芸能人たちのいじめられ体験
2012年09月26日
芸能人たちのいじめられ体験

討論番組で、えなりかずきが、子供の頃いじめを受けた経験談を語った。
「ある教師の言葉が印象に残っているんだけれど、自分は子役などをやっていたので、学校でひどいいじめに遭い、ボコボコに殴られた時があった。でも、誰も助けてくれなかったので、思いあまって近くの公衆電話から警察に110番通報しようとしたのだが、いきなりある教師に止められた。『学校に警察など入れるわけにはいかない』というのだ。これを聞いた時、教師など何の役にも立たないと悟った」
芸能人に、過去にいじめに遭った経験がある人が多いことに驚く。
若い女性タレントの鈴木奈々も、小学生の時、いじめを受けている女子を庇ったところ、今度は自分もターゲットにされたと告白し、ベテランコメンテーターの安藤和津も、子供の頃いじめに遭い、母親の「命をかけてお前を守る」という言葉で救われたと話した。
元体操のお兄さんとして有名な佐藤弘道の息子も、学校でいじめの対象となり、されるがままずっと我慢しっぱなしだったのだが、佐藤が「習っている空手で、十倍にしてやっつけて来い。お父さんが許す」と言ってやったことで、相手の子供を殴り倒し、それからいじめはなくなったそうだ。
そう考えると、多くの子供たちは常に虎視眈々といじめるターゲットを探しているように思える。
ターゲットになるかならないかは、ほぼ運次第だと言ってもいいほどだ。要は、いじめのきっかけは何でもいいのだ。ちょっと、他の子供より成績が良い、逆に成績が悪い、駆けっこが遅い、可愛い、太っている、眼鏡をかけている、背が小さい、母子家庭、逆に父子家庭、見ているとイライラする、ムカつく----こんな些細な理由からいじめは始まる。
大人の世界も似たようなものだ。誰かを仲間外れにして、笑い物にすることでグループ意識の結束を図り、安心する。
女三人よれば、二対一でいじめが始まるとはよく言ったもので、ほとんどの大人は精神的に小学生からまったく成長していないといえる。
こんな大人たちが育ってしまうのも、結局誰が一番悪いのかといえば、それは子供の人生の中で最も長い時間を共有する親以外にはあり得ないと、番組は結論づけていた。
世間一般の見方は、教師の質が悪いのだということだが、実は教師の質の問題は二の次で、事なかれ主義という愚かな行動しか教師に許さないすべての教育委員会のシステムの無意味さが、教育現場を腐らせているのだそうだ。
義務教育現場のすべての権限を学校長に持たせ、教師による適切な体罰(ダメなものはダメ、いけないことはいけないと諭す教育本来のやり方)の復活や、いじめた側の子供の出席停止処分を徹底実施出来れば、いじめ問題はもっと簡単に片付くのだという。
結局は、過保護で、子供と友だち感覚の付き合い方しか出来ない未熟な親が、教師から子供を教育するためのすべての権限を奪い取り、丸腰にさせてしまったことが、全国のいじめを増長させた最たる原因なのだということだった。
<今日のおまけ>
この頃の番組で、ダイエット企画が多いのは、こんなに太っていたのに、ここまで痩せたというギャップの面白さと、ダイエットをして行く間の涙ぐましい努力や心の葛藤にドラマが見えるからなのだと思う。
でも、その人が最終的にダイエットに成功してしまえば、視聴者の興味は失せる。
大して太ってもいない人がダイエット企画番組に登場しても、さほどインパクトがないように、痩せてしまった被験者など、ただの普通の人でしかないのだ。
バブル崩壊を起点に、上を見ることなど結局は夢物語だったと悟った視聴者は、ダメな人間をテレビで観ながら、自分の方がまだマシだな・・・と、安堵するのである。
上記の討論番組で、お笑いコンビ浅草キッドの水道橋博士が、なるほどと思う一言を語っていた。
「お笑い芸人は、一見いじめられているように見えて、あれは『いじり』。『いじり』は、わざと相手をバカにしたようなことを言うことで、相手の個性を引き出し、持ちあげること。でも、今の子供たちは『いじめ』と『いじり』の区別がつかない」
『いじり』は、いじられる方といじる方の間に、信頼関係がなければ決して成り立つものではない。その背景も判らずに、お笑いの上辺だけを真似すると、『いじめ』になってしまうということを、子供たちには知って欲しいということであった。
この頃の番組で、ダイエット企画が多いのは、こんなに太っていたのに、ここまで痩せたというギャップの面白さと、ダイエットをして行く間の涙ぐましい努力や心の葛藤にドラマが見えるからなのだと思う。
でも、その人が最終的にダイエットに成功してしまえば、視聴者の興味は失せる。
大して太ってもいない人がダイエット企画番組に登場しても、さほどインパクトがないように、痩せてしまった被験者など、ただの普通の人でしかないのだ。
バブル崩壊を起点に、上を見ることなど結局は夢物語だったと悟った視聴者は、ダメな人間をテレビで観ながら、自分の方がまだマシだな・・・と、安堵するのである。
上記の討論番組で、お笑いコンビ浅草キッドの水道橋博士が、なるほどと思う一言を語っていた。
「お笑い芸人は、一見いじめられているように見えて、あれは『いじり』。『いじり』は、わざと相手をバカにしたようなことを言うことで、相手の個性を引き出し、持ちあげること。でも、今の子供たちは『いじめ』と『いじり』の区別がつかない」
『いじり』は、いじられる方といじる方の間に、信頼関係がなければ決して成り立つものではない。その背景も判らずに、お笑いの上辺だけを真似すると、『いじめ』になってしまうということを、子供たちには知って欲しいということであった。
Posted by ちよみ at 18:06│Comments(0)
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