病気見舞いの齟齬(そご)
2012年01月20日
病気見舞いの齟齬(そご)

病気になって入院するということは、たとえそれが一週間や二週間ぐらいのごく短期間であったとしても、入院した患者にしてみれば、とんでもない一大事件だということもありますよね。
特に、今まで何十年と病院への入院なんかしたことがないという健康体の人にしてみれば、それは天地がひっくり返るほどの大イベントとなるようです。
入院するにあたり、親戚一同を呼び集め、送別会まがいの宴をもうけた人だっていると聞きました。
しかも、病室は個室。
親戚や知人がお見舞いに来ることなど、当然のことだと思っているのです。
ところが、元来身体が弱く、これまで重大な病気で何度も入院経験がある人からすれば、一、二週間の入院など通院に毛が生えたようなものです。
わざわざお見舞いに行くほどのことなどないとさえ考えがちです。
そこで、お見舞い金を現金封筒で送っておくだけで済まそうと思ったことが、のちのち大問題に発展したなんてケースも案外多いのだとか・・・。
「どうして、わたしが入院していることを知りながら一度も見舞いに来なかったんだ!?」
と、問い詰める相手に対して、
「そんなどうでもいいような小さいことで、グチャグチャ言わないで欲しいな」
と、答える親戚。
お互いの入院に対する認識のズレが大変な亀裂を生んでしまった例もあるのです。
病気見舞いの難しさですよね。
この一度の行き違いが原因で、双方はこれからも没交渉になる予感がします。
一、二週間というこの短期間の入院をどのように認識するか・・・。
たぶん、わたしなら家族以外は誰にも言わずに済ませてしまうと思いますけれど・・・ね。

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