スマートフォンって、本当に必要なの?
2011年11月24日
スマートフォンって、本当に必要なの?

新聞を読んでいたら、東日本大震災で被害に遭った人たちが、本当に欲しかったのは紙に書かれた活字、もしくは手書きの情報だったという記事があった。
「新聞をもらった時、そこに書かれている記事の信頼度や紙やインクの匂いに癒された」
と、感じた人たちも少なくなかったそうだ。
が、今や巷ではスマートフォン・ブームが花盛りである。
スマートフォンを買った人たちは、そのことを称して、「スマホ・デビュー」というそうだ。
スマートフォンは、携帯するパソコンとでもいうべき多機能携帯電話のことで、この小さな端末一つで様々な用途を網羅してくれるのだという。
電話、メール、ワンセグTV、写真、辞書、書籍、検索機能、音声付録画、翻訳、ゲーム、音楽、ショッピング、医療などなど・・・。
ありとあらゆるアプリケーションを取り入れるだけで、その機能性は無限に広がるのだという。
近未来には、スマホでお湯まで沸かせそうな勢いである。
しかし、それほど便利なスマートフォンだが、果たして、それだけの多機能を毎日徹底的にフル活用している人が何人いるのだろうか?
人間には、日々最低限行なわねばならない生活の基盤があるはずだ。
それを無視して、インターネットの世界だけで生活出来る人は皆無だと思う。
今は、珍しさも手伝って連日スマホ三昧という人もいるだろうが、何もかもを指でタッチするだけで事足りてしまう日常が、人間の脳や身体に良いとはとても思えないのだが・・・。
人間は、いつしかそうやって、これまで膨大な時間をかけて培い育てて来た人類としての能力や可能性を自ら放棄して行くのかもしれないと考えると、ある程度の便利さを手に入れたところで、一定の区切りを設ける勇気も必要なのではないかとさえ思う、この頃である。
<今日のおまけ>
新聞記事を読むと、制作者たちの高齢化を理由に廃刊に追い込まれた会報や冊子の話題が目につくこの頃です。
こうした会報や冊子は、ほとんどが手書き印刷で、長年にわたり有志の人たちが地域住民に身近な情報を提供するために、地道なボランティアで続けられてきた物が大半でした。
しかし、この手書き印刷は、手間もかかるうえに記事に携わる人たちも高齢化し、足で情報を集めることが難しくなったというのが、廃刊の主な理由だそうです。
他の情報収集手段が増えたことにもよる時代の流れといえばそれまでですが、一抹の寂しささえ感じる話題でした。
で、「スマホ・デビュー」ならぬ「足だけデビュー」。
落ち葉の絨毯がフカフカで気持ちいい~~。
踏むたびにカサカサ鳴る音も、正にポエムですね。

新聞記事を読むと、制作者たちの高齢化を理由に廃刊に追い込まれた会報や冊子の話題が目につくこの頃です。
こうした会報や冊子は、ほとんどが手書き印刷で、長年にわたり有志の人たちが地域住民に身近な情報を提供するために、地道なボランティアで続けられてきた物が大半でした。
しかし、この手書き印刷は、手間もかかるうえに記事に携わる人たちも高齢化し、足で情報を集めることが難しくなったというのが、廃刊の主な理由だそうです。
他の情報収集手段が増えたことにもよる時代の流れといえばそれまでですが、一抹の寂しささえ感じる話題でした。
で、「スマホ・デビュー」ならぬ「足だけデビュー」。
落ち葉の絨毯がフカフカで気持ちいい~~。
踏むたびにカサカサ鳴る音も、正にポエムですね。


Posted by ちよみ at 17:36│Comments(4)
│ちょっと、一息 10
この記事へのコメント
ブータン国王は携帯電話は便利だけど本当の絆を作ることは出来ない と語っていました。
他にも国王のお話は現在の日本の政治屋には無い哲学を感じました。
ところで、私未だ携帯電話を保有していません、当然スマホにも興味ないのです
他にも国王のお話は現在の日本の政治屋には無い哲学を感じました。
ところで、私未だ携帯電話を保有していません、当然スマホにも興味ないのです
Posted by DT33
at 2011年11月25日 15:36

DT33さまへ>
こんにちは。
ブータン国王は、そうおっしゃっていましたか。わたしも、その通りだと思います。
携帯電話は、仕事に使うとか急用などの場合は実に重宝な機械ですが、心と心のつながりという面では、どうなのかなァ・・・と、思います。
この間のワイドショーで、初代ミス日本の山本富士子さんが、「手紙が主人との愛を育んでくれた。ポストへ投函してから返事が来るまでの間の気持ちが、二人の結びつきを強くしてくれたような気がする」と、いうような趣旨の話をされていました。
わたしも手紙を良く書く方なんですが、その返事がメールで届いたりすると、何だか自分の存在が軽んじられているようでガッカリしますから・・・。
スマホもこの忙しい時代には必要なものなのかもしれませんが、日常生活まで頼るのはどうなのか・・・と、感じています。
こんにちは。
ブータン国王は、そうおっしゃっていましたか。わたしも、その通りだと思います。
携帯電話は、仕事に使うとか急用などの場合は実に重宝な機械ですが、心と心のつながりという面では、どうなのかなァ・・・と、思います。
この間のワイドショーで、初代ミス日本の山本富士子さんが、「手紙が主人との愛を育んでくれた。ポストへ投函してから返事が来るまでの間の気持ちが、二人の結びつきを強くしてくれたような気がする」と、いうような趣旨の話をされていました。
わたしも手紙を良く書く方なんですが、その返事がメールで届いたりすると、何だか自分の存在が軽んじられているようでガッカリしますから・・・。
スマホもこの忙しい時代には必要なものなのかもしれませんが、日常生活まで頼るのはどうなのか・・・と、感じています。
Posted by ちよみ
at 2011年11月25日 16:24

こんばんは。
最近は、スマホを持っている人、多いですね。
若い人ばかりでなく、中年くらいの人も楽しんでいますね。
いろんなアプリがあるようで、あればそれなりに
楽しめるのでしょうが、無くても、そんなに不便は感じないでしょうね。
携帯は、仕事上、どうしても必要なので持っていますが、スマホにまで嵌りたくはないですね。
震災の時に、地元の新聞社が作った手書きの新聞を
みる人達の喜びは、ネットからのニュースとは、また違った人間らしさがあったからだったと思います。
ネットから知識を得る事も必要ですが、ほんとうに
気持ちのこもった情報は、人から人へ伝えていくものだと思います。
でも、スマホにも興味はありますが…
最近は、スマホを持っている人、多いですね。
若い人ばかりでなく、中年くらいの人も楽しんでいますね。
いろんなアプリがあるようで、あればそれなりに
楽しめるのでしょうが、無くても、そんなに不便は感じないでしょうね。
携帯は、仕事上、どうしても必要なので持っていますが、スマホにまで嵌りたくはないですね。
震災の時に、地元の新聞社が作った手書きの新聞を
みる人達の喜びは、ネットからのニュースとは、また違った人間らしさがあったからだったと思います。
ネットから知識を得る事も必要ですが、ほんとうに
気持ちのこもった情報は、人から人へ伝えていくものだと思います。
でも、スマホにも興味はありますが…
Posted by こみさん at 2011年11月25日 19:10
こみさまへ>
こんばんは。
そうなんですよね。
案外、スマホで楽しんでいるのは、中高年世代だったりしますね。この前、ニュースを観ていたら、スマートフォンを持っている高齢者の集会を紹介していました。新しいアプリを見付けて、教え合うのだとか---。でも、何となく無理しているなァ・・・と、感じてしまいました。
結局、スマホは単に集まるためのきっかけで、本来の目的は、やはり気の合った仲間との世間話なのではないでしょうか?
確かに、今はスマホに興味がある人は多いと思いますね。でも、一年後はどうなっているんでしょうか?去年は、アイパッドが売り出され、皆さん競うように買い求めましたが、一年経ってみると、そんな話題はすっかり何処かへ消えてしまっているようです。
もしかしたら、来年は、もっと高性能の何かが発売されているかもしれませんね。
ところで、ネットばかりを利用していると、音声で情報を得られなくなるせいか、言葉のイントネーションがめちゃくちゃなアナウンサーやナレーターが出て来ましたね。文字としての言葉は知識としてあるのですが、その発音が判っていないようです。これも、年配者との現実のコミュニケーションが不足しているからなのでしょうね。
こんばんは。
そうなんですよね。
案外、スマホで楽しんでいるのは、中高年世代だったりしますね。この前、ニュースを観ていたら、スマートフォンを持っている高齢者の集会を紹介していました。新しいアプリを見付けて、教え合うのだとか---。でも、何となく無理しているなァ・・・と、感じてしまいました。
結局、スマホは単に集まるためのきっかけで、本来の目的は、やはり気の合った仲間との世間話なのではないでしょうか?
確かに、今はスマホに興味がある人は多いと思いますね。でも、一年後はどうなっているんでしょうか?去年は、アイパッドが売り出され、皆さん競うように買い求めましたが、一年経ってみると、そんな話題はすっかり何処かへ消えてしまっているようです。
もしかしたら、来年は、もっと高性能の何かが発売されているかもしれませんね。
ところで、ネットばかりを利用していると、音声で情報を得られなくなるせいか、言葉のイントネーションがめちゃくちゃなアナウンサーやナレーターが出て来ましたね。文字としての言葉は知識としてあるのですが、その発音が判っていないようです。これも、年配者との現実のコミュニケーションが不足しているからなのでしょうね。
Posted by ちよみ
at 2011年11月25日 20:54

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