人選は満遍なく

人選は満遍なくyama




    信濃毎日新聞に掲載されている「のびのび育児 信州はなし隊」を毎回興味深く読ませて頂いている。

    若い父親や母親たちが、暗中模索しつつも子育てを頑張っている姿が彷彿として、なかなか楽しめる紙面座談会である。

    その記事に、「雨の休日の過ごし方」という回があった。人選は満遍なく

    「雨の休日を家族でどう過ごしますか?」との質問に、ジンヤ、はつね、みかん、百花、ジャスミン、コウタロウ、新司といったパパ、ママたちが、我が子との雨の休日について、独自の過ごし方を発表し合っているのである。

    ある父親は、「子供が小さい頃は、よく相撲をした」と語り、また別の父親は、「旅行に行って家族みんなで楽しんだ」と話す。

    また、別の父親は、「子供が小さい頃は、家で布団の上で遊んだ」と、言っていた。

    そして、一人の父親がそれに対して、「休日は何処かに行かないともったいない気がしてしまうけど、家で過ごすのもいいですね」と、応えていた。

    ここまで読み進めていて、わたしは、小さな違和感を持った。

    「休日って、わたしの家には、そんなものはなかったな・・・」

    そうなのである。この座談会に出席している父親たちは、おそらく全員が勤め人なのだ。

    わたしの家は、商売をしているので、未だに休日も平日もない。

    もしも、この座談会に、休日なしの商店経営や旅館経営などの父親や母親が入っていたら、この会話はどうなったであろうか?

    おそらく、雨の日だからと言って、子供と遊んでいる時間など決してとれないのではないだろうか。

    最近のアニメや漫画に生活感がなくなってきたのは、登場する子供たちがほとんどサラリーマン家庭の子供たちだからなのである。

    しかし、世の中はそんな勤め人だけで構成されている訳ではない。

    酒店、精肉店、雑貨店、鮮魚店、洋品店、宿泊業、飲食店、俳優、芸術家、新聞店などなど、千差万別の職業人がいるのである。

    座談会形式の記事を考えるならば、そんな休日などとはほとんど無縁の人たちの声も拾う方が内容に深みや現実感が出たのではないだろうか。

    この辺りで、紙面座談会の人選を一考してみるのも良いのではないかと思った。


<今日のおまけ>

    オリンピック、日本勢がんばってますね。

    金メダルは少ないものの、銀と銅は大量。

    つまり、特別すごい選手はいないけれど、選手全体のレベルがかなり向上している証拠です。

    これは、とても喜ばしいことですし、日本人がそれだけスポーツを身近に生活している国民だということの証明にもなります。

    一人の金メダルよりも十人の銅メダル----これが大事なんです。


    それにしても、今回の五輪ほど審判が注目される大会はありませんね。

    判定が覆るなんて日常茶飯事。いったんは勝ったと思っていても、翌日になるまでは気が抜けないようなブラブラです。

    フェンシングでも大きな誤審があったそうで、あとからお詫びに、特別賞をもらった韓国の女子選手もいたそうですが、選手たちの血を吐くような努力を、そんなご褒美でチャラにしてもらいたくないですよね。

    体操男子団体が銀メダルになった抗議の際、日本チームのコーチが審判にお金を渡している映像が流れたために、「日本は審判を金で買収した」などという中傷を流したマスコミもあったそうですが、体操の場合、抗議をする時は審判にお金を支払うのがルールだということを、知らなかったようです。

    抗議一回目はいくら、二回目はいくら、三回目は----と、いう具合に、金額は釣り上がるそうです。

    でも、抗議が認められれば、そのお金はすべて返されるということでした。

    つまり、抗議をするなら、絶対に自分たちが正しいという確信がある場合のみしなさい----と、いうことのようです。
   

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この記事へのコメント
こんばんは。

体操男子団体の抗議にお金がいる事に、驚きました。
確かに、その都度いわれも無い事で抗議をされたらたまったものではないから、そのような規定になっているのでしょうね。
言われてみると納得でしたが、わからないものですね。

しかし、今回の五輪は判定が覆ったり、誤審があったりでゴタゴタが多すぎでしたね。


確かに、世の中は勤め人だけで構成されているわけではないですから、もっと人選には配慮して欲しかったですね。
僕の家も小さいながら、個人商店を営んでいますから、しっかりとした休みは取れません。
Posted by こみさんこみさん at 2012年08月06日 23:03
こみさまへ>

 こんにちは。

 本当に、スポーツのルールというものは、判らないことが多いですね。お金を持ちながら抗議しているシーンを見れば、素人は疑問に思うものです。ただ、そのスポーツをしている人たちにしてみれば、あまりに当たり前のことで、説明の必要もないと思っていたのでしょう。日本コーチ陣を叩いたマスコミは、誤解を謝罪して欲しいですよね。

 フェンシングにも、攻撃権というものがあるとは知りませんでした。どちらかの切っ先が先に相手を打突すれば勝ちというような剣道とは、また違うようですね。
 各競技には、かなり細かな規定もあるようで、審判の力量がそれに追いついていないというのが、今回の誤審続きとなっているんでしょうね。開会式での宣誓は何だったのかと思います。

 そうですよね。
 個人商店は、それこそちゃんとした休日などとれませんよね。しかも、観光地となれば、世間が休んでいる時が稼ぎ時ですから。サラリーマン家庭の子供さんと、商店の子供さんとでは自ずと親とのコミュニケーション時間やあり様も変わります。
 様々な環境の親御さんが話し合ってこそ、子育てのタイプもそれぞれなのだということが読者に理解してもらえるのではないでしょうか。

 
Posted by ちよみちよみ at 2012年08月07日 10:22
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