健康な人に病気の人の気持ちは判らない
2012年07月07日
健康な人に病気の人の気持ちは判らない

学校内のイジメが原因で生徒が自殺----ということがあっても、学校側や教育委員会は、
「イジメがあったことは把握していなかった」
「まさか、あれがイジメだとは判らなかった」
などというコメントを出すことが往々にしてあるが、これは、心理学的に見れば、ある意味当然のことなのだという。
何故なら、イジメはイジメられた経験がある人でなければ、その正体を完全には認知し得ないからなのだそうだ。
たとえば、病気で苦しんでいる人を、健康な人がどれほど一生懸命看病したとしても、その苦しみの半分も実感は出来ない。
本音を言えば、医師や看護師だって、患者の痛みや苦しさの30パーセントも判っていないのが実情なのだ。
だから、わたしは、医師や看護師も医療のプロになるのなら、簡単な病気ぐらいは一応一通り経験しておくべきだと言ったことがある。
もちろん、命にかかわるような病気やケガまでするべきだとは言わないが、患者の立場から見れば医療のプロには、その程度の経験はしておいて欲しいと思うのである。
つまり、学校にイジメがあるのではないかとの疑惑が浮上した場合、自らがイジメられた経験もなくイジメというものの恐ろしさについて想像すらつかない教育関係者がそれに対する結論を出すことは、お門違いと言わざるを得ないのではないだろうか。
イジメがあるのかないのか、決めるのはイジメの経験がある第三者の判断にゆだねるのが妥当な方法だと説く専門家もいる。
肉体的に病んでいる人に、それを治すために健康な者に対する方法を用いるようなことをしてはならないと同じように、心を病んでいる人に対しても、それと同様のことが言えるのである。
イジメがあるのかないのかの結論は、過去にイジメを受けた経験者や心理カウンセラーなどの専門家も交えて綿密な調査を行ない、慎重に決定するべきことではないかと考える。

<今日のおまけ>
今日の豪雨は、すごかったですね。
いつものように散歩に出ようとしたのですが、空が急に暗くなって来たのでとりやめて正解でした。
それでも、水道の水があまり濁らずに済んで良かったです。
今日の豪雨は、すごかったですね。
いつものように散歩に出ようとしたのですが、空が急に暗くなって来たのでとりやめて正解でした。
それでも、水道の水があまり濁らずに済んで良かったです。
Posted by ちよみ at 18:03│Comments(4)
│ちょっと、一息 21
この記事へのコメント
この虐め自殺事件、更には自裁した生徒さんの写真に傷をつけたそうですが、本当であれば人間では有りませんね。
虐めたと言われる生徒は今までどの様な人生を送ってきたのか 絶句しました
虐めたと言われる生徒は今までどの様な人生を送ってきたのか 絶句しました
Posted by DT33
at 2012年07月07日 20:13

DT33さまへ>
こんばんは。
そういうことまであったんですか。
一体、苛めた生徒は、苛められていた生徒さんにどれほどの憎しみを懐いていたのでしょうね?
単に面白半分でしたことだというのなら、人格的にかなり問題を抱えているようですから、一度しっかりと精神鑑定を受けさせた方が良いのではないかと思います。
自殺の練習までさせて、それを報告させるなんて、イジメの範疇を超えて、既に犯罪ですから。
せめて、苛められていた生徒さんが亡くなる前に、同級生たちがもっと声を上げていてくれれば・・・と、残念でなりません。
こんばんは。
そういうことまであったんですか。
一体、苛めた生徒は、苛められていた生徒さんにどれほどの憎しみを懐いていたのでしょうね?
単に面白半分でしたことだというのなら、人格的にかなり問題を抱えているようですから、一度しっかりと精神鑑定を受けさせた方が良いのではないかと思います。
自殺の練習までさせて、それを報告させるなんて、イジメの範疇を超えて、既に犯罪ですから。
せめて、苛められていた生徒さんが亡くなる前に、同級生たちがもっと声を上げていてくれれば・・・と、残念でなりません。
Posted by ちよみ
at 2012年07月07日 21:15

こんばんは。
「同病相哀れむ」 と言いますが、やはり同じ境遇になってみないと、その苦しさは判らないでしょうね。
ある程度は理解できても、本当の辛さは同じ立場に立ってみないと痛みとして実感できないでしょう。
イジメは今でもあるようですが、おそらく我々が想像するよりもはるかに酷いものだと思います。
やはり、それを経験した立場にある人に指導してもらうのが一番良いと思います。
病気、イジメ、リストラ、借金苦等、苦境に苦しんでいる人はたくさんいます。
否、悩みのない人はいないと思います。
同じ立場で苦しんだ人の一言こそが、いちばんの助言であり、解決への一歩だと思います。
「同病相哀れむ」 と言いますが、やはり同じ境遇になってみないと、その苦しさは判らないでしょうね。
ある程度は理解できても、本当の辛さは同じ立場に立ってみないと痛みとして実感できないでしょう。
イジメは今でもあるようですが、おそらく我々が想像するよりもはるかに酷いものだと思います。
やはり、それを経験した立場にある人に指導してもらうのが一番良いと思います。
病気、イジメ、リストラ、借金苦等、苦境に苦しんでいる人はたくさんいます。
否、悩みのない人はいないと思います。
同じ立場で苦しんだ人の一言こそが、いちばんの助言であり、解決への一歩だと思います。
Posted by こみさん
at 2012年07月07日 21:32

こみさまへ>
こんばんは。
そうですね。
病気にしてもイジメやリストラ等にしても、同じ苦痛を経験した者同士にしか判らないことは多いと思います。
どんなに相手の身になって考えても、当事者でない限り、結局は想像の域を出ないものです。
その苦痛を体験していればこそ、相手の言っていることが事実か否か、ある程度の判断が出来るのだと思います。
近頃のイジメは、ますます地下に潜ってしまっているようで、簡単には表面化しないそうですが、学校でも教師以外の経験豊かな信頼のおける第三者が定期的に子供たちの相談に乗るようなシステムをつくることで、潜在しているイジメをあぶり出すことも出来るのではないでしょうか。
その場合、相談所は、学校外へ設置してもいいのではないかと思います。
苛められた経験は、たとえ大人になっても忘れられるものではありません。わたしの友人も、会えば未だに苛められた頃の話をしますし、今でもその苛めた相手を許してはいません。
こんばんは。
そうですね。
病気にしてもイジメやリストラ等にしても、同じ苦痛を経験した者同士にしか判らないことは多いと思います。
どんなに相手の身になって考えても、当事者でない限り、結局は想像の域を出ないものです。
その苦痛を体験していればこそ、相手の言っていることが事実か否か、ある程度の判断が出来るのだと思います。
近頃のイジメは、ますます地下に潜ってしまっているようで、簡単には表面化しないそうですが、学校でも教師以外の経験豊かな信頼のおける第三者が定期的に子供たちの相談に乗るようなシステムをつくることで、潜在しているイジメをあぶり出すことも出来るのではないでしょうか。
その場合、相談所は、学校外へ設置してもいいのではないかと思います。
苛められた経験は、たとえ大人になっても忘れられるものではありません。わたしの友人も、会えば未だに苛められた頃の話をしますし、今でもその苛めた相手を許してはいません。
Posted by ちよみ
at 2012年07月07日 22:49

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