広告宣伝の嘘・・・・・51

~ 今 日 の 雑 感 ~


広告宣伝の嘘


    「こんなヤバすぎる話、読んだことがありません」

    「一気読みって、こういうことを言うんですね。時間がたつのを忘れて、読み切ってしまいました」

    「ストーリーの巧みさに驚きました。ページをめくるのが煩わしいくらいでした」

    
    書店の台に新刊本が並ぶ時、新聞や広告チラシなどには、よくこの手の書籍紹介のための読者評などが掲載されますが、わたしは、こうした文章をほとんど信じません。

    これらの言葉を信じてその本を買ってみても、大半が裏切られるのが関の山だからです。正直、こういう言葉に乗せられて、購入した本で、のめり込むほど面白かったなどという物に、とんとお目にかかったことがないからです。

    かつて、ミリオンセラーと呼ばれた小説や、エッセイ本など買ってみたことがありましたが、いったい、こんな物の何処が面白いのだろうか?と、疑問に思うことばかりで、広告の宣伝文句に騙されたと、がっかりすることばかりでした。

    それにしても、こうした宣伝文句は、本当に読者の意見なのでしょうか?如何にも、まことしやかに、感想文の終わりにはそれをしゃべった人の性別や年齢、職業などが記載されていますが、これは、事実なのでしょうか?もしも、事実ならば、その人たちの感性は、かなりお粗末か、貧困としか言えません。

    最近は、日本語も満足に書けず、言葉の接続すら理解していないような人の小説が賞を取ったりしていますが、これも、現代の活字離れを何とか食い止めるための、苦肉の話題作りなのだとは思います。しかし、実際にその話題性に引っ掛かって、面白くもない駄作を千円以上も支払って買わされる方は、たまったものではありません。この不況のご時世、たとえ千円だって馬鹿にならないのですから。広告宣伝の嘘・・・・・51

    わたし個人も、これまでかなり多くの書籍に触れて来たと思うのですが、その中で、本当に読んでよかったと思うような本は、たった数冊にすぎず、それも、決して流行の本の中にあるものではありませんでした。読者にとっての良書とは、たまたま手に取った物がすごくためになったという、正に偶然の出会いによるものであることの方が多いのです。

    そうはいっても、パソコンや携帯電話等の普及に伴う、現代人の活字離れ、本離れは、やはり深刻な問題と言わざるを得ません。本を読むのが苦手だという人は、むしろ、そうした広告の宣伝文句に踊らされることを覚悟で、購入してみるのも、あながち間違いではないかもしれません。

    それでも、ある出版社の編集者が言っていました。「本を売るためには、正直なところ内容なんか二の次でいいんだよ。要は、作者が重要なんだ。たとえば、すっごく若いとか、大変な美男、美女だとか、信じられないような波乱万丈の体験者であるとか、政治家や医師、弁護士等の社会的にステータスがある人物とか、そういう付加価値の方が、むしろ大切なんだよ。文章なんか、たとえ下手でも、ある程度編集者の方で加筆すれば、読めるようにはなるからね。新人賞なんか取る若手を見ると、父親が作家だったり、母親が有名な企業家だったり、みんな、ある程度の付加価値を持っているんだよ。売れる本というのは、そんなものさ。だから、ミステリー大賞を取った作品について、読者に正直なところを聞いてみれば、『言っちゃァ悪いけど、何書いてあるんだか判んない』----ってなこともあるんだよ」

    出版物の裏話なんて、そんなものなんですよね。

    皆さんも、安易な宣伝文句などには騙されず、しっかりと肥えた目で、本当に身になる良書を選んでください。

   <今日のおまけ>

    今日、街で散歩をしていたら、小学校低学年ぐらいの可愛い男の子に、突然、声を掛けられました。
    「あの~、〇〇〇病院行っていますか?」
    唐突な質問に、一瞬返事を躊躇いながらも、
    「うん、行っているけど・・・・」
    と、答えると、男の子は、何だかほっとしたような笑顔で、
    「僕もなんです。お互い、大変ですよね」
    と、言い、通り過ぎて行きました。へ~、あの子、わたしのことを病院で見掛けたんだな。病院仲間か・・・・と、思うと、何となく可笑しくなりました。子供って、本当に目ざといですよね。child
   

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この記事へのコメント
ちよみさん、おはようございます
お身体の調子はいかがですか?
私も最近本は心の栄養になるとつくづく思うようになりました♪それは、やはり良い本と巡り合ったからだと思っております♫本を読むことは心の奥深くを読む力を養うものだと思います♬安易な活字につい現代は躍らせれてしまいますが、本質を読み取る力は養いたいものですね!何が大切で何が真実かは、その人の読解力にかかっていると思います☆彡いい本と巡り合うことも
また大切だと思いますよぉ~(杉下右京風)(=^・^=)
Posted by 福寿荘 女将福寿荘 女将 at 2009年05月26日 07:24
写真、何かこの前見た景色・・・

竜王から望む高井富士スキー場みたいな。
Posted by 室長室長 at 2009年05月26日 08:33
福寿荘 女将さまへ>

 最近の若い読者に読解力がなくなったのも、結局、出版業界が、安易なイメージ主義に流されているため、本当に良い本を読者へ提供できなくなったからなのですよね。
 わたしの知り合いが、本を出版する時、ペンネームを男性っぽいものにしたかったのですが、出版社の意向で、如何にも女性的なものに変えさせられたのだそうです。その方が、男性読者の受けがいいということでした。また、住んでいる所もお洒落な街へ変えさせられ、ここまでして書いた小説が自分のものといえるのかと、悩んでいました。
 まあ、当節の出版業界なんて、そんなものなんですね。色々耳にすると、驚くことばかりです。
Posted by ちよみちよみ at 2009年05月26日 11:31
室長さまへ>

 ビンゴ!です。
 この写真は、竜王スキー場から高井富士を臨むの図です。(*^_^*)
 何年か前に行った時に撮ったものなんですけれど、我ながらきれいに撮影出来ていたので、つい載せてしまいました。
 ネマガリダケを焼いて食べる----こんな風景の中でしたら、さぞおいしいでしょうね。
Posted by ちよみちよみ at 2009年05月26日 11:36
小学生の男の子 かわいいですよね
うちの子供はきっと そう思っても言わないかもしれない。その子はきっと 勇気のある優しい子だと思います。
声をかけずには要られないなにか似たオーラを出していたのかもしれませんね。

本の広告って コピーライターが書いたものじゃないんですか?
書店の本の前に書かれたプレートは
本屋さんが書かれたものだと思い込んでいますが 私は活字離れしてる側だから
よくわかりませんが、ずっとそう思っていました。
ダイエット食品やサプリメントなどの体験談も信じがたいです。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年05月26日 17:57
り・まんぼーさまへ>

 小学生の男の子って、やんちゃなくせに、真面目になる所はすごくまじめで、この男の子も、気を付けをして、話し掛けて来ました。知っている顔を見つけて、嬉しかったのかもしれませんね。(^-^)
 広告の宣伝文句は、コピーライターの作ったものなんでしょうか?〇〇歳主婦とか、すごく感想が具体的なんですよね。発売前にモニターした人たちの感想だとしても、あまりに絶賛しすぎです。映画などの批評にも同じような傾向がありますよね。最近は、特に、前評判ほどじゃないという作品が、多いですね。
 
Posted by ちよみちよみ at 2009年05月26日 18:41
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