恋人の短所は見えない・・・・・890

~ 今 日 の 雑 感 ~


恋人の短所は見えない



    

    わたしは、昔から友人の間では有名なイケメン好みだった。face05

    気に入りの俳優やタレントにも、イマイチな男性は一人もいなかった。

    ところが、ここ数年前から、その好みがぐらついて来た。遅まきながら、「男は顔じゃない。人格や才能だ」----と、思えるようになったのだ。

    まあ、それにはちゃんとした理由があるのだが、ここでは置いておくとして・・・。

    たとえば、「恋をすると、あばたもえくぼ」と、俗に言うが、恋人に限らず、自分が好意を持っている人のことは、あまり悪く思いたくないというのが人情だろう。

    しかし、どんな人間にも短所もあれば、長所もあるものなのだ。恋人の短所は見えない・・・・・890

    ところが、好意を持つ相手に対しては、人は無意識のうちに長所ばかりを探してしまうという習性があるらしい。

    好意とは、大抵において意見が合うというところから始まるので、共感出来るだけで、その相手を良い人に違いないと思い込むのである。

    そうなると、その人の容姿や態度にも好感が持てるようになり、どんなにイマイチな容貌であったにせよ、それすら魅力的に感じてしまうのである。

    その反対に、意見が合わない人に対しては、人は、少なからず嫌悪感を懐く。ブログなどもそのよい例だが、特に書き手の顔の見えないブログ上での意見の相違は、敵意に発展することさえあるのだ。

    一度、自分の意見と合わない記事をアップしたブロガーの書くことは、どれほど含蓄のあるためになることでも、細部までけなしたくなるのである。

    また、それはブログに限らず、リアルな日常生活でも、同じことが言える。

    皆さんにも、最初は好意を寄せていた人物でも、その後、嫌いになると、今度は、それまで素敵だと思っていた相手の部分まで、欠点にしか見えなくなったという経験があるだろう。

    人気絶頂だったタレントが、ちょっとした失言をきっかけに、芸能界から姿を消す破目になるのも、そうした理由からなのである。

    好感を持つ人と話をする時は、大して興味のない話題でも、楽しいと感じるが、嫌いな人と同じ話題で話をしても、少しも面白いと感じないのも、そういうことが関係するからなのだという。

    よく仲の良い夫婦は同じ趣味を持つといわれるが、これにも、こうした認知の錯誤がかかわっていて、夫のことが大好きな妻が、夫の趣味までも好きだと勘違いして、知らず知らずのうちに夫の趣味に付き合わされてしまっている例も少なくないのが実情なのだ。

    特に、女性にはこの認知の錯誤の傾向が強い。

    「あの人が好きだから、あの人のすることなら何でも好き」

    これは、ある意味幸せなことなのかもしれないが、いざ、裏切られた時の心構えも必要であると、心理学者は説いている。


<今日のおまけ>

    アニメ「タイガーマスク」の主人公・伊達直人の名前で、日本中の児童養護施設や児童相談所などに、ランドセル等のプレゼントが届いているそうですね。

    今日、唯一送られていなかった徳島県内の施設にも匿名のプレゼントが届けられ、すべての都道府県に善意の輪が広まったそうです。

    アニメの主人公である伊達直人は、自分が育った孤児院「ちびっこハウス」の窮状を救うべく、子供たちのために、覆面プロレスラー・タイガーマスクとして、「虎の穴」から送り込まれて来る悪役レスラーたちとの死闘を制し、そのファイトマネーを寄付するのです。

    今回のタイガーマスク・ランドセル現象は、この伊達直人のプレゼントだけでなく、一部の地域では、送り主が肝っ玉母さんや矢吹丈、星飛雄馬などの名前となり、寄付される贈り物も野菜や果物、米、おもちゃ、現金などにも替わっています。

    施設の関係者は、「入学の必需品で、最も高価なランドセルを頂き、本当にありがたい。ランドセル代は、他の文房具費に回せるので、助かります」と、話していました。

    NHKのニュース番組では、「本名も名乗らず、立ち去るとは、如何にも恥ずかしがり屋の日本人的な善意ですね」と語る、ユニセフ親善大使のアグネス・チャンさんも、こういう運動が世界中に広がってくれたら嬉しいと、感激していました。

    それにしても、テレビコマーシャルといい、この寄付運動といい、何故、今「タイガーマスク」なのでしょう?

    アニメで伊達直人の声を担当したことのある声優の森功至さんは、「あのアニメが放送された当時の厚い人情を懐かしむ気持ちが、今回の運動となって広がっているのではないでしょうか」と、話していました。


    

    

同じカテゴリー(ちょっと、一服・・・・・ 44)の記事
 難しいB ・Bカップル・・・・・894 (2011-01-17 16:00)
 嫌な記憶は残りにくい・・・・・893 (2011-01-16 10:46)
 「ちょっと、トイレへ・・・」の裏・・・・・892 (2011-01-15 19:34)
 相手の共感を確かめる方法・・・・・891 (2011-01-14 21:36)
 中二病って、何?・・・・・889 (2011-01-11 19:33)
 柔軟な発想は正しい理解から・・・・・888 (2011-01-11 15:43)

この記事へのコメント
こんにちは
タイガーマスクの「虎の穴」のことや
ファイトマネーを送るという話はほぼ記憶にありません。ファイトマネーだったんですね。

私が見た番組の中で、ある施設の関係者は本当は現金がありがたいといっていました。「運営がきびいしい」とのことでした。しかもランドセルはある団体から既に寄付でいただけることがきまっていて・・・ということでした。
確かに漫画の世界でも現金だったんだろうけど
子供達のキラキラとした表情は表示されない画面でも伝わってきました。
寄付という習慣が日本では少ないそうですね。一時のブームで終わってはならないとおもいました。
Posted by り・まんぼーり・まんぼー at 2011年01月15日 11:32
り・まんぼーさまへ>

 わたしは、子供の頃、タイガーマスクにどっぷりはまり、本当に大好きなアニメでした。タイガーマスクとしてリングに上がっているシーンよりも、伊達直人の時のストーリーが好きだったのです。確か、漫画も何冊か持っていたように記憶しています。

 あるタイガーマスクをかぶったスーツ姿の男性が児童養護施設へ現われ、ランドセルをプレゼントした場面が、偶然テレビカメラにおさめられていましたが、プレゼントをもらったシスターが、お礼を言い、子供たちも、「タイガーだ!」と、嬉しそうに叫ぶのを聞いて、正にアニメのシーンそのものだなァ・・・と、思いました。

 確かに、プレゼントは、事前に何が必要か調べた上で、贈った方がいいでしょうね。そして、必ず施設へ届けることだそうです。その辺においておくと、遺失物扱いになり、警察が保管したのち落とし主が現われない場合、ようやく拾った人のものになるのだそうですから、生物などでは、腐ってしまいますよね。

 おっしゃるように、一時のブームで終わることなく、「タイガーマスク運動」として、続いて行って欲しいものです。
Posted by ちよみちよみ at 2011年01月15日 17:21
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。