LEVI'S(リーバイス)の話・・・・・119

~ 今 日 の 雑 感 ~


LEVI'S(リーバイス)の話



    わたしは、ある時期、物凄くジーパンに凝ったことがある。

    ジーンズとは、凝り始めると、果てしなく奥が深く、何本も何着も欲しくなってしまうという、一種の麻薬にも似た魅力を持っているものなのだ。

    たかが、ジーパンに、そんなことがある訳がないと、思われるだろうが、ひとたびジーンズの魅力にはまってしまうと、世の中に、これほど繊細で美しい衣類は他には存在しないというほどに、惚れ込んでしまうものなのである。

    LEVIS(リーバイス)の話・・・・・119SMAPの草彅君が、百万円払っても欲しいヴィンテージ物があるといっていた訳が、この頃ようやく判った。

    わたしは、そこまでマニアというほどではなかったが、それでも、ストレートを買えば、次はテーパードが欲しくなり、その次はブーツカットと、際限がなくなってしまうので、ある時、思い切って気に入りのジーンズを友人にプレゼントして、このいわゆるジーパン中毒から足を洗ったのである。

    そんな訳で、それからのジーンズの変遷がどのようになっているのかは、まったく判らないので、今日は、そのジーンズが、どのようにして世の中に誕生したのかということを、掻い摘んでお話ししようと思う。



    ジーンズといえば、そのメーカーの種類は、今や数限りなくあり、日本発の有名ブランドも登場するなど、多種多様に展開しているが、やはり、最大の王道は、LEVI'S(リーバイス)であろうと思う。

    リーバイスの現在の表記は、「E 」の字が「e」になっているが、かつては「E 」だったのだそうで、その歴史は、1800年代にさかのぼる。

    1800年代の中期、西部開拓の真っただ中だったアメリカでは、丈夫な労働着が求められており、リーバイ・ストラウスがテントに用いられていた厚手のブラウン・キャンパス地で世界初のジーンズを作り、商品化したことから、ジーンズの歴史は始まったといわれている。

    それでも、過酷な労働条件では、ジーンズの痛みはすぐに現われてしまうため、1870年初頭には、ヤコブ・デイビスがリベット(金属製の鋲)で、ポケットを補強することを思いつき、試作品が完成したのだった。

    リーバイ・ストラウス社は、リベット補強のアイデアを持ち込んだ、仕立て屋のヤコブ・デイビスと共にこれに対する特許権を取得。この歴史的な事実は、リーバイスのロゴとしても有名な、二頭の馬がジーパンを引っ張る図柄が描かれているレザー・パッチにも図案化され、今日の製品にも使用されている。

    このリベットは、最初のうちは、ポケットにのみ用いられていたのだが、カウボーイたちが乗馬をすると、どうしても股のところが擦り切れやすくなるということで、そこにも打たれることになった。

    しかし、これが大失敗で、このリベットのお陰で、鞍が傷つくほか、そのジーンズを履いたまま焚き火で暖をとると、熱さで、大事なところがとんでもない状態になってしまうことが判り、即座に、そこへの使用はやめることとなった。-----そんなユニークな逸話も残っている。

    その後も、ジーンズのバックポケットに二重の弓型のアーチ「アーキュエット・ステッチ」が縫い込まれると、これもまた、リーバイスのトレードマークとして登録され、これは、衣料品の商標としては、最も古いものなのだということである。

    しかし、1940年代に入ると、リーバイス・ジーンズは、米軍兵士をはじめ直接戦争に関係する者にしか購入が許されなくなり、トレードマークの「アーキュエット・ステッチ」も、糸の無駄遣いとみなされ、その代用として、ペンキによって描かれたのだという。

    そして、第二次大戦中、これまでは西部の労働着という認識でしかなかったジーンズが、こうした米軍兵士たちによって必然的にヨーロッパ各地へと伝わり、大戦後は、一気に、ヨーロッパ中で、リーバイスの評価が高まったのだった。

    それに続いて、アメリカのハリウッドでは、ジェームス・ディーン、マーロン・ブランドという、ジーンズが似合う二人のスクリーン・ヒーローが誕生し、リーバイスの人気は、ほぼ不動のものとなった。

    やがて、1971年には、リーバイスの日本支社が発足。日本人の体形に配慮した種類や、レディース用も開発され、今や、リーバイスは、日本人にも馴染みのジーンズブランドの定位置を確保したのである。

    

    わたしも、学生時代は、ジーンズをよく履いていた。まだ、その頃は、それほどジーンズが好きという訳ではなかったが、それでも、「バレエをやているんですか?」と、訊ねられたこともある脚線美を生かして(爆・爆・爆!)、ジーパンを日常着にしていた。

    しかし、大学側は、ジーンズは作業着なのだから、授業には履いて来ないようにというので、主に休日に身に着けていた。

    あれから、本格的にジーンズに凝り、そして、ほどんど、履くことはなくなった今でも、街でジーンズを格好良く履きこなしている人を見ると、ついその姿を目で追ってしまう。

    どれほど、高級なブランドものの服を着ていても、そんな人には、ほとんど魅力を感じないが、さりげないTシャツにブルー・ジーンズをスマートに履く人を見ると、未だに、何となく嫉妬心のようなものを覚えずにはいられないのである。

<今日のおまけ>

    叔父のお見舞いに、何を持って行こうかと考えました。

    叔父は、術後の今、また口から食事が取れない状態なので、食べ物はダメです。花は、花粉や匂いがネックですので、造花もいいかと思いましたが、同じ物を何日も見続けていては、これも飽きます。

    そこで、ひらめきました!face08

    写真にしようと!それも、一枚だけではなく、五、六枚をセットにして額に入れ、その日の気分に合わせて交換してもらえばいいのです。

    しかし、それも人物ではなく、植物や風景がいいと思いました。特に、免疫力を活性化させるという、黄色や緑、水色などの生命色を写したものが良いだろうと------。

    そこで、わたしが散歩の途中でデジカメで撮影した花や風景の写真を六枚、2L判の印画紙にプリンターでプリントアウトし、額に入れて、持って行きました。

    これなら、手もかからず片付けもしやすいし、だいいち、ベッドの周囲も明るくなると、叔父は喜んでいました。

    叔父の入院は、まだしばらく続くと思いますので、今度は、また新しい写真を撮影して、持って行きたいと思います。

    それにつけても、パソコンとプリンターのコンビは、偉大だと感心しました。face02

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この記事へのコメント
昨年 義母が入院している時は
乳幼児出入り禁止だったので
A4版に引き伸ばした子供の写真を持っていきました。喜んでくれましたよ。
是非 叔父さんの大好きな風景や懐かしい写真を持っていってあげてくださいね。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2009年08月07日 17:33
り・まんぼーさまへ>

 乳幼児出入り禁止の病棟があるんですね。幼児が病棟内を走り回ったり、泣いたりすると、患者さんには迷惑になりますからね。わたしの入院していた病棟にも、よく小さな子供が出入りしていましたが、入院中の若いお母さんに会いに来ていたようで、同室の患者さんたちは、かなり迷惑そうでした。
 でも、そういう時、お子さんの写真を持って行ってあげるというのは、いいアイデアですね。それも、大きく引き伸ばして飾って差し上げたことで、お義母さまも嬉しかったことでしょうね。
 わたしの叔父と叔母には子供がいないので、孫の写真という訳にはいきませんが、植物写真が、少しでも、気分転換になればと、思います。
Posted by ちよみちよみ at 2009年08月07日 18:12
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