財布は持って外出しよう!

diary財布は持って外出しよう!




    以前もこのブログに書いたことがあるのだが、旅館やホテル側が、宿泊客に向かって、

    「街中は物騒なので、お財布は持たずに外出して下さい。お買い物は、ホテル内でお願いします」

    と、いう傾向があるそうだ。

    そんなことをすれば、ますます街が寂れる。
 
    我田引水もここまで来れば、開いた口がふさがらない。

    何ともバカげた話である。

    昨日も、ある喫茶店の前で、二人の中年女性観光客が入店しようかすまいか、悩んでいた。

    「ここは、コーヒーも、軽食もおいしいですよ」

    と、勧めると、

    「実は・・・」

    と、女性たちは口ごもる。

    「旅館で、街は何があるか判らないから、財布は持たないで出て下さい。コーヒーは、当館でもおいしいのがありますから----と、言われたもので、小銭しか持って来ていないのよ」

    「せっかく観光地に来たのだから、喫茶店でご当地のものを食べたいと思ったんだけれど、とても(お金が)足りそうもないんです」

    と、話していた。

    まったく呆れた。

    この街の何処がそんなに物騒なのだろうか?

    彼女たちは、実際お金を持って自宅からここまで来ているのだ。そんな理由は理由にもならない。

    「これから旅館へ戻って、お財布を持ってもう一度出て来て下さい。そして、ぜひ街の飲食店を活用して下さい」

    わたしは、そう言って、その場を立ち去った。

    観光業に携わる者たちが、観光地をダメにする原因を作るなど、言語道断。

    むしろ、旅館やホテル側も、

    「当館の喫茶コーナーをご利用されるのもよろしいですが、街にはおいしい食事処や評判の喫茶店がありますから、そちらでもぜひお召し上がり下さい」

    と、PRするのが本来の筋である。

    あまりに度量が狭いとしか思えない。




          


Posted by ちよみ at 09:55Comments(4)ちょっと、一息 48