財布は持って外出しよう!
2013年07月18日

以前もこのブログに書いたことがあるのだが、旅館やホテル側が、宿泊客に向かって、
「街中は物騒なので、お財布は持たずに外出して下さい。お買い物は、ホテル内でお願いします」
と、いう傾向があるそうだ。
そんなことをすれば、ますます街が寂れる。
我田引水もここまで来れば、開いた口がふさがらない。
何ともバカげた話である。
昨日も、ある喫茶店の前で、二人の中年女性観光客が入店しようかすまいか、悩んでいた。
「ここは、コーヒーも、軽食もおいしいですよ」
と、勧めると、
「実は・・・」
と、女性たちは口ごもる。
「旅館で、街は何があるか判らないから、財布は持たないで出て下さい。コーヒーは、当館でもおいしいのがありますから----と、言われたもので、小銭しか持って来ていないのよ」
「せっかく観光地に来たのだから、喫茶店でご当地のものを食べたいと思ったんだけれど、とても(お金が)足りそうもないんです」
と、話していた。
まったく呆れた。
この街の何処がそんなに物騒なのだろうか?
彼女たちは、実際お金を持って自宅からここまで来ているのだ。そんな理由は理由にもならない。
「これから旅館へ戻って、お財布を持ってもう一度出て来て下さい。そして、ぜひ街の飲食店を活用して下さい」
わたしは、そう言って、その場を立ち去った。
観光業に携わる者たちが、観光地をダメにする原因を作るなど、言語道断。
むしろ、旅館やホテル側も、
「当館の喫茶コーナーをご利用されるのもよろしいですが、街にはおいしい食事処や評判の喫茶店がありますから、そちらでもぜひお召し上がり下さい」
と、PRするのが本来の筋である。
あまりに度量が狭いとしか思えない。
