拠点病院を作るということ・・・・・241
2009年11月14日
~ 今 日 の 雑 感 ~
拠点病院を作るということの
メリット&デ・メリット
メリット&デ・メリット
最近、長野県では、地域の各総合病院間の連携により、診療科目の拠点化が進んでいるという話を耳にします。
Aという病気にかかったら、それを治療するのに最も適している病院は、B総合病院だ----と、いうように、病院ごとに専門分野を設け、地域医療の発展を、お互いに補い合おうということのようで、もちろん、そういうところには、その病気を治療するための専門チームや高度な技術や知識を有する医師、治療に必要な機械等が、充分に揃っているのだそうです。
これまでのいわゆる総合病院という病院は、一応どんな病気でも診ることが出来ますが、一定レベル以上の治療は難しいということになるようで、やはり、最終的には、そうした拠点病院へ患者を回すことになるというのです。
それは確かに、患者にとっても選択しやすく、医師のための技術研修にも効果的なシステムです。あの病院へ行けば、自分の病気がしっかりと治療してもらえるという安心感も、患者側には生まれますし、医師にとっても高い医療技術が学べるわけですから、いいこと尽くめのように思えます。
しかし、問題は、その拠点病院間の距離が、あまりに離れ過ぎていることなのです。
自分の病気は、C病院でしか治すことが出来ないと、判ってはいるものの、そのC病院まで行くことの出来ない患者は、いったいどうしたらいいのでしょうか?患者は、本来体調が悪いのが当たり前です。元気に自分の足で歩いて、そういう拠点病院へ赴くことが出来るなら、そんな人は病人ではありません。
自分が体調が悪い時、別の病院まで運んでくれる家族がいる患者は、よいでしょう。検査のたびに、治療のたびに、必ず自家用車で病院まで連れて行ってくれる家族のいる人は、そうした高度治療を受けることも出来るでしょう。でも、世の中、そんな都合のよい家族を持っている患者ばかりがいる訳ではありません。
足腰の立たない一人暮らしのお年寄り患者、自動車は運転できるが、日々仕事に追われていて診察日につきあうことなど出来ないご主人を持つ女性患者、自分でも車の運転は出来るが、病気で歩くのさえもやっとという男性患者、小さな子供がいるので、近くの総合病院なら通うことも出来るが、遠くの病院までなど行くことはできないシングルマザー、などなど、患者の事情は様々なのです。
かくいうわたしも、本格的に治療するためには、もっと遠くの病院へ行かなくてはならないといわれている患者の一人です。でも、今のわたしの体力では、とても一人でそこまで行くことなど出来ません。「家族に自動車で連れて行ってもらえば?」と、他人は簡単に言いますが、家族だって、皆それぞれに仕事や事情を抱えていますから、そうそう甘えることなど出来ません。
何が何でも、体力を回復させ、自力でその病院まで行けるようにならなくては、治療も満足に受けられないのです。
しかし、外来通院で他の患者さんたちの話を聞けば、そういう不満を持っている患者さんたちの多いこと。
「先生は、簡単にいうけれど、こんな状態のあたしに、どうやって独りでその病院まで行けっていうんだ!?」 と、怒鳴っていた女性患者もいました。
テレビの医療関連番組で、とかく、「これからは、患者が病院を選ぶ時代だ」などという報道がなされますが、選んで行ける人間ばかりではないのです。何をトンチンカンなを放送しているんだと、わたしなどは常に思ってそういう番組を観ています。ましてや、この高齢化時代に、そんなに足腰の達者な患者が何処にいるんだと、笑いたくなります。
最近、特に外科医たちが海外研修に出かける率が高くなったともいわれます。これも、おそらく、臓器移植法の改正に伴う現象なのでしょうが、臓器移植が出来るようなスーパードクターよりも、地道に盲腸の手術をしたり、風邪を治してくれるドクターの方が、一般の患者にはどれほど大切か-----。
何か、近頃の医療現場はおかしなことばかりです。
もしも、病院の拠点化が食い止められないものならば、せめて、半径25キロ圏内に拠点病院を整備して欲しいものです。
<今日のおまけ>
新型インフルエンザが猛威をふるい、一週間の国内患者数が157万人を突破したとテレビニュースで伝えていた。
普通インフルエンザの流行のピークは、真冬の1月~2月であるという。つまり、流行期でもない11月に既にこの患者数ということは、これからの冬の時季にどれほどの大流行を見せるのか、実に不安である。
ワクチン接種の前倒しにより、医療機関にもワクチンの足りないところが多いという。しかも、幼い子供が急激に重症化するというケースも多く、出来れば、子供は感染が判った時点で全員入院させたいのだが、それではベッドに空きがなくなり、本当の重症患者を受け入れることが困難になってしまうという、ジレンマを抱える病院もある。
子供が重症化するのは、肺炎と脳症であるそうだ。それも、わずか数時間のうちに危険な状態にまで悪化してしまうというのが、この新型の特徴であるらしい。
そうはいっても、ほとんどの患者は、それほど大した病状になる訳ではなく、軽症のまま完治するのだともいうが、その線引きを何処にするかの判断が難しい。学校・学年等の閉鎖に追い込まれれば、授業時間数が規定に足りず、教師たちも頭を悩ませている。
ある会社では、休み時間もマスクを外してはいけないという規則が出来、喫煙室でタバコを吸うことも憚られると、男性社員はボヤイていた。
新型インフルエンザが猛威をふるい、一週間の国内患者数が157万人を突破したとテレビニュースで伝えていた。
普通インフルエンザの流行のピークは、真冬の1月~2月であるという。つまり、流行期でもない11月に既にこの患者数ということは、これからの冬の時季にどれほどの大流行を見せるのか、実に不安である。
ワクチン接種の前倒しにより、医療機関にもワクチンの足りないところが多いという。しかも、幼い子供が急激に重症化するというケースも多く、出来れば、子供は感染が判った時点で全員入院させたいのだが、それではベッドに空きがなくなり、本当の重症患者を受け入れることが困難になってしまうという、ジレンマを抱える病院もある。
子供が重症化するのは、肺炎と脳症であるそうだ。それも、わずか数時間のうちに危険な状態にまで悪化してしまうというのが、この新型の特徴であるらしい。
そうはいっても、ほとんどの患者は、それほど大した病状になる訳ではなく、軽症のまま完治するのだともいうが、その線引きを何処にするかの判断が難しい。学校・学年等の閉鎖に追い込まれれば、授業時間数が規定に足りず、教師たちも頭を悩ませている。
ある会社では、休み時間もマスクを外してはいけないという規則が出来、喫煙室でタバコを吸うことも憚られると、男性社員はボヤイていた。
アクセス数の驚異的伸びの裏側・・・・・245
自分の性格・・・・・244
ホテルは、葬式も出せない・・・・・243
人は情熱を求めている?・・・・・242
特急ゆけむり号・・・・・240
人気と実力のジレンマ・・・・・239
自分の性格・・・・・244
ホテルは、葬式も出せない・・・・・243
人は情熱を求めている?・・・・・242
特急ゆけむり号・・・・・240
人気と実力のジレンマ・・・・・239
Posted by ちよみ at 00:28│Comments(4)
│ちょっと、一服・・・・・ Ⅻ
この記事へのコメント
私の担当医も2人共海外へ飛び立ってしまいました、これからの医療を背負って立って行かれて欲しいので、海外での研修、勉強も必要かと思われます。
残された私(他の患者さん)はちょっと悩みましたが、、、。
再発しないように気を付けるしかないです><
3人目の担当医は同じ町内出身者。
2つ年上のS先生です、、、~~
宜しくお願いするしかないです! ! !
残された私(他の患者さん)はちょっと悩みましたが、、、。
再発しないように気を付けるしかないです><
3人目の担当医は同じ町内出身者。
2つ年上のS先生です、、、~~
宜しくお願いするしかないです! ! !
Posted by 自称 美人女将
at 2009年11月14日 09:53

自称 美人女将さまへ>
海外研修が必要なことは判りますが、その先生が日本にいらっしゃらないと、その先生の手術を受けることが出来ない患者さんもいる訳ですよね。空白期間に手術を受けなくてはならない患者さんは、いったいどうすればいいのでしょうか?つい、そういうことを考えてしまう訳です。
そうですか。今度は、同じ町内出身の先生ですか。その先生は、外科医ですよね。だとしたら、わたしもよくお噂をお聞きしている先生だと思います。若いけれど、とてもよい先生とか。
お隣の家の女性も担当して頂いているそうです。もしかしたら、女将さんが中学一年生の時、その先生は、三年生にいらしたのではないですか?とても熱心な方だと、評判ですよ。♪
海外研修が必要なことは判りますが、その先生が日本にいらっしゃらないと、その先生の手術を受けることが出来ない患者さんもいる訳ですよね。空白期間に手術を受けなくてはならない患者さんは、いったいどうすればいいのでしょうか?つい、そういうことを考えてしまう訳です。
そうですか。今度は、同じ町内出身の先生ですか。その先生は、外科医ですよね。だとしたら、わたしもよくお噂をお聞きしている先生だと思います。若いけれど、とてもよい先生とか。
お隣の家の女性も担当して頂いているそうです。もしかしたら、女将さんが中学一年生の時、その先生は、三年生にいらしたのではないですか?とても熱心な方だと、評判ですよ。♪
Posted by ちよみ
at 2009年11月14日 11:03

そぉ~らしいのです、、、~~
私、先輩、後輩は全然!!!興味が無かったので分からないんです><
興味があったのは先生ばかり、、、~~
お若いですが良い先生とお聞きしてます^-^
海外へ行かれた医師が、そこの病院に戻って来る、、、と言う保障は宝くじを当てる位、確率は低いですよね、、、><
せめて国内の何処か、、、出来れば県内に戻って下されば、言う事ないのですが。
私、先輩、後輩は全然!!!興味が無かったので分からないんです><
興味があったのは先生ばかり、、、~~
お若いですが良い先生とお聞きしてます^-^
海外へ行かれた医師が、そこの病院に戻って来る、、、と言う保障は宝くじを当てる位、確率は低いですよね、、、><
せめて国内の何処か、、、出来れば県内に戻って下されば、言う事ないのですが。
Posted by 自称 美人女将
at 2009年11月14日 16:44

自称 美人女将さまへ>
興味があったのは先生ばかり---女将さんは、昔からかなり年上好みだったんですね。(笑)
女将さんの担当医だったT先生は、おそらく、信大の医局からの派遣の先生だと思いますから、県内に戻って来られるのではないでしょうか?わたしの勝手な憶測ですが・・・。
興味があったのは先生ばかり---女将さんは、昔からかなり年上好みだったんですね。(笑)
女将さんの担当医だったT先生は、おそらく、信大の医局からの派遣の先生だと思いますから、県内に戻って来られるのではないでしょうか?わたしの勝手な憶測ですが・・・。
Posted by ちよみ
at 2009年11月14日 17:09

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