橋下府知事、怒る!・・・・・196
2009年10月08日
~ 今 日 の 雑 感 ~
橋下府知事、怒る!
皆さんは、近況報告などの挨拶や連絡を、手書きのはがきと、メール、どちらでもらいたいと思いますか?
まあ、その人との親密度にもよるとは思いますが、やはり、メールよりも手書きの方が嬉しいのではないでしょうか。
では、自分よりも目上の人からの挨拶状ならば、どちらの方に、尊敬や慇懃(いんぎん)さを感じられるでしょうか?
それも、きっと、手書きの方ではないかと思います。しかも、筆字や万年筆などで丁寧に書かれた手紙などともらうと、この人は「偉いんだ」とか、「ちょっと、寄り付き難いな」とか、「これは下手なことは返事で書けないぞ」とか、色々と気も使うと思います。
でも、その文章がメールのような電子文字で送られて来たのだとしたら、そういう気持ちは、あまり持たないのではないでしょうか?まあ、ダイレクトメールや親しい友人との日常会話の延長ぐらいにしか、思わないことの方が多いはずです。
そのことがおそらく原因ではなかったかと思うようなプチ事件が、大阪府で起こりました。

大阪府の橋下徹知事が、10月8日、全職員に一斉送信した知事メールに対して、保健所勤務の40歳代の女性職員が、それを批判する返信をしたというのです。
知事 「(府が約380億円の損失を被った紀ノ川大堰〔和歌山県〕の事業をめぐり)恐ろしいくらい(職員の)皆さんは冷静です。民間なら、組織あげて真っ青ですよ!」
と、職員の公金に対する意識の低さを指摘。これに対し、
女性職員 「このメールの意味が判りません。文も論理的でなく、それなりの職についている人間の文章とも思えません。愚痴は、ご自身のブログ等で行ってください。このメールを読む時間×全職員の時間を無駄にしている」
などと、返信。

橋下知事は、府庁で報道陣に対し、「上司に対する物言いとして非常識。民間ならあり得ない。(知事という)府民の代表に物を言っている自覚が足りない。何処かでけじめをつけなければならない」と、話し、この女性と、管理監督責任をとらせるとして、上司の所長を厳重注意処分にすることを明らかとしました。
そういえば、橋下知事が就任直後に府庁の若手職員たちを前に、意気込みを述べた時も、確か水道課かどこかの職員の女性が、いきなり立ち上がり、訳の分からない抗議とも意見ともつかないことを発言して顰蹙を買ったことがありましたよね。
おそらく、いつもテレビで見慣れていた橋下弁護士が目の前に現れたことで、自分に注目してほしいという女性特有の浅はかな虚栄心から、あのような行動に出たのだと思うのですが、あの時は、橋下知事の方が大人の対応をして、「そういう意見を言って頂くのは、ありがたい」と、いうことで、さほどの問題にはならなかったように記憶しています。
今回のメール事件も、おそらくは、これに似た現象の一つではなかったかと思うのです。
メールは、無機質な活字ではありますが、感覚的には何処か軽くて、親密感がありますから、自分の携帯電話などに送信されると、その画面からは、自分だけに送られて来た文章のような錯覚が生まれやすくもあるらしいのです。
しかも、橋下知事のメールの文章は、おそらく、役人言葉が羅列されている事務的な文章ばかりを見慣れている職員にとっては、たとえ怒りのメールであっても、判り易く砕けた内容であることなどから、親近感を抱くこともあり得るようなものだったのではないかと、想像します。
そこで、その女性職員は、思わず、「この人になら、何を言っても許してもらえるのではないだろうか?」と、自分の立場を度外視した甘えを錯誤したのではないかと、思うのです。
しかも、年齢は自分の方が上です。上司に対して物を言うという感覚は何処かへ置き忘れ、学生時代の後輩へ忠告するような気軽さを覚えていたとしか思えません。
女性は、とかく、上下関係をきっちりとつけることが苦手です。少し親しくなると、言葉遣いも男性に比べてタメ口が多くなり、ぞんざいにもなります。社会経験が乏しいことがこうした傾向を作るのでしょうが、わたしには、昔から気になってしかたがない問題でもあります。
これは、わたくし事ですが、この人は明らかに自分よりも年上だと思う他人に対しては、わたしは、ほとんど砕けた言葉を使ったことがありません。かつて、タレントの早見優さんが、あるプロ野球選手との対談番組で、まず、その選手の年齢を訊き、自分と同い年だということを確認してから、「それじァ、普通の言葉で話すわね」と、言い、会話をし始めたことがありましたが、わたし自身も、これに近いものがあります。
しかし、女性の中には、そうしたことをダサいとか、可愛くないとか勝手な屁理屈をつけて親近感をアピールする者が、よくいることは事実なのです。この女性職員も、おそらく、こういう類の神経の持ち主だったのだと思います。
とはいえ、橋下知事が、敬称や言葉遣いに殊に神経質になる男性であることは、これまでの彼の言動を見ていれば簡単に判りそうなものです。関西のテレビ番組で女性司会者に、既に知事になっているにもかかわらず、「橋もっちゃん」と、呼ばれただけで、あれだけ逆上した男ですよ。その女性職員も、リサーチが甘いというか、考え方が浅いというか、大いなる勘違いとしか言いようがありません。
それほどに、メールというものは、ある意味怖いものでもあるのです。
皆さんも、友人や気心の知れている人とのやり取りならばいざ知らず、上司や目上の人からのメールに思わず気持ちを許して返信したことはありませんか?のちのち、とんでもないことになるかもしれませんよ。

<今日のおまけ>
「あんた」という呼び方には、どうしようもないくらいの怒りを覚える。
よほど親しい人間にも、正直、言って欲しくない言葉だ。「あんた」-----わたしは、お前の亭主じゃない!!
某銀行での強盗訓練の際に、強盗役の警察官に「おい、女(あま)!」と呼ばれた女性行員が、訓練とは判りながらもついブチ切れて、その警察官に、カウンター越しに飛び蹴りを食らわせたという話を聞いたことがある。
わたしは、内心「よくやった!!」と、その女性行員をほめたたえた。
言葉は凶器になると言うが、その凶器のせいで返り討ちにあわないように、気をつけて頂きたいものである。
「あんた」という呼び方には、どうしようもないくらいの怒りを覚える。
よほど親しい人間にも、正直、言って欲しくない言葉だ。「あんた」-----わたしは、お前の亭主じゃない!!
某銀行での強盗訓練の際に、強盗役の警察官に「おい、女(あま)!」と呼ばれた女性行員が、訓練とは判りながらもついブチ切れて、その警察官に、カウンター越しに飛び蹴りを食らわせたという話を聞いたことがある。
わたしは、内心「よくやった!!」と、その女性行員をほめたたえた。
言葉は凶器になると言うが、その凶器のせいで返り討ちにあわないように、気をつけて頂きたいものである。

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Posted by ちよみ at 23:26│Comments(2)
│ちょっと、一服・・・・・ Ⅹ
この記事へのコメント
日本語って本当に色々な表現があるから間違って使ってしまうと大変なことになりますよね。
you
あなた あんた きみ おまえ そちら様
てめぇ 貴様・・・まだありますかね?
アマ かぁ 言われたくないもんだ!
アマは女性詞で
この野郎は男性詞になるのかなぁ
日本語にはそんなのは無いだろうけど。。。。
むずかしいですね。
you
あなた あんた きみ おまえ そちら様
てめぇ 貴様・・・まだありますかね?
アマ かぁ 言われたくないもんだ!
アマは女性詞で
この野郎は男性詞になるのかなぁ
日本語にはそんなのは無いだろうけど。。。。
むずかしいですね。
Posted by り・まんぼー
at 2009年10月10日 16:38

り・まんぼーさまへ>
日本語の難しさは、おそらく世界に類を見ないでしょうね。明治、大正時代、国語の教科書に、「お母様、(風邪をひかれたのなら)温かな物をお飲みなさい」と、言うような文章があったところ、「親に向かって~なさい、とはなんだ」と、親たちからクレームが付いたという話も聞きました。
昔も今もPTAは、強いですね。(笑)
わたしは、「あんた」も嫌いですが、「あま」も女性を馬鹿にしきっている言葉だと思います。でも、それが「野郎」になると、案外、よい意味にも使われることがありますね。
少し古いですが、「特攻野郎Aチーム」「白バイ野郎ジョン&パンチ」など、男性は自ら進んで「野郎」を使いたがります。自分を卑下する言葉が、むしろ格好いいと思うようなアウトロー的感覚が男性にはあるのだと思うのです。
でも、これが、女性だと、決して格好いい言葉にはなりません。日本人の感覚には、「男」は、蔑視にならないが、「女」は、なるというような暗黙の了解があるような気がします。ですから、女性警察官の言い方も、かつては、「婦人警官」でした。決して「女警官」とは言いませんし、作家も「女作家」ではなく「女流作家」です。
やはり、女性に声をかける時は、気を付けた方がいいのかもしれませんね。
日本語の難しさは、おそらく世界に類を見ないでしょうね。明治、大正時代、国語の教科書に、「お母様、(風邪をひかれたのなら)温かな物をお飲みなさい」と、言うような文章があったところ、「親に向かって~なさい、とはなんだ」と、親たちからクレームが付いたという話も聞きました。
昔も今もPTAは、強いですね。(笑)
わたしは、「あんた」も嫌いですが、「あま」も女性を馬鹿にしきっている言葉だと思います。でも、それが「野郎」になると、案外、よい意味にも使われることがありますね。
少し古いですが、「特攻野郎Aチーム」「白バイ野郎ジョン&パンチ」など、男性は自ら進んで「野郎」を使いたがります。自分を卑下する言葉が、むしろ格好いいと思うようなアウトロー的感覚が男性にはあるのだと思うのです。
でも、これが、女性だと、決して格好いい言葉にはなりません。日本人の感覚には、「男」は、蔑視にならないが、「女」は、なるというような暗黙の了解があるような気がします。ですから、女性警察官の言い方も、かつては、「婦人警官」でした。決して「女警官」とは言いませんし、作家も「女作家」ではなく「女流作家」です。
やはり、女性に声をかける時は、気を付けた方がいいのかもしれませんね。
Posted by ちよみ
at 2009年10月10日 17:57

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