空に消えたヒロイン・・・・・130

~ 今 日 の 雑 感 ~


空に消えたヒロイン


    皆さんは、アメリア・イアハートという女性をご存じだろうか?

    今から七十二年前、世界一周の冒険飛行中に消息を絶った、アメリカの国民的ヒロインである。そのイアハートが漂着した可能性のある太平洋の島で現地調査を行なうため、遠征隊に参加する資金提供者の募集を開始したとの記事が、つい先日のニュースサイトに掲示されていた。

    イアハートが、同乗者と共に漂着したとみられる島は、遭難海域に近いキリバス領のニクマロロ島で、1940年には、キャンプ跡と、漂流者の遺骨が発見されたほか、2007年には、女性の化粧道具のコンパクト用とみられるガラス片などが見付かっている。このため、イアハートは、搭乗機の着水後に同島へ漂着し、死亡するまで孤島生活を送っていたのではないかとの説が浮上しているのである。





    しかし、ここに、別の説も存在する。空に消えたヒロイン・・・・・130

    イアハートは、サイパン島で、当時駐留していた日本軍の捕虜になり、病死、もしくは衰弱死したのではないかという説である。

    アメリア・イアハート・プトナム夫人は、「女リンドバーグ」とも呼ばれ、女性のアマチュアパイロットとしては、アメリカで国民的なヒロインとして、その名を馳せていた。

    しかし、彼女は、その名声に飽き足らず、自力で世界一周飛行成し遂げ、その名を名実ともに我が物にしたいと願ったのである。そして、彼女は、当時最新鋭のロッキード・エレクトラ双発機に、老練な航空士であるフレッド・ヌーナンとコンビを組んで、1937年6月1日、フロリダ州マイアミ飛行場を出発したのであった。

    イアハート機は、予定通りに各国を経由しながら、南大西洋を横断し、ちょうど一ケ月で、三五〇〇〇キロメートルを飛びきって、6月30日に、ニューギニア島のラエに到着。いよいよ最後の、そして最長の南太平洋横断一二〇〇〇キロメートルのコースへと飛び立ったのであった。

    この前代未聞の長距離洋上飛行のために、アメリカ海軍と沿岸警備隊は協力体制を敷き、ホーランド島には、沿岸警備隊のカッター船「イタスカ」号を停泊させ、イアハート機の方向探知機を誘導するための無線局としていた。

    しかし、イアハート機は、ラエ飛行場の滑走路を飛び立ったのち、永遠に姿を消してしまったのである。

    最後の通信で、イアハートはこう伝えて来ている。

    「わたしたちは、確かにイタスカ号の上空にいるはずなのに、イタスカ号が見えない。燃料は、どんどん減って行く。三一〇五キロサイクルの音声で、応答して下さい。・・・・イタスカ号、応答して下さい。陸地が見えない」

    しかし、それきり、イアハート機は、忽然と空に消えてしまったのである。

    「イアハート機、消息を絶つ」の報道は、瞬く間に全世界の注目を集めた。アメリカは、国の威信をかけてイアハート機の大捜索を行なったが、十六日間を経ても結局何の手がかりもつかめず、そして、十八ヶ月後、イアハートとヌーナンは、法律的に死亡したものと確認されたのであった。

    しかし、その後、サイパン島で、奇妙な目撃談がささやかれ始める。第二次大戦中の1944年に、アメリカ軍がサイパン島に進攻した時、海兵隊員が、日本軍が放棄したバラック小屋の中で、イアハートの写真を見付けたというのである。また、1946年には、現地人の娘が、「十年ぐらい前に、男のような格好をして、髪を短く切ったアメリカ人の女性パイロットを見た」と、証言したのである。

    他にも、サイパンでの目撃談はあとを絶たず、漂流していたイアハートとヌーナンは、現地人の漁船に助けられたあと、日本軍に引き渡され、きびしい訊問の末、二人とも衰弱死したという説まで流れたのだった。

    果たして、真相は何処にあるのか?また、どうして、イアハートは、眼下にある筈のイタスカ号を見失うようなことになってしまったのか?疑問は、数限りなくある。

    空には、魔物が住んでいる。------そう言った戦争中の多くのパイロットたちもいる。

    空のヒロイン、アメリア・イアハート消息不明の謎は、未だに、闇の中なのである。

    
    

<今日のおまけ>

    今日、近所のおばさんが、二人、「夏休みを無料で過ごす」の話題で、盛り上がっていた。

    親戚の人たちが、おばさんAの家に、お盆の帰省でやって来たのだが、食事も、遊びに出掛けることも、すべて、おばさんAの家の持ち出しになってしまうというのである。

    この不景気に、いくら親戚だからといっても、食事代ぐらい払うのが常識だというのである。しかも、水洗トイレを使えば、水道代もかかる訳だし、子供たちを遊びに連れだせば、やはりガソリン代や交通費もかかる。

    親戚の人たちは、ただで飲み食い出来て子供も喜ぶという一石二鳥を狙って、帰省するのだろうが、受け入れる本家はたまったものではないと、怒り心頭であった。

    もう一人のおばさんBは、商売をしているお宅の人で、買い物客が、たった五百円の「つまようじ入れ」を買うのにも、値切ったというのである。しかも、あんまりしつこくいうので、おばさんBも決して妥協せず、きっちり正規の値段で売ってやると、今度は、「タダで泊まれるような施設はないか?」と、訊ねて来たというのであった。

    そのおばさんBは、あんまり腹が立ったから、「お金がないなら、遊びになんか出て来るな!連れて来られる子供がかわいそうだ」と、親を叱り付けたそうである。

    いったい、今年の夏休みは、どうなっているのだろう?これも、やはり自民党政治を容認して来たツケが回っているのだろうか?かつては、いくら日々の生活費は切り詰めても、いざ、遊びとなると、それなりに贅沢もしたものである。だが、今は、違う。

    日本人は、ほぼ全員が、本当の貧乏人になってしまったのではないか-----?そう、考えざるを得ない状況なのである。face09

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