ランドセル戦争

ランドセル戦争child




    台風の影響か、今日はまた夏に逆戻りだな。
 
    でも、このぐらいの時季になると、もう来年小学校へ入学する子供たちのランドセル選びが始まるようだが、このランドセル----単なる通学カバンと違って、実に奥の深い思いの濃いアイテムのようだ。

    夫側の両親と、妻側の両親、そして親戚一同までもが加わって、誰が買ってあげるのかということでだいたい一悶着起きるのが、日本の風物詩ともなっている。

    おじいちゃんやおばあちゃんたちの中には、孫と一緒にデパートや大手量販店へ行き、たくさん並んだカラフルなランドセルの中から、孫が気に入ったものを選ぶという光景を楽しみにしているという人もいる。

    にもかかわらず、気渡りのない親戚のおじさんやおばさんが、勝手に選んだランドセルを早めの入学祝として突然送り付けてきて、それが大騒動に発展するなどということも、珍しくないとのことだった。

    「こんな色のランドセル嫌だ!」

    と、子供は泣くし、お嫁さんとしてはせっかくの親戚の好意を無にするわけにもいかず、何とか子供を説得しようと頑張るものの、孫可愛さに夫の両親は激怒----なんてことも良くある話だという。

    それに比べれば、うちの甥っ子の時などは本当に楽だった。

    甥っ子の入学した小学校は、小学校指定の統一ランドセルしか認められていなかったので、入学用品セットの中に組み入れられていたのである。

    つまり、男子も女子も、どの子も皆校章入りの同じランドセルを背負うのである。

    当然、親が買うことになる。

    購入時の思い入れも何も関係ない。実に、あっさりしたもので、これはこれで何のあとくされもなくて便利だった。

    たぶん、これは高価なランドセルを持つ子と、安価なランドセルを持つ子の差別化をなくそうという自治体の配慮でもあったのだろう。

    ランドセルと一口に言っても、二、三万円ぐらいから果ては数十万円などという名工の作まであるそうだ。

    教育委員会は、いじめや差別はいけませんなどと言いながら、実は入学式当日から差別化が始まっているというのも、何だか皮肉な現象である。

ランドセル戦争


<今日のおまけ>

    今日は、父親が自動車運転免許の高齢者講習に----。

    名前を呼ばれる度に、立ったり座ったり歩いたりを繰り返さねばならず、これだけでも足腰の弱い高齢者なら音をあげてしまうほどだったとか。

    高齢者講習には認知症テストもさりげなく組み込まれているので、もしも症状があれば病院受診を勧告されるそうだ。

    認知症テストの結果は数字で表され、プラス表示だと記憶力や判断力にやや問題ありとなり、さらに、プラス30を超えると、かなり認知症の確率が高くなる。

    父親は、マイナス表示で、良の成績だったらしい。特に短期記憶保持力は、若者並みだったとか。本人も、ホッとしていた。

    十六個の動物や品物の絵が並べられ、それを記憶したのちに隠し、二分ほど経ってから何が描かれていたのかを紙に書き出すというテストもあったそうだ。

    今日が、高齢者講習初めてという人たちも数名いたそうだが、あまり成績は芳しくなかったということだった。

    まあ、大人は日常の雑事に追われて色々と考えることもあり、テストばかりに集中出来ないのかもしれないが・・・。

    それにしても、高齢者になると、免許証の更新も大変な作業だなァ・・・。

    十六個も並べられては、わたしだって覚え切れるか自信がない。face03

        

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