痴漢冤罪事件は、何故起きるのか?・・・・・193

~ 今 日 の 雑 感 ~


痴漢冤罪事件は、何故起きるのか?



    公共交通を利用する場合、男性は、特に慎重さを要するという話を耳にします。

    まれに、女性乗客から痴漢の疑いをかけられる男性がいるからだそうです。朝の通勤列車の車中では、サラリーマンの男性たちが両手を吊革に掛けたり、わざと両手に鞄を下げるなどして、万が一にもそのような疑惑を向けられないようにするために、涙ぐましい努力をしているという話です。

    痴漢冤罪事件は、何故起きるのか?・・・・・193確かに、昔から、公共交通である電車やバスの車内で、女性の身体に触る不届きな輩がいたことは事実です。わたしの大学時代の友人も、山手線の電車内で痴漢にあい、パニック状態になって学生寮へ戻って来たことがありました。その時、彼女は何故か手にフランス語の原書(辞書だったかな?)を持っていたので、何でそんなものを買ったのか?と、訊ねると、自分にも記憶がないと、いうのです。

    つまり、それほど動揺していたということなんでしょう。

    しかし、これが、全く身に覚えがないのに痴漢だと決めつけられたのでは、たまりません。話によると、痴漢の疑いをかけられた時は、何が何でも自力で自分の身の潔白を証明しなければ、犯人と断定されてしまう事案が大半だといいます。

    そうはいっても、「絶対にこの人に触られた」と、主張する被害女性の証言を覆すことは至難の技で、殊に仕事や会社での地位などに支障が出ると考える男性側は、たいていにおいてやってもいない犯罪を認めてしまうのだそうです。

    こんなバカげたことで、生活を乱したくないという心理の方が、優先するためです。しかし、やってもいないことをやったと決めつけられ、経歴に痴漢の前科を書き込まれることなど、納得できるはずもありません。

    では、何故、最近こうした冤罪が増えて来たのでしょうか?それは、すなわち、女性側が泣き寝入りしなくなったということに尽きます。今まで、痴漢に遭っても声もあげられずに我慢して来た女性たちが、勇気を持って痴漢被害を公表することに抵抗感がなくなって来たということでしょう。これは、素晴らしいことだと思います。

    とはいえ、痴漢に遭う女性側に問題がない訳ではありません。いくらファッションは自由だからといっても、公共の場所で半分裸のような格好や、男性に対する思わせぶりな態度をしておきながら、触られてから後悔しても、それはある意味自衛心の欠如といわれても仕方がない行為です。

    わたしは、学生時代、学生寮で暮らしていましたが、その門から一歩出る時は、必ず男性のような格好で外出するようにしていました。もちろん、汚い格好ということではありません。それなりの服装ではありますが、極力スカートは履かず、いざという時にダッシュできるように、靴はヒールの低い物を選び、また、バッグは大きめのショルダーバッグを使っていました。

    女性の方はお判りかと思うのですが、ショルダー・バッグは、いざという時武器にもなりますし、走る時などは、ストラップを持つ腕に力を入れることで、走りやすくなるのです。女性警察官が、よくショルダー・バッグを持つのも、このためだと言われています。

    しかし、このスタイルが災いして、本当の男性と思われ、一緒に映画を見に行くために待ち合わせをした友人が、わたしと思わずに逃げたといったポカもありましたが-----。(爆)

    別に、ここまで警戒して街を歩く必要もないのでしょうが、それでも、いらぬトラブルの種を作らぬためにも、女性側にもある程度の節度は必要ではないかと思うのです。

    そして、それでも、万が一、男性が痴漢の疑いをかけられたとしたら、駅員や周囲の人たちが駅の事務所まで連れて行こうとしても、絶対に従ってはいけないそうです。話せばわかると、たいていの男性は、軽く思って被害女性と共に事務所へ行ってしまうのだそうですが、既に、その事務所は、警察署の取調室と同じだという認識を持つべきなのです。

    電車を降りた時点で、駅員や乗客たちに取り囲まれても、決して慌てたそぶりは見せず、名刺を出すなどして自分の身分をはっきりとさせ、「もしも、用件があるなら、あとでここへ連絡を下さい。逃げも隠れもいたしません」と、言って、その場から離れることが大事なのだそうです。

    つまり、そうやって、女性側にもしばし冷静になって記憶を手繰らせる時間を与えるのです。女性は、感情の動物ですから、カッカとしている時は、その場の雰囲気に流されて興奮状態のまま相手をののしることにもなってしまうからです。

    しかし、そうなってしまうと、あとで自分間違っていたと気付いても、本当のことが言えずに法廷で偽証などという事態にまで発展してしまうことが往々にして起きるともいいます。

    それでも、警察への呼び出しが来た時は、自宅にいる限り、弁護士などとも相談するなど、対処のしようが見つかるという訳です。

    もしも、痴漢の疑いをかけられても、決して焦らないということが重要なのだそうです。

<今日のおまけ>

    東京が、オリンピックを逃しましたね。face03

    まあ、わたしは、最初からおそらくリオデジャネイロになるとは思っていましたが、その通りになりました。カーニバルで有名なリオですから、開会式などはかなりド派手なことになるのではないかと、今から楽しみです。

    しかし、どうして今さら東京にオリンピックを招致しようなどと思いついたんでしょうか?だったら、まだ、福岡の方がよかったと思います。何だか、東京のエゴが丸見えで、いやらしい感じさえしていましたので、まあ、これでよかったと思うのです。

    意味のない開発も行われずに済むでしょうし、たった、二週間の馬鹿騒ぎのために、国民の税金を無駄に使って欲しくないものです。しかし、今度のロンドンが三回目というのは、如何なものなのでしょうね。それほど、イギリスという国は、他に使うことの出来る都市部がないということなのでしょうか?

    それにしても、サマランチさん、まだご威光は健在のようですね。face02



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この記事へのコメント
警察の事情聴取にもうウンザリして
早く楽になりたいって思ってしまうんですかね…そうやって罪が成立するのって本当に事情聴取の精神的なダメージは大きいんですね。
しかしちよみさんの男装というか・・・男性的な服装に逃げた友達って・・・。
私は小学一年の頃変態にいたずらされかけてしまいましたが、あの時の服装は確かに女の子らしくひまわりのワンピースに赤いレッスンバックだったから
変態を刺激してしまったんだろうなぁ。
幸いにも命はここにあるし怪我も数週間で治ったけど心の傷はいまでも多少ひきずり子供に対して過保護なところは多いかもしれない。
たぶん奴は捕まっていない。
罪の無い人が辛い思いをされるのは気の毒。
悪い奴はちゃんと罪を償ってほしい。

オリンピックの開催地選びですが
世界地図を逆さにすると 日本なんか本当に
アジアのその他の島にしか見えません。
(やってみてください)
海外の方から見たら中国も日本もかわらないんだろうなぁ。。。
しかも地震ばかり起こる国と思っている人
多いと思いますよ。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年10月07日 17:26
り・まんぼーさまへ>

 もしも、痴漢の濡れ衣を着せられても、警察官の方には、「恥ずかしい思いまでして女性がこういうことを自ら告発するということは、相当の覚悟に違いない」と、言う先入観があるので、男性の方が嘘を付いていると思いこんでしまうので、簡単にはそれを覆すことは出来ないようです。だから、どんなに「自分は潔白だ」と、言い張っても聴いてもらえないと、いうことになってしまうのだと思います。そうなれば、もう意地を張っても仕方がない。嘘でも何でも自白して、家に帰りたいと、考えてしまうのでしょう。

 わたしの場合は、そんな恰好をしていたせいか、危険な目にあったことはありませんでしたが、り・まんぼーさんは、怖い目にあわれた経験があったんですね。きっと、小さな可愛い女の子が、ひまわりのワンピースを着ていたことで、よからぬ考えの持ち主は、手を出したくなってしまったのでしょうね。本当に、大事に至らず幸いでした。
 でも、犯人が捕まらずじまいというのは、何とも悔しいですね。

 オリンピックの開催地については、東京には、他の候補地を上回るほどのセールスポイントがなかったのでしょうね。この結果について、石原都知事がアフリカ諸国ととブラジルとの間で密約があったというようなことを発言して、問題視されていますね。
 でも、オリンピック招致にそんなことは日常茶飯事な訳ですから、負け惜しみにしか聞こえません。長野だって、色々ありましたよね。(苦笑)
Posted by ちよみちよみ at 2009年10月07日 17:56
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