夜の声・・・・・125
2009年08月11日
~ 今 日 の 雑 感 ~
夜 の 声
夜の話し声は、とにかく良く響く。
わたしの寝室の窓の下の道路を挟んだ向かい側には、ちょっとしたベンチがあるため、夜中でも、そこに人影が見える時がある。
そのベンチは、小さな街灯で照らされているので、そこに腰をかけていると、その人たちの姿は一目瞭然なのであるが、たまに、街灯が消えている時があり、そうなると、そのベンチは人目を忍ぶには格好のコミュニケーションスペースとなってしまうのである。
そこに座って話をしている人物たちの姿や顔は判らない。しかし、当人たちは気が付かないかもしれないが、彼らの話声は、そっくりそのまま上へと上がり、ちょうど、わたしの部屋の窓のすぐ外で話をしているかのように、はっきりと聞こえてしまうのである。
ある時は、男女二人の痴話喧嘩が、まるで、ラジオの実況中継でも聞くように、耳に入って来たことがあった。
既に、時間は真夜中の二時を回っている。
男は、女に、別の男との関係を断てと迫り、女は、自分はその人の世話で働き口を見付けたのだから、簡単には手は切れないと言う。男は、女に、今から携帯でそんな男に紹介された職場はやめると、男に伝えろと、言うが、女は、嫌だという。
そんな押し問答の末、男は、女の携帯を奪うと、勝手に何処かへ電話をかけてしまった。やがて、携帯に相手が出ると、今度は女にそれを渡し、相手と話をさせる。
その会話は、さすがに声がくぐもって、よく聞き取れなかったが、かなり長い時間会話は続き、その間、わたしは、まったく眠ることが出来なかった。
すると、わたしのように、話し声で眠れなかったのか、近所の男性が家から出て来たらしく、
「いつまで、しゃべっているんだ!いい加減にしないと、警察へ通報するぞ!」
と、怒鳴るのが聞こえ、二人の声はその後、ぱったりとやんだ。
また、つい最近は、やはり真夜中に、そのベンチへ腰掛けて、中年の女性二人が自分の家に介護老人がいるという話で盛り上がり始め、大笑いをしたり、手をたたいたり、果ては、歌まで歌い出す始末で、どうにも我慢がならなくなってしまった。
この前、男女を怒鳴り付けた近所の人が、また出て来てくれればいいと思っていたが、今度は、一向にその気配がない。留守なのかもしれないと、がっかりしながらも、それでもしばらくは辛抱していたが、午前三時を過ぎたあたりで、もう限界になった。
わたしは、自分の寝室の窓を開け、彼女たちに向かって叫んだ。
「うるさくて眠れないので、何処か別の場所で、しゃべって下さい!!」
すると、彼女たちは、渋々腰を上げて、そのベンチから去って行った。
夜の声は、昼間に比べてかなり大きく聞こえる。どんなにひそひそ声で話しても、実にやかましく聞こえるものなのである。自分たちは、他に誰もいないと安心してしゃべっているのかもしれないが、人の耳は、何処にあるか判らないのだ。
もしも、犯罪に関係する悪だくみなどを相談するのなら、外のベンチは避けた方がいい。近所の人たちは、みんなその声を聞いているのだから・・・・。

<今日のおまけ>
「虫の知らせ」と、いうことで、もう一つ思い出しました。
わたしの父方の祖父が亡くなる直前、我が家の居間で横になり、夜の時代劇をテレビで観ていた父は、急に自分の周りの空気がシーンと、静まり返り、テレビの音声以外は何一つ聞こえないという、奇妙な感覚を持ったそうです。
そのあくる日、祖父は、病院で亡くなりました。
これも、一種の「虫の知らせ」ではなかったかと、父は話します。
ところで、最近気付いたのですが、ブログを書くことで、人の心を癒やしているのだと安易に自慢をする人が稀にいるということに------。
中には、本当に子供たちのため、悩みを抱えている大人のため、こんな自分にも何か役に立つことはないかと、時に、自らが他のブロガーのための盾となり、必死に、真剣に、生きるべき道を模索しているブロガーさんもいます。
しかし、とかく、似非「幸せ伝道師」を気取りつつ、実際は、その陰の言動で、平気で他人を傷つけている人もいるのです。
他人には、素直になりなさいと説きながら、こと自分に忠告をする者には、皮肉やごまかしで応じる。
最悪です!!
わたしたちは、とかく上辺の美辞麗句に惑わされがちですが、その人物の本質が何処にあるのか、見極めるためのしっかりとした目を、持たねばならないと思うこの頃です。
「虫の知らせ」と、いうことで、もう一つ思い出しました。
わたしの父方の祖父が亡くなる直前、我が家の居間で横になり、夜の時代劇をテレビで観ていた父は、急に自分の周りの空気がシーンと、静まり返り、テレビの音声以外は何一つ聞こえないという、奇妙な感覚を持ったそうです。
そのあくる日、祖父は、病院で亡くなりました。
これも、一種の「虫の知らせ」ではなかったかと、父は話します。
ところで、最近気付いたのですが、ブログを書くことで、人の心を癒やしているのだと安易に自慢をする人が稀にいるということに------。
中には、本当に子供たちのため、悩みを抱えている大人のため、こんな自分にも何か役に立つことはないかと、時に、自らが他のブロガーのための盾となり、必死に、真剣に、生きるべき道を模索しているブロガーさんもいます。
しかし、とかく、似非「幸せ伝道師」を気取りつつ、実際は、その陰の言動で、平気で他人を傷つけている人もいるのです。
他人には、素直になりなさいと説きながら、こと自分に忠告をする者には、皮肉やごまかしで応じる。
最悪です!!
わたしたちは、とかく上辺の美辞麗句に惑わされがちですが、その人物の本質が何処にあるのか、見極めるためのしっかりとした目を、持たねばならないと思うこの頃です。

わたしは、竜馬が嫌いです・・・・・142
信 濃 の 国・・・・・141
職場の鬱憤は、病院で晴らす・・・・・140
ブログの意図は伝わりにくい・・・・・139
ミスコンテストに物申す!・・・・・137
性同一性障害の認知度・・・・・135
信 濃 の 国・・・・・141
職場の鬱憤は、病院で晴らす・・・・・140
ブログの意図は伝わりにくい・・・・・139
ミスコンテストに物申す!・・・・・137
性同一性障害の認知度・・・・・135
Posted by ちよみ at 15:47│Comments(4)
│ちょっと、一服・・・・・ Ⅶ
この記事へのコメント
一言・・・・
特にブログに関して、『そのとおりっ』
って、もしかして自分のことかもしれませんねぇ。
読まれたかと思いますけど、
もうね、はっきりと綴ってやりましたよ。
相手によっては、励ましにも『猛毒』にもなる。
そんな自分のスタンスを、はっきりと持って臨みたいもんです。
特にブログに関して、『そのとおりっ』
って、もしかして自分のことかもしれませんねぇ。
読まれたかと思いますけど、
もうね、はっきりと綴ってやりましたよ。
相手によっては、励ましにも『猛毒』にもなる。
そんな自分のスタンスを、はっきりと持って臨みたいもんです。
Posted by はるみっちゅ
at 2009年08月11日 16:56

はるみっちゅさまへ>
読ませて頂きました。
面倒なことがあると、とかく逃げ腰になる人たちが多い中で、はるみっちゅさんの男気に敬意を表します。
世の中には、何事にも無関心になることが大人だとか、冷静を装うことが格好がいいとか、そんな風潮がありますが、本当の人間性とは、やはり理不尽だと思うことには毅然とした態度で臨むということではないでしょうか。
所詮、自分をごまかして生きている人などに、信頼感などもてませんから。
読ませて頂きました。
面倒なことがあると、とかく逃げ腰になる人たちが多い中で、はるみっちゅさんの男気に敬意を表します。
世の中には、何事にも無関心になることが大人だとか、冷静を装うことが格好がいいとか、そんな風潮がありますが、本当の人間性とは、やはり理不尽だと思うことには毅然とした態度で臨むということではないでしょうか。
所詮、自分をごまかして生きている人などに、信頼感などもてませんから。
Posted by ちよみ
at 2009年08月11日 17:24

昔住んでいたアパートも公園の近くで
夜中の花火に悩まされました。
やっぱり家の旦那が文句を言いに
公園に行きましたが・・・今の時代なにをやり返されるかわからないから怖いですよね。
使い慣れない関西弁で怒鳴った主人ですよ。こんな時関西弁はありがたい?!
関西の方には申し分ないけれど
効果あります。。。。
ちよみさん 夏バテにご注意ください
私は 胃腸炎になりまして・・・
ご自愛くださいね!
夜中の花火に悩まされました。
やっぱり家の旦那が文句を言いに
公園に行きましたが・・・今の時代なにをやり返されるかわからないから怖いですよね。
使い慣れない関西弁で怒鳴った主人ですよ。こんな時関西弁はありがたい?!
関西の方には申し分ないけれど
効果あります。。。。
ちよみさん 夏バテにご注意ください
私は 胃腸炎になりまして・・・
ご自愛くださいね!
Posted by り・まんぼー
at 2009年08月11日 22:07

り・まんぼーさまへ>
夜中の公園で花火ですか。
これは、うるさいですね。眠れませんよね。確かに、今の時代、注意をしたために、仕返しをされることもあり得ますから、相手を見極めたうえで、声をかけないと怖いです。
ご主人、関西弁で怒鳴るとは、機転をきかせましたね。やはり、あの言葉は、迫力ありますよね。(笑)
夏は気分も開放的になるのか、夜中でも、平気で街中をウロウロ、意味もなく出歩いている人がいますよね。翌日の仕事はどうする気なのかと、思ってしまいます。
体調のこと、お気遣い頂きありがとうございます。
気温はさほど高くなくても、蒸し蒸しとした環境では、やはり体力は消耗しますね。午後になると、どうしても、バテてきます。
り・まんぼーさん、胃腸炎ですか。それは、いけませんね。夏は、ただでさえ食欲が落ちる訳ですから・・・。
お母さんのお仕事は際限がなくて大変ですが、休める時は、ゆっくりと休んで下さい。
お大事になさって下さいね。
夜中の公園で花火ですか。
これは、うるさいですね。眠れませんよね。確かに、今の時代、注意をしたために、仕返しをされることもあり得ますから、相手を見極めたうえで、声をかけないと怖いです。
ご主人、関西弁で怒鳴るとは、機転をきかせましたね。やはり、あの言葉は、迫力ありますよね。(笑)
夏は気分も開放的になるのか、夜中でも、平気で街中をウロウロ、意味もなく出歩いている人がいますよね。翌日の仕事はどうする気なのかと、思ってしまいます。
体調のこと、お気遣い頂きありがとうございます。
気温はさほど高くなくても、蒸し蒸しとした環境では、やはり体力は消耗しますね。午後になると、どうしても、バテてきます。
り・まんぼーさん、胃腸炎ですか。それは、いけませんね。夏は、ただでさえ食欲が落ちる訳ですから・・・。
お母さんのお仕事は際限がなくて大変ですが、休める時は、ゆっくりと休んで下さい。
お大事になさって下さいね。
Posted by ちよみ
at 2009年08月11日 22:59

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。