたかすれ声で、
「もう、どうしようもない・・・。こちらから切る隙を与えないように延々と話し続けるんだもの・・・」
と、嘆く。
そのことを入院中の伯父にも伝えたところ、
「とにかく、自分で自分を納得するためだけに相手を利用するんだ。他の親戚にも長電話をして、『二度とかけて来るな!』と、怒らせたほどだからな」
と、話していた。
まあ、そんなこんなでも、伯父の舌のはれは早々に引き、今日さっそく退院した。
面会にかこつけて病院へ行けると目論んでいた叔母は、さぞや肩すかしを食った格好だろうが、その分、また今夜も伯父の家へ長電話をしているのかもしれない。

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ある女性の願望
2013年07月20日

「パソコンをインターネットにつないであるんだけれど、まったく使っていないのでもったいないような気がして・・・。子供がフェイスブックをやっているので、あたしもブログとか始めようかと思っているんだよね。
でも、やり方判らないし、子供に訊くのも、何か気兼ねだし・・・。ブログとか出来れば、誰かとコミュニケーションとれるっていうから、頑張ってみようかとも思うんだけれど・・・」
知り合いの女性が、こんな風に話してくれた。
確かに、ブログとかフェイスブックが出来れば、他人とのつながりも出来て、気分転換にはなるだろう。
「とにかく、話し相手が欲しいんだよね」
と、女性は言う。
でも、わたしは答えた。
「ブログにしても、フェイスブックにしても、良いところがあれば悪いところもあるから、安易に見知らぬ他人とコメントのやり取りはしない方が無難だと思いますよ」
連日の報道のように、広島では、ラインというコミュニケーションツールが元で、凄惨な殺人事件まで起きているし、アメリカではフェイスブックに掲載されている個人のプライバシー・データを中央情報局が四六時中監視下に置いているという。
日本のデータも例外ではないだろうとのことである。
オバマ大統領は、「国家の安全と、100パーセントのプライバシー保護は両立しない」とまで言っていた。
まあ、そこまで大ごとに考えなくとも、ネットを介してのコミュニケーションは、ほんのささいな諍いからも大問題に発展しかねないという危うさを常に孕んでいることは間違いがない。
「コメントなどで相手がどんなに親しく語りかけても、決して一線からは踏み込ませない----それが大事なのかもね」
彼女は、そう言うが、それもまた難しい。
「あまりに素っ気ない返事をしていると、『なに、あの人、お高くとまって!』というような陰口の対象にもなるから、これもまた面倒くさいんですよ」
現実社会の人間関係に疲れて、ネットのコミュニケーションに救いを求めた人が、ネット内でもバッシングに遭い孤立して、ますます精神的に病んでしまったという例も聞いたことがある。
「ネットを使うのなら自分の意見だけを言い放って、気に入らない意見はすべて無視。それでいいんじゃないですか」
そうアドバイスすると、彼女は、
「でも、その前にキーボードの叩き方を覚えなくちゃ」
と、溜息をついた。
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財布は持って外出しよう!
2013年07月18日

以前もこのブログに書いたことがあるのだが、旅館やホテル側が、宿泊客に向かって、
「街中は物騒なので、お財布は持たずに外出して下さい。お買い物は、ホテル内でお願いします」
と、いう傾向があるそうだ。
そんなことをすれば、ますます街が寂れる。
我田引水もここまで来れば、開いた口がふさがらない。
何ともバカげた話である。
昨日も、ある喫茶店の前で、二人の中年女性観光客が入店しようかすまいか、悩んでいた。
「ここは、コーヒーも、軽食もおいしいですよ」
と、勧めると、
「実は・・・」
と、女性たちは口ごもる。
「旅館で、街は何があるか判らないから、財布は持たないで出て下さい。コーヒーは、当館でもおいしいのがありますから----と、言われたもので、小銭しか持って来ていないのよ」
「せっかく観光地に来たのだから、喫茶店でご当地のものを食べたいと思ったんだけれど、とても(お金が)足りそうもないんです」
と、話していた。
まったく呆れた。
この街の何処がそんなに物騒なのだろうか?
彼女たちは、実際お金を持って自宅からここまで来ているのだ。そんな理由は理由にもならない。
「これから旅館へ戻って、お財布を持ってもう一度出て来て下さい。そして、ぜひ街の飲食店を活用して下さい」
わたしは、そう言って、その場を立ち去った。
観光業に携わる者たちが、観光地をダメにする原因を作るなど、言語道断。
むしろ、旅館やホテル側も、
「当館の喫茶コーナーをご利用されるのもよろしいですが、街にはおいしい食事処や評判の喫茶店がありますから、そちらでもぜひお召し上がり下さい」
と、PRするのが本来の筋である。
あまりに度量が狭いとしか思えない。

久しぶりに髪をカット
2013年07月17日

約二ヶ月ぶりに理容院で髪をカットした。
暑くてやりきれなかったので、短めに切ってサッパリした。
ところで、先日テレビ放送していた例の「今でしょ!」の流行語でブレーク中の塾講師の講話だが、個人的にはあまり好感が持てない人物の話に、どれほどの内容があるのかと半信半疑ながら聞いてみたところ、なかなか含蓄のある説明に、つい最後まで観てしまった。
彼曰く、ある著名人の著書の一文を引用しつつ、母親が家族から尊敬される唯一の方法が、家族の胃袋を掴むことなのだという。
つまり、母親とは、どれほど頭が良くても、仕事が出来ても、家族から(殊に子供から)尊敬されることなどない立場の女性であり、もしも、家族の尊敬を集めたいのなら、彼女に残された方法はただ一つ----自分の作る料理の味で、家族を飼い馴らすしかないのだそうである。
確かに、その通りだと思う。
考えようによっては、いわゆる「おふくろの味」が子供の一生を決めるようなもので、いつも出来あいの惣菜ばかりを食べさせられている「おふくろの味」を持たない子供は、おしなべて自分に自信がないように見える。
また、姿勢の悪い子供に集中力や勉強意欲を求めても、それは土台無理な話である----との意見にも、納得できるところが多かった。
そう言われてみれば、わたしたちが子供の頃は、親や学校の先生から頻繁に「背筋を伸ばして姿勢を正しなさい」と、注意されていたものである。
しかし、最近は、子供たちにそうした注意をしてくれる大人が極めて少なくなってしまった。
「姿勢の良い不良はいない」
実に正論である。
幼児期から少年期という人間形成において最も大切な時期に姿勢を正すことなく背中を丸くしていると、脳がしっかりと発達しない----ということも、さもありなんという理屈であった。
姿勢を正せというのは、心の姿勢にも共通することとして捉えると、より説得力が増すように思う。
番組内で聴講していた母親たちの中には、
「そうはいっても、理屈だけで子育ては出来ない」
と、反論する人もいたが、頭の中だけで考えるのではなく、まずは実践してみることも必要ではないかと感じた。
そして、子供をしつける前に、まずは母親自らが姿勢を正して生活することが大事なのであろう。

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魚を食べましょう?
2013年07月16日

テレビを観ていたら、食と医療の専門家が、
「高齢者は魚を食べましょう。夏バテ予防には、肉より魚です」
と、のたまっていた。
しかし、我が家の近所には魚屋さんはおろか、スーパーもない。
いったい、魚を何処で調達すればいいのか?
魚の缶詰でさえ、手に入れるのは至難の業だ。
車を持たない高齢者は、遠くの店まで買い物に行くことも出来ない。
都会に住んでいる人は、いつもいつも勝手なことばかり言っていて、田舎の買い物難民のことなどまったく眼中になしだ。
料理番組にしても、手に入らない食材ばかりを使いたがる。
「パプリカを細かく切り、バジルやトマトの水煮と・・・。ワインビネガーを少々・・・。パルメザンチーズにモツァレラチーズを・・・。アンチョビも隠し味に・・・」
こんな内容を放送されても、作れるわけがない。
それよりも、何処の家庭にもあるような塩、醤油、味噌、砂糖、酢といった調味料だけでも出来る料理を紹介してもらいたいものである。
そこで、わたしなりに考えてみた。
味噌、砂糖、酢(少々)を混ぜ合わせたものを、おにぎりの具として使う。
おにぎりを握り際は、手のひらにほんのわずか塩をのせて握る。
これだけで、味が引き立つ。
家の冷蔵庫の中に何もなくても、おにぎりの具は作れるのだ。
また、もしも食べ残しの蕎麦やそうめんがあったら、これに小麦粉を混ぜてこね、卵、砂糖、上記の砂糖酢味噌をさらに混ぜ合わせて、サラダ油をひいたフライパンで焼く。
こういう簡単に作れる料理の方が、どれほど家計の助けになるか。
たった300円のコンビニ弁当を買うにも躊躇する昨今である。
テレビ番組では、もっと今のリアルな時代感を見極めた内容を放送して欲しいものである。
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文化的な最低限度の生活?
2013年07月13日

ある宿泊施設のご主人が嘆いていた。
「妻の金銭感覚が判らない。融資というのは体の良い借金のことなのに、その借金を湯水のように使い、自分だけ旅行や外食に興じている。利息の返済が出来なければ、自己破産するしかないというのに・・・。
口を酸っぱくして『無駄な出費は控えろ!』と言っても、本人は『自分への投資に無駄金などない』と言い放ち、今日もまた遊びに行ってしまった。
結婚当初から、幸せ=お金を使うこと----と、思い込ませてしまった自分もいけなかったのだが、バブルの頃ならいざ知らず、この不景気なのだからもっと経営に協力して欲しいものだ。子供の学費が滞るようなことにでもなれば目も当てられない」
経営状態や家計が苦しいのに、これまでのような遊興や出費がやめられない人は多いだろう。
いや、家計が苦しければ苦しいほど、その現実を受け入れたくない気持ちが強くなり、借金をしてでも贅沢を続けるという悪循環にはまるのかもしれない。
先日、テレビの街頭インタビューを観ていたら、70代の男性がこんなことを言っていた。
「今は年金暮らしなので、切り詰め、切り詰め暮らしている。65歳を過ぎてからは、自分も女房も下着一枚新調したことがない。季節の服も買わず、旅行や外食も出来ないありさまだ。
日本国憲法第25条1項には、『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』と、書いてあるが、これが本当に健康で文化的な生活なんだろうか?ただ、息をして生きているだけの老後に、どんな意味があるというのか」
その頼みの年金も急速な高齢化で多額の介護保険料などをドンドン天引きされ、手取りはいくらにもならない。
貧困長寿が果たして胸を張れる結果なのか?
近所のお年寄りがコンビニのアイスクリームボックスの前で、500円玉一つを握りしめながら考え込んでいた。
「今流行りのソフトクリームを食べたいんだけれど、やっぱり安い氷(かき氷)にするわ。これなら二つ買えるから」

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蟻川図書館へ
2013年07月12日

先日、ちょっと用があって、山ノ内町立蟻川図書館へ行った。
これまでも、いつか入館してみたいと思いながら、その機会がなく、今回調べごとをさせて頂くために、初めて足を運んだ。
建物内はとても静か。
司書の方からロビーで図書館の役割や事業内容についてお話を伺ったのち、二階の閲覧室へ----。
外の暑さが嘘のように、室内はエアコンが効いていて快適だ。
清潔で居心地のよさそうな閲覧室には、読書や勉強をするための机と椅子が整然と並び、数人の閲覧者が黙々と読書に没頭していた。
室内に備えられている書架には、たくさんの専門書や小説がぎっしりと並び、背表紙を読んでいるだけでも嬉しくなる。
本好きにはたまらないスペースである。
蟻川図書館では、抱っこの腕の中で優しく語りかけをして欲しいとの目的から、母親と赤ちゃんのための絵本の読み聞かせである「ブックスタート」も開催している。
同図書館の利用は無料。
町民や町内に勤務する人には、本の貸し出しも行なっている。
開館時間は火曜日~日曜日で、午前9時~午後6時まで。
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まるで催涙ガス
2013年07月09日

このところの忙しさで歩きすぎもあってか、夜になって両脚の膝から下が恐ろしいほどに攣った。
痛みで、椅子に坐り込んだきり立つことはおろか、動くことも出来ない。
必死で腕を伸ばして塗るタイプの鎮痛消炎薬をつかむと、一気に痛みのひどい場所に思い切り塗りたくった。
わたしの場合、脚が攣った時は、これが最も効く。
10分ほど耐え続けているうちに次第に痛みもおさまり、恐る恐るでも脚を動かせるようになった。
ところが、本当に大変なのはこれからだった。
痛みがひいたことで、気を良くして部屋のドアを閉め、まったりとテレビを観ていたのだが、やがてくしゃみが止まらなくなった。
鼻水が出て、涙や咳も・・・。
ティッシュペーパーが何枚あっても足りないくらいの激しいくしゃみが連続し始めた。
いったい何が起きたのか?
風邪をひいたにしては、悪寒や熱はない。
これが脚に塗りたくった鎮痛消炎薬のせいだということに気付くまでに、かなりの時間を要してしまった。
慌てて部屋のドアを開け、そこから廊下へ飛び出した。
脚に塗った薬を水道水で洗い流し、元いた部屋の換気をすると、ようやく激しいくしゃみや鼻水、咳がおさまって来た。
正に催涙ガスが充満する部屋の中にいたも同じ状態だったらしい。
恐るべし!消炎鎮痛剤。
ところが、それだけでは終わらなかった。
翌日の夜、外湯へ行くと、薬を塗った患部がお湯の熱さに反応して焼けつくように痛んだ。
とても入浴どころではなく、身体にかけ湯をしただけで上がるしかなかった。
たかが消炎鎮痛薬と侮るなかれ。
使用の際には換気にも気をつけることをお忘れなく。

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天井裏の猫
2013年07月07日

今から一月ほど前、我が家の天井裏がやけに騒がしくなった。
時折、「ミー、ミー」という子猫の鳴き声まで聞こえてきた。
奇妙に思ってベランダへ出ると、何と一階の洗濯場の屋根の上に、生まれて間もない子猫が日向ぼっこをしている。
やがて、天井裏に猫の親子が住みついていることが判った。
母猫と子猫が4匹。
子猫は全身真っ黒なのが一匹、真っ白が一匹、茶と白のまじりが一匹、白黒が一匹である。
縁の下に住みついたという猫の話は良く聞くが、天井裏というのは驚きだ。
いったい、何処から入り込んだのか・・・。
わたしに見られたと思った母猫は、その後は子猫たちに静かにしているように注意したものか、まるで親子は息を殺すかのようにひっそりと暮らしていた。
それでもやんちゃな子猫は、天井の裂け目から興味深そうに時々顔を出す。
静かなのはいいのだが、天井裏で糞尿でもされては一大事だと心配しているうちに、子猫の中でも少し大きな黒が、もはや狭くて暗い天井裏に飽きたらしく頻繁に外へ冒険に出かけるようになり、母猫も気が気ではなくなった頃、一家は別の場所へと引っ越して行った。
その後は、しばらくは近所の家の庭などで母子がくつろぐ様子があったが、今は何処へ行ったものかぱったりと姿が見えなくなった。
母猫は何処かの家の飼い猫のようだったので、実家へ戻ったのかもしれない。
子猫を何匹も連れて帰ったのでは、飼い主に叱られるとでも思い、しばらく我が家の天井裏に居候していたのだろうか。
今度子供を産む時は、ちゃんと飼い主の家で産んで欲しいものである。
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