突っ込んで来た軽トラ・・・・・534

~ 今 日 の 雑 感 ~


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    一昨日、共同浴場から外へ出たところ、わたしの右手方向から一台のワゴン車が走って来た。

    わたしは、そのワゴン車をやり過ごして道を渡ろうとした。

    突っ込んで来た軽トラ・・・・・534ワゴン車は、しばらく走って左折し、その時、左方向からまっすぐ道路を上がって来た軽トラックが目に入った。

    軽トラックは、ゆっくりとした徐行運転で、ウインカーを右へ倒し、今しがた通ったワゴン車と同じ方向へ走って行くものと、わたしは思っていたので、道路を横断しようとしたのだ。

    ところが、その軽トラックは、いったい何を思ったのか、突然、方向指示器の点滅を解除し、アクセルを踏んだのだ。

    運転席には、七十代ぐらいのつば付きの帽子をかぶった男性がおり、まっすぐわたしの方を見詰めている。

    彼の目には、明らかにわたしの姿は判っていたはずなのだ。

    にもかかわらず、スピードを緩めるどころか、ますます加速して、こちらへ向かって突っ込んで来た。
    
    わたしは、どういうことか判らずに、慌てて道路を渡り切り、その軽トラックを間一髪のところでやり過ごした。

    この様子を見ていた近くの商店のご主人や、中学生なども、呆れた顔つきで、

    「何なんだ、あれ!?」「目の前を人が横断しているのに、見えていなかったのか?」

    と、話していた。

    確かに、運転者の男性は、わたしを凝視していた。それなのに、加速するとは、どういう神経だったのだろうか?

    あまり、腹が立ったので、家へ帰ってからその話をすると、父親曰く。

    「高齢になると、間違って方向指示器を出してしまったような時、失敗したと思う気持ちを隠すために、わざと何でもなかったふりをして、スピードを上げる奴がいるんだよ。本人は照れ隠しのつもりなんだろうが、頭の中はほとんどそれだけのことでもパニック状態だから、前方を見ているようでも、実際頭では認識出来ていないことがあるんだ」

    つまり、目はまっすぐこちらを見ていても、彼の目にわたしの姿は確認できていないということだったようである。

    方向指示器を間違えて出したところで、何もそんなに焦ることでもないだろうに、と、わたしたちなどは考えてしまうが、高齢者は、「ああ、あのじいさん、道、間違えてるよ」と、誰かにバカにされているのではないかというあらぬ想像をしてしまい、わざと平静を装うことがあるようなのだ。

    これは、本当に危険なことである。

    父親は、「こんどそんなことがあったら、ナンバーをはっきり見ておけ」と、忠告してくれたが、今回は、運転者の顔を把握することが精いっぱいで、そこまで気が回らなかった。

    とにかく、女性と老人の運転する自動車には、特に注意が必要だということを、改めて認識した。

    女性は、とかく、子供のことや食事の支度、介護のことなどで頭がいっぱいで、前を見ているようで見ていないことがあるそうだが、高齢者もやはり自分のことに気を取られて、頭が真っ白になってしまうことがあるようだ。

    もしかしたら、彼も道を間違えたパニック状態のまま、ブレーキとアクセルを踏み間違えていた可能性もある。

    いずれにしても、恐ろしい話だと思った。

    

    

<今日のおまけ>

    民主党政権の公務員天下り禁止対策は、新人の採用をこれまでの半分に減らし、今いる公務員の肩たたきをやめて終身雇用にするというものなのだが、これをすることで、役立たずの窓際族公務員が山のように増え、しかも、彼らの給与は、これまで通りの額が支払われるということなので、正に税金をどぶに捨てる状態になってしまうのだという。

    これを正すためには、窓際族の肩たたきをしつつ、天下りを絶対にさせないという方法を取らなくては意味がない。

    その上で、五十五歳を定年として、どんどん官庁を去らせればいいのだそうだ。

    また、民主党は、旧国鉄職員で最後まで組合に残り続け再就職もせずに我をはり通した元職員たち約千人に、一人二千二百万円もの補償金を支払うのだという。

    これって、本末転倒ではないかと、思う。

    むしろ、かつての肩たたきで涙をのみながらも、生きて行くために再就職を決意した人間たちの方が、国のために貢献したのではないのか?

    何だか、無理が通れば道理が引っ込むような、おかしな施策に首を傾げるばかりである。

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この記事へのコメント
驚きました、

お怪我はありませんでしたでしょうか。
また、急いで渡られて
脚のほうは如何でしょうか。

夕方の子どもの送迎は、それぞれ方向や時間帯が違っていて、本当に「間に合わない!」というような緊張した気持ちで運転しています。おまけに、その時間帯は帰宅する車でたくさんで。運転が苦手な私なんかには離合するのも至難の業です。 ゆっくり走ることを心がけています、子どもを怪我させられないという気持ちで。(スピードを守っているとクラクション鳴らされることも‥)


ご高齢の方は、動作も判断も鈍くなることは仕方なく、私もどんどんそうなりますからそういう事は理解できますが、

車は一種の凶器でもあると思うので
ある年齢以上の運転免許取得者は、定期的なチェックが必要なのでは?と以前から思っていました。私達より免許書き換え期間は短いのでしょうか。

視力検査だけなのかしら。若くても可能性はありますが、運転中にいわゆる脳卒中の発作ですとか‥
義父がイタリア旅行から帰国し自宅へ到着した途端、半身がだんだん麻痺してきてロレツも回らなくなったことがあります。たまたま私がすぐ異変に気づいて急患センターへ急いだので、緊急手術で後遺症も残りませんでしたが、脳内出血でした。(わたし、命の恩人ですね!少しは感謝してもらわなくちゃ!)

飛行機の中や、それこそ運転中だったらと、今さらに冷や汗が出ます。

ご高齢‥でなくとも、車を見たら凶器だと思うようにと、子ども達には
信号待ちも歩道に近づかないこと、左折してくる車は特に注意するよう伝えています。怖いですよね。

また、運転中にご高齢の方や子ども‥ハラハラするのが「オバチャンのスクーター」、追い越すときは

「こちらに倒れてくるもの」「急に私の前を右折するもの」と思ってスピードを落とすことにしています。

子どもの頃自転車で走行中、大きなバイクに後ろから玉突きされて血塗れになった事がありますから!
放り出されたのが、草地だから命拾いしました。

ちよみさま、お互いに気をつけましょう(><)
Posted by あんだんて at 2010年05月10日 14:30
続けてすみません。

いま気づきました。
私が運転が苦手と感じて、運転中(事故しないように!)と、とても緊張するのは

バイクに跳ね飛ばされて血塗れになったトラウマなんだわ!きっと!

‥雨の日に商店街のアーケード内を歩いていて
高校生の自転車がフラフラと正面衝突してきて跳ねられたこともありましたっけ(><)

お花屋のおばさんが駆けつけてくださって、血を拭いてくださいました!
Posted by あんだんて at 2010年05月10日 14:41
Andanteさまへ>

 Andanteさんも大変な事故を経験されているんですね。大事に至らず、本当に良かったです。交通事故は、こちらがどれほど気を付けていても、降りかかって来る災難ですから、逃げようがない場合がありますよね。

 わたしも運転していて怖いのは、やはりスクーターやバイクです。こちらが追い越しをかけると、何故か中央の方へ寄って来るという現象がよく起きます。まるで、追い越させまいとするかのようです。人間の錯覚がそうさせるのでしょうか?

 わたしは、未だに足がまだしっかりしていませんから、走ることが出来ません。
 この軽トラックが突っ込んで来た時も、大股で渡りきるのがやっとでしたから、トラックは、わたしの背中のすぐ近くをギリギリの間隔で通り過ぎて行きました。
 本当に冷や汗ものでした。

 高齢者ドライバーの講習は、71歳以上はたとえゴールド免許でも、三年ごとの免許更新と講習になるようです。しかも、75歳以上には更新時に認知症の検査も加わり、実地教習もあるそうで、かなり詳しい適性を調べられると聞いていますが、実態は、相当に認知症がひどい人でなければ、更新されているのが現状のようです。

 交通機関の整備されていない田舎の高齢者ほど、特に車を必要としますし、通院や買い物に車は欠かせません。
 危険だから免許を返納して欲しいと思っても、では、そのお年寄りたちのその後の生活を誰が保証してくれるのかとの問題が出てきます。料金の高いタクシーなどを利用するのは無理ですし、足が悪ければ、駅やバス停までも歩くことが出来ず、電車にもバスにも乗れませんから・・・。
 結局、少々の認知症ならば、国も黙認するしかないというのが現実のようです。
 わたしの父がこの間免許更新前の事前講習に行った時、もう自分の足で歩くことも難しいような92歳の男性も講習を受けに来ていたそうです。高齢の妻を病院へ連れて行くためには、免許は手放せないということでした。

 これからは、こういう高齢者がどんどん増えてきますから、ますます交通事故が懸念される時代になるのかと思うと、本当に人ごとではない問題だと思いました。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月10日 16:27
大変でしたね
かっかと血が昇ってしまうのも年配者(父)に多いかもしれません。若い時は冷静でいられるのに
この頃は父もすぐにカッカとします。
その老人がカッカとなったかはわかんないですけど、自分本位な運転しているのかもしれません。
そんな私も考え事をすると運転に集中できなくなります。いけませんね。
歩行者優先ですから・・・。
朝も通勤途中でむきになって追い越しをかけている車を発見します。あの運転手はそうとうカッカしてると思います。なにはともあれご無事で何より。お気をつけください。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2010年05月10日 22:32
り・まんぼーさまへ>

 ご心配、ありがとうございます。

 高齢者になればなるほど、自分の行動の鈍さが苛立ちとなり、まだ自分は若いと思いたい気持ちとのギャップが大きくなるため、怒りっぽくなったり逆切れしたりするそうで、いわゆる「暴走老人」化するようですね。
 若い時と違って理性が働きにくくなってますから、自分が今何をしているのか客観的に判断できなくなってるのだと思います。

 以前、こんなこともありました。
 わたしの車の前に高齢の女性が運転する車が止まっていて、その女性の車がいきなりバックしたのです。わたしは、驚いてクラクションを鳴らしたのですが、その女性は、何故かまたもやバック。
 とうとう、わたしに車の鼻先にお尻をぶつけてしまったのです。わたしは車から降りて、その女性を「何やっているんですか!?」と、問い詰めたところ、女性曰く「だって、どっちがアクセルか判らなくなっちゃったのよ!」と、顔を真っ赤にして怒り出したのでした。本当に呆れました。
 
 これからは、こんな高齢者が珍しくなくなると思います。大変な時代が来てしまったものですね。
Posted by ちよみちよみ at 2010年05月10日 23:08
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