色々おしゃべり 70

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    「ごきげんよう」というトーク番組で、宝塚歌劇団OGで元月組トップスターの真琴つばささんが、長野県歌「信濃の国」について話していた。

    宝塚歌劇団OGが出演する「ドリームレディーズ」という舞台で長野県を訪れた時、会場内の観客が全員で「信濃の国」を歌い出したことに痛く感激。

    「あの長い歌詞を、会場中の人たちが間違うこともなく大合唱したのは、本当にすごかった。長野県の人たちは、別に学校で習う訳でもないのに、全員が県歌を知っている。きっと、皆さんの県にも必ず県の歌があるはずなので、興味をもって調べてみたらいかがでしょうか」

    何だか、聞いているこちらまで、ちょっと鼻が高くなったような気がして嬉しかった。

    ところで、信州人の脳波を調べると、「信濃の国」を聴いている時のリラックス度はハンパないそうで、この歌がどれほど県民の心のよりどころになっているかが科学的に実証されたという。

    そういえば、真琴つばささんも言っていたが、普通、一般の人に歌を歌って下さいと頼めば、ほとんどの人は自信無げな小さな声で歌い始め、いつの間にか消えるようにやめてしまうのだが、この時の観客たちはそうではなく、堂々と声を張り上げて歌ってくれたそうである。

    その力強い歌声に圧倒された----と、彼女は語っていた。

    長野県民のDNAの中には、「信濃の国は自信をもって堂々と歌うべき」という意識が組み込まれているのかもしれない。

    聞けば、海外移住した長野県民たちも、イベントなどで同県民が集まる場では、必ずというほど「信濃の国」を歌うという。

    もしかしたら、この地球上で最も歌われ愛されている県歌が、「信濃の国」なのかもしれない。icon06



    ところで、この「ごきげんよう」の番組中、ゲストが転がしたサイコロ目が『忘れられない話』になった時、司会の小堺さんが、

    「わっすれられないの~」♫

    と、かつてピンキーとキラーズが歌っていた「恋の季節」のフレーズで紹介したのだが、スタジオ見学のお客さんたちは若い人が多かったためか、それが歌詞の一部だということに気付かず、ほとんど音程が拾えていなかった。

    小堺さんは、

    「声が低いね~」(~_~;)

    と、おどけてフォローしてはいたが、20~30代の彼女たちには何を言われているのかも理解出来なかったと思われる。

    世代間ギャップは、こんな最先端の文化を発信するはずの放送局にも確実に忍び寄っていると思うと、今後は視聴のターゲットをどうやって決めて行けばいいのか、業界的にも頭の痛い時代が始まったといえるのかもしれない。

色々おしゃべり 70



    

<今日のおまけ>


    わたし自身はほとんどテレビのニュース番組をじっくりと観ることがないのだが、朝からテレビの前にいる両親は、何度も同じニュースを観ている計算になり、お昼頃には、わたしが新鮮な驚きで観ている内容を、

    「何度も何度も同じことを繰り返しやっていて、飽きた。他に伝えることはないのか?」

    と、興味も失せた様子。

    ドラマはドラマで、出演している俳優たちが若くなり過ぎていて名前や顔を覚える気にもならないそうだ。

    そう言われてみれば、わたしも今時の若手俳優たちの顔は判っても名前まではほとんど知らないし、よほど印象に残らない限り興味も湧かない。

    つまり、それだけ魅力的な俳優がいなくなったということなのだろうな。



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この記事へのコメント
信濃の国は映画カサブランカで歌われたラ・マルセイエーズと全く同じものだと思っています(^^)ゞ
Posted by ヘンリーたまきヘンリーたまき at 2013年05月23日 19:10
内田康夫「信濃の国殺人事件」エピローグでは、この歌を歌う時の長野県人の顔が誇りに満ちて嫉妬すら感じる みたいな文章ですね。
江戸時代までは大名領・天領・寺社領が混在して、とても統一した地域ではなかったのですが、凄いですね。

乙武さんと視点がずれてしまいますが。
過日上京して京急に乗った時に、事前連絡はついていますが、車いすの方に対する丁寧な扱いを見ました。
京急線は列車密度が高いのに、多少ダイヤを乱しても乗客を丁重に扱う姿は勉強になりました。
県内の路線と違ってダイヤ回復運転も大変なはずなんですが。
Posted by DT33DT33 at 2013年05月23日 20:22
ヘンリーたまき様へ>

 こんばんは。

 なるほど、ラ・マルセイエーズですか。
 確かに、人心の団結を象徴する歌という意味では、同じ意味合いがありますね。
 この県歌があったからこそ、今の長野県があるのですから、そう考えると、改めて「信濃の国」の持つ力の大きさを実感しますね。

 
Posted by ちよみちよみ at 2013年05月23日 21:19
DT33さまへ>

 こんばんは。

 小説では、そんな文章なんですね。
 「信濃の国殺人事件」は、テレビドラマで観ただけなのですが、たぶん、県外の人が、長野県民が「信濃の国」を大合唱する光景を見たら、あまりのすごさにそんな感情を懐くのかもしれませんね。
 信州大学に入学した県外出身学生も、県内出身学生たちが「信濃の国」を歌うと、かるく疎外感を覚えるらしいと聞いたことがあります。
 本当に、江戸時代までは、長野県ほど統一していない地域はないと思うのですが、「信濃の国」恐るべし・・・です。

 過密ダイヤでの運行が日常の路線でさえ、車椅子の乗客には丁寧な対応をしているんですね。ちょっとした気配りや思いやりが大事なのだと思います。
 乙武さんの体験は、接客業の方々にとって、本当の「おもてなし」とは何なのかを考える上での、良い教材になったのではないでしょうか。
Posted by ちよみちよみ at 2013年05月23日 21:47
 ちよみさん、お久しぶりです。
 「信濃の国」は、その辺のカラオケBOXでも歌える県歌です。県外人ばかりの前で歌っていたらドン引きになりましたが。やはり、心の歌です。
Posted by 地方局マニアのつか地方局マニアのつか at 2013年06月02日 23:29
地方局マニアのつかさまへ>

 こんにちは。
 
 お久しぶりです。^^
 そうなんですか。「信濃の国」は、カラオケBOXでも歌えるんですか。それほどメジャーな県歌なんですね。

 県外の人たちにしてみれば、「何の歌?」と、不思議なのでしょうが、信州人にとっては、正に心の歌ですよね。
 実は、わたしも小説の中に「信濃の国」を登場させています。
 近頃は、県民でありながら、知らないという若い人も増えてきたようですが、これからもぜひ歌い継いで行って欲しいものですね。
Posted by ちよみちよみ at 2013年06月03日 14:34
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