大相撲の八百長問題・・・・・920

~ 今 日 の 雑 感 ~



大相撲の八百長問題





    日本相撲協会に浮上した八百長問題。

    2000年に元幕内力士の板井氏が、記者会見で「八百長だらけだった」と、発言したことで、その頃からこの疑惑はくすぶり続けてきたが、おそらく、時間が経過するうちに、この八百長相撲が角界では何となしに黙認されて来たのではないかと想像する。

    大相撲に限らず、プロレスなどもいわゆる「興行」という言葉で表わされるように、演出は付き物のスポーツである。

    如何にして、観客を楽しませるか----そこに、「興行」の当たり外れがあるわけで、単に力士が強ければ良いということでもなく、土俵にドラマが必要なのだと思うのだ。

    それが八百長であったかどうかは定かでなくとも、10年、20年前の大相撲は面白かった。

    個性あふれる大勢の力士たちが、正に群雄割拠という具合に、各界の覇権を争っていたものだ。

    そして、その分、観客やテレビ中継を観る視聴者たちの目も肥えていた。

    無気力相撲や八百長まがいの取り組みは、簡単に見破ってもいたが、また、それはそれで実に大らかに楽しんでいたようにも思う。

    しかし、それは、あくまでも力士と観客との間の関係である。

    日本相撲協会と文科省の問題となると、これは安易に黙認出来る話ではない。

    日本相撲協会は、文科省の所管団体である以上、国を欺く行為をしたとなれば大問題である。

    皇族方にも八百長相撲をお見せしていたのか----と、言うことにでもなれば、放駒理事長一人の首が飛ぶだけでは済まされない。

    公益法人認可が取り消されれば、両国国技館を使用することも出来なくなるそうだ。

    この問題が、現役幕内力士や過去に力士であった親方衆にまで波及することとなれば、国技である大相撲そのものの存続さえ危ぶまれる事態ともなりかねない。

    

    

    

<今日のおまけ>

    一昨日の「相棒」は、紳士服のテーラーが事件にかかわるというお話でした。

    このドラマが、他の刑事ドラマと違うのは、実直なバーテンダーや今回のテーラー、宿泊も出来るレストランのオーベルジュの経営者など、およそ現代日本の日常ではあまりお目にかかれそうもない種類の人間たちが、事件の核心部分にいるというストーリー構成を得意としている点だと思います。大相撲の八百長問題・・・・・920

    視聴者は、かなり浮世離れしている刑事・杉下右京とその相棒により、お茶の間にいながらにして、そうした非日常的な古き良き時代の英国仕立ての雰囲気の中へと、するりと違和感なく誘われ、杉下右京の言葉や身のこなしに、名探偵エルキュール・ポワロやシャーロック・ホームズの面影を重ねて楽しむのです。

    となると、以前のシリーズで相棒を務めていた亀山薫は、ポワロの相棒ともいえるヘイスティングス大尉、現在の相棒である神戸尊は、ワトスン博士というところでしょうか。

    ちょっと、そんなことを想像しながらドラマを観ると、また別の楽しみ方も出来るような気がします。

        

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この記事へのコメント
こんばんは。

大相撲の八百長問題は、今や、国民的な大問題となっていますね。

考えるに、八百長は、おそらく昔からあったのではないでしょうか。
しかし昔は、気軽な、星の貸し借りくらいの考えだったのではと思います。

言われるように、興行ですから、多少の演出は仕方のないことだと思います。

しかし、ここへ来て、野球賭博とか、いろんな問題が、相次いで発覚しはじめて、大相撲への不信感が増したのだと思います。

こうなったら、大相撲も、国技などとは言わないで、一つの興行団体になれば良いのではと、思います。

確かに、皇族の方々が、御覧になっているのに、八百長は大問題ですね。

相撲協会が、今、名前のあがっている、力士だけの処分で終わらせるようでは、まだまだ、この問題は尾を引きそうですね。


相棒は、僕も好きで、良く観ています。

杉下右京の僅かなヒントから、犯人を追い詰めていく過程は、非常に興味が湧き、面白いですね。
Posted by こみさん at 2011年02月04日 22:05
東京のA様は・・・高見山が相撲界に入ってから、相撲は見なくなった・・・
国技から外すべきだっ!!!
もぉ~30年以上前から言ってる事だ!!!

そぉ~言いながら今日帰省して行かれました。
Posted by 自称 美人女将自称 美人女将 at 2011年02月05日 11:49
こみさまへ>

 こんにちは。

 大相撲八百長問題---ますます大きくなりそうですね。野球賭博捜査の警察の事情聴取の最中に携帯電話に残っていたメールが見付かるとは、八百長に関与している力士たちには、ほとんど危機感がなかったのでしょうね。
 つまり、グループを組んで星のやり取りをし合うことが、既に日常化していたということだと思います。
 おそらく、相撲解説者の人たちなどは、本割りの際に「これは変な取り組みだな?」と、きっと薄々気づいてもいたと思うのですが、そんなこととは判らないアナウンサーは、一生懸命実況していたのかと思うと、さぞ悔しいことでしょう。
 文科省が何処に処分の着地点を決めるのか、注目ですね。

 「相棒」---良いですよね~。
 大勢のファンがいる理由も頷けます。
 このシリーズのストーリー構成を三つに分けるとして、「国家機密関係事件」「日常生活に潜む愛憎がらみ事件」「英国風社交界的事件」とすると、三番目のストーリー展開が、わたしは特に気に入っています。
 それも、狭いオーベルジュの一室のみで繰り広げられるような雰囲気が好きで、おっしゃるように、杉下警部がわずかなヒントから犯人を追いつめて行く「相棒」お得意の長回しシーンの緊張感は、何とも言えませんよね。♫
Posted by ちよみちよみ at 2011年02月05日 11:55
自称 美人女将さまへ>

 ああ、Aさまのような元大相撲ファンも多いそうですね。外国人力士ばかりが活躍する相撲など、少しも面白くないと思うのでしょうね。
 確かに、横綱はモンゴル出身、大関もエストニアやブルガリアとなれば、興ざめする人の気持ちも判るような気がします。
 日本人力士がもっと強くなって欲しいものですね。
 それにしても、「帰省」という表現がすごいですね。湯本旅館は、もうAさまの仕事場と化しているようです。(^.^)
Posted by ちよみちよみ at 2011年02月05日 12:07
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