うつ病と認知症・・・・・323

~ 今 日 の 雑 感 ~


うつ病と認知症



    年末になると、うつ病の患者が特に多くなり、精神科の入院患者が増えて万床状態になるという病院がほとんどだという。にもかかわらず、病院の電話は、患者の相談でひっきりなしに鳴り続け、医師も看護師も年末年始をまともに自宅で過ごせないという場合もあるらしい。

    日本人の終末意識がうつ病に拍車をかけるのかもしれないが、それよりも、うつとは判らず、身体の不調を抱えたまま頑張り通した末、正月休みを前に、身体が限界となり、精神科や心療内科をを受診するという人が増えるからだとも言われている。

    うつ病の症状としては、どうしようもないほどの倦怠感、アルコールの過剰摂取、自分はダメな人間だという激しい自己嫌悪、極度の不眠、何もする気が起きない、反応が鈍くなる、などの症状が二週間以上続くのだという。

    これらの症状の中で、特に気をつけなくてはならないのが、自殺願望だそうである。

    なんの意図もなく、急に死にたいという欲求が頭をもたげ、突発的な自殺に走るケースが多く、年間の全国の自殺者3万2000人のうちうつ病が原因の自殺者は、病気や健康を苦にしての自殺者の次に多いといわれているそうである。

    しかし、ほとんどの人たちは、精神的に自分が弱いせいだと、思い込み、「もっと頑張らなくては」と、自分を追い詰めてしまうのだという。

    こうした症状は、特に、真面目でガンバリ屋の人に多くみられる傾向だそうで、それが出来なくなることが、なおのこと自分にストレスを与えてしまうのだという。

    だが、うつ病は、脳内の伝達物質がうまく神経に伝わらなくなった明らかな病気であり、決して、単なる気のせいなどではないということである。そのため、早くそのことに気付き、受診をすれば、必ず薬で治すことのできる病気でもあるとのことだった。

    ただ、精神科の医師たちがそういううつ病の患者を診察する際に、注意しなければならないことが、一つあるらしい。

    それは、高齢者に多いうつ病なのだが、その中に認知症の患者が紛れ込んでいるということがあるのだという。

    うつ病は、反応が鈍くなり、動作も緩慢で、表情も乏しくなるため、認知症と同じような症状を示すのだという。そのため、うつ病の患者を認知症と診断したり、またその逆のケースも起こり得るのだそうで、医師たちは、細心の注意をはらって、患者の診察にあたらなくてはならないという話であった。

    その治療過程では、治療し始めてから一月後あたりに、もっと症状が悪くなる時期が来るそうなのだが、それを頑張って乗り越えれば、回復も早いということである。

    その時に、治療がいやになり、薬をやめたり諦めてしまうと、ますます回復は遠のくのだともいう。

    とにかく、うつ病は、まず共に生活をしている家族が最初に気付くことが多いので、もしも、家族にそういう兆候の人がいたら、ぜひとも早期に精神科か心療内科を受診して欲しいと、専門の医師は話していた。school

うつ病と認知症・・・・・323

    
    

    

<今日のおまけ>

    コメントを書き込むと、そのレスの文章の中に、よく、神経を逆なでされるような文章(反論や異論というものではありません)が入っていることがある。

    レスを書くブロガーさんは、そんなことは全く意図せずにいるのかもしれないが、わたしには、どうにも引っかかってしまうのだ。コメントというものは本当に難しい。

    冗談を書いたつもりでも、それが冗談にはとれなかったり、気安さから砕けた言葉で書いた物が、バカにされているように思えたりもする。こちらが書いた文章に比べて、あまりにレスが短いと、これもまた失礼に感じるし、ブログの内容に即したレスではなかったりすると、これまた、何を考えているんだと、腹が立つ。

    だから、最近は、コメントのレスをもらうこともストレスになることが多いので、よほど書き込みたくならなければ、コメントはしないようにしているし、このブロガーさんなら、万が一にもそのような失礼なレスはよこさないだろうと思う人にのみ、コメントをすることにしてもいる。

    ブロガーの文章の力量は、何も、ブログ本文だけで測れるものではない。

    コメントの返事の仕方にこそ、そのブロガーの誠実さや言語力が試されるといっても過言ではないのである。icon21


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この記事へのコメント
「どうしようもないほどの倦怠感、アルコールの過剰摂取、自分はダメな人間だという激しい自己嫌悪、極度の不眠、何もする気が起きない、反応が鈍くなる」
って、ボクじゃん…。
ボク、真面目だし…。(え!?)
あ、イケネ、最後の2つはもとからか…。

高野悦子の「二十歳の原点」を二十歳の頃に読んで傾倒しかけましたが、
頭の出来が違いすぎる、と自嘲しました(苦笑)。
Posted by zukyzuky at 2010年01月09日 00:25
zukyさまへ>

 こういう項目をあげてみると、だいたい自分にも当てはまるような気がするものですが、うつ病は、この度合いがもの凄く違うのだそうです。まるで身体が鉛のように重くなり、自分の中でありもしない悲劇的な妄想までも作り上げ、借金などないくせに、借金まみれでもう死ぬしかない---などと思いこんだりする場合さえあると言います。
 こうなると、確かに、うつ病は、脳に関係する病気だということが判りますよね。
 
 高野悦子さんというのは、若くして自殺した女性ですね。わたしは、この「二十歳の原点」という作品はよく知りませんが、二十歳ぐらいになると、自分はもう若くないとか、何かにいつも追われているような焦りを感じる人もいるようです。
 でも、そこを過ぎてしまえば、「自分は何を考えていたのか?」と、笑い話にもなるようなことなのですが、その時の本人にとっては、深刻な悩みでもあるのでしょう。
 わたしの友人にも、ことある事に「死んでやる」が、口癖の女性がいましたが、未だに、亡くなったという通知は受け取っていません。(笑)
Posted by ちよみちよみ at 2010年01月09日 11:55
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