栄光の翼

「詩」


栄 光 の 翼


    友よ聴け

    この萌芽の息吹を

    残雪のきしみを  
   
    広大な地平よりわきあがる   
    栄光の翼
    暁の凱歌を

    さあ

    涙を拭け
 
    立ち上がれ

    沈黙の白夜は
    あけて

    今こそ

    新たなる未知
    の光

    若きアポロンの
    目覚めだ

    君には判るか

    ぼくの鮮血のたぎりが

    魂の躍動が

    共に歓呼し

    ともに苦悩する

    信頼と情熱を

    分かち合う仲間よ

    汗と泥にまみれて

    歯をくいしばる

    結実の

    一投に

    一打に

    なんと強い友情の手ごたえ

    なんと素晴らしい生命の飛翔

    友よ見るがいい

    あの青雲の彼方を

    栄光の翼も雄々しく

    ほら

    純白のタカが

    舞いあがるぞ    

<今日のおまけ>

    この詩は、かなり以前に書いたもので、東大生との合評会の時初めて披露したら、

    「特攻隊の詩ですか?」

    と、言われていまいました。face03

    「いいえ、よく読んで頂ければわかりますが、これは、高校野球をイメージして書いたものです」

    と、答えましたら、

    「ちよみさんの書くものは、みんな戦争ものかと思いました」

    との感想。そうです。あの頃のわたしは、卒論も戦争文学についてでしたし、愛読書は、「海軍」でした。

    硬派そのものの学生でしたが、たぶん、今も本質は変わっていないように思います。icon21オゥ!

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Posted by ちよみ at 12:20│Comments(4)
この記事へのコメント
ばんざーい 私わかったよ。すぐに!
東大生なにいってんだ?
学歴のない私でもわかったよ。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年06月13日 16:21
り・まんぼーさまへ>

 判って下さって、ありがとうございます!
 あの頃のわたしは、高校野球命でして、出来れば野球部の監督になりたいなどと思っていたものですから(身の程知らずです)、このような詩を書いたのですが、「特攻隊」と、思われてしまったのには、ビックリでした。
 「栄光の翼」というタイトルから、ゼロ戦でも想像したのでしょか?(^_^;)
Posted by ちよみちよみ at 2009年06月13日 17:45
特攻隊がこんな詩書くわけないさ
母を思い 恋人を思い 先に逝ってしまった戦友を思い こんな希望にあふれた
さわやかな詩かけないさー
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年06月13日 18:06
り・まんぼーさまへ>

 そうですよねー。
 この詩って、悲壮感の欠けらもないですもんね。わたし自身が、そういうイメージの人間ではないので---。(爆)
 生きるか死ぬかの瀬戸際で、患者の点滴を必死で管理している医師に対して、バカな冗談を言って、笑わせてしまった、脳天気ですから。(後で、反省)<(_ _)>
Posted by ちよみちよみ at 2009年06月13日 18:28
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